CAセミナーで見つけた提案の「虎の巻」
仮想環境のバックアップに助け船
2010/11/29
「今度うちでもサーバ仮想化を本格的に導入することになったんだけれど、データのバックアップがちょっと心配で……」。顧客からそんな相談を受けた営業マンのA君の助け船になったのは、CAが開催したセミナーだった。
仮想環境のバックアップは物理環境よりも複雑?
中堅SIerの営業マンA君はある日、以前システムを受注したことのある企業のIT部門のB課長から次のような相談を受けた。
「今度うちでもサーバ仮想化を本格的に導入して、ITコストの削減に取り組むことになってね。すでに検証環境は大部分仮想化しているんだけど、本番環境にも導入するとなるとバックアップがちょっと心配で……。仮想環境を構築しても、いままでと同じやり方でバックアップできるものなのかね? それとも、ほかに何かいい方法があるの?」
サーバ仮想化自体については熱心に勉強していたA君だったが、そのバックアップとなると少し心許ない。
「すいません、持ち帰らせていただいて、あらためてご提案させていただけますか?」
社に戻り、早速サーバ仮想化ソフトウェアの仕様を調べてみると、仮想マシンの状態を保存できる「スナップショット」という機能があることを発見する。「何だ、意外と簡単そうだな」。このスナップショットを冗長化して簡単なシステム図を書き上げ「一丁上がり、と」。
しかし、仮想化技術に詳しいSEに内容をチェックしてもらったところ、
「うーん、これでバックアップできないことはないだろうけど……まあ、現実的じゃないね」
との厳しい指摘。
「スナップショットは運用が難しいよ。システムを停止してオフラインにしないときちんとデータが取れないらしいし、それに多分、ほとんどの作業が手動になるんじゃないか? バックアップは自動化できないと、本番環境では厳しいだろうね」
「……思ってたより、仮想環境のバックアップって複雑なんだな」
仮想環境の最先端バックアップソリューション
「CA ARCserve Backup」
困り果ててしまったA君を見かねて、先輩営業マンが助け舟を出した。
「今度、CAが仮想環境のバックアップについてセミナーを開くらしいから、行ってみたらどうだ?事例主体の内容で面白そうなんだ。後で俺にもフィードバックしてくれ」
数日後、先輩のアドバイスに従い半信半疑でセミナーに赴いたA君。彼はそこで、仮想化時代における最新のバックアップ事情を初めて知ることになる。
セミナーで紹介されていたのは、バックアップソフトウェア「CA ARCserveシリーズ」を使ったソリューションだった。
サーバを仮想化し、1台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを集約するようになると、万一、サーバ1台がダウンした際に業務に与えるダメージは、物理環境のときよりもはるかに大きくなる。従って、仮想環境では物理環境のとき以上にバックアップに注力する必要がある。しかし、そこで問題になるのがバックアップデータの容量だ。サーバが集約されれば、その分バックアップデータも集約され、その容量は膨大となる。
その点、CA ARCserve Backupはバックアップデータの容量を大きく削減できる重複排除技術が標準機能として備わっており、仮想環境でも安心してバックアップを行うことができる。また、NASなどIPネットワーク経由でのバックアップはもちろんのこと、SANのストレージ環境に対応したバックアップも可能だ。その場合、IPネットワークには一切バックアップデータは流れないため、重複排除によるデータ圧縮と相まって、システム全体に掛かる負荷をより一層軽減できる。
ほかにも、バックアップの自動化やデータの長期保管、仮想マシンを無停止でバックアップを行うことができる機能など、バックアップに特化したソリューションならではのきめ細かい機能をCA ARCserve Backupは備えている。
さらに同製品のユニークな点は、仮想環境に特化したバックアップ方式と、従来の物理環境とまったく同じバックアップ方式、どちらもサポートしているところだ。
前者は、複数の仮想マシンをまとめて丸ごとバックアップするという方式だが、バックアップの手順がシンプルであるだけでなく、リストアも個々の仮想マシン単位で行えるフレキシビリティを備えており、むしろ物理環境のバックアップより運用は楽になるかもしれない。しかし一方で、物理環境で行っていた従来のバックアップ運用を継続したい場合や、物理・仮想混合環境でのバックアップを一元化したいというニーズに応えるため、仮想環境であっても物理環境同様にバックアップする方法も提供している。
「これだ!」
A君は、CA ARCserve Backupのこうした実際の事例や導入のヒントを聞きながら、心の中で叫んでいた。
仮想環境のあらゆるバックアップ要件に対応
セミナー終了後、急いで社に戻ったA君。頭の中では、顧客に言われたあの言葉が繰り返し鳴り響いていた。「仮想化を導入しても、いままで通りのやり方でバックアップできるものなのかね? それとも、ほかに何かいい方法があるの?」
早速、CA ARCserve Backupを使ったバックアップソリューションの提案書の作成に入った。これまでのバックアップのやり方と新しいやり方、どちらも対応できるのであれば、顧客からどんな要件を突き付けられても自信を持って提案できるはずだ。それに、あれだけ簡単に仮想環境を保護できるのであれば、既存システムにも余計な負荷は掛けずに済む。もちろん、もっと複雑な環境でやりたいと言われたとしても……。
夢中で提案書作りに没頭しながら、A君はひそかな手応えを感じていた。(続く)
提供:日本CA株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2010年12月19日
CA ARCserveホームページ
CA ARCserveシリーズ 関連セミナー
無償トライアルダウンロード
サポート・技術情報
お問い合わせ窓口
- CAジャパン・ダイレクト
0120-702-600
営業時間:平日 9:00〜17:30 ※土曜・日曜・祝日・弊社定休日を除きます。