CAセミナーで見つけた提案の「虎の巻 第二弾」
CA ARCserveシリーズで柔軟に
仮想環境をバックアップ
2010/12/6
CAのセミナーを踏まえ、仮想環境のバックアップに「CA ARCserve Backup」を使ったソリューションを提案したA君。その後も、顧客から次々に「お願いごと」が寄せられたが、果たしてそれらへの解とは……?
仮想環境バックアップソリューションのさまざまな「実例」
中堅SIerに勤める営業マンA君はある日、顧客から仮想環境のバックアップについて提案の依頼を受ける。勝手が分からず困り果てていたところ、先輩に勧められて出席したCAのセミナーで大きなヒントを得た。
セミナーでは主に、「CA ARCserve r15シリーズ」によるソリューションが紹介された。A君にとって何よりありがたかったのは、ユーザーのシステム規模やニーズに応じたいくつもの案件例が紹介されていたことだ。
仮想環境保護の提案経験が少ないA君にとって、このセミナーはとても参考になる内容だった。配られた資料を何度も読み返し、どの案件例が自分の顧客のニーズに最も近いのか、照らし合わせてみた。
「まずは仮想サーバ2台と、ゲストOSがそれぞれに3、4台ずつだったな。それに、全体のバックアップデータ量は相当大きくなるとも言っていたな……」
セミナ―を聞いて、自分でも提案できそうだと確信していたA君は迷わず「CA ARCserve Backup」を使った仮想環境保護を提案してみることにした。
アプリケーションを停止せずオンラインでバックアップ
数日後、A君は提案書を携えて顧客の元を訪れ、データの安全性と運用の簡単さを訴求したところ、担当者の反応は、極めて好感触だった。
「CA ARCserve Backupを使えば、ゲストOSをカプセル化して運用を簡素化する仮想環境ならではのメリットも生かせるし、従来の物理環境の保護と操作が同じだから、新しい操作を覚える必要もないんだね。正直、仮想環境に移行した後のシステム運用に不安があったんだけど、これなら安心して導入できそうだ」
ほっと胸をなで下ろすA君。しかし、担当者はすかさずこう聞いてきた。
「ところで、ゲストOS上のデータベースは止められないんだけど、オンラインバックアップはできるのかな?」
「……調べてみます!」
急いで社に戻ったA君は、セミナーの資料を手に、顔見知りの先輩SEに助けを求めた。
「ふーん、なるほどね」
そう言いながらARCserveのセミナー資料をめくっていたSE氏は、ほどなくこう言った。
「ああ、これならゲストOS上のデータベースでも、ちゃんとオンラインバックアップできるよ。ここに稼働中のデータベースでも整合性を保ったままバックアップできるって書いてあるだろ。それに仮想ホストからゲストOSをバックアップすることもできるんだね……うん、これは便利だな……」
そう言いながらも、なお興味深そうにページをめくるSE氏は、
「このCA ARCserve D2Dっていうのも 良さそうだね。仮想環境をホストごと、ゲストOSも含めてイメージバックアップできるんだろ?」
「……イメージバックアップ!?」
「お前なあ、もうちょっと勉強しといた方がいいぞ! イメージバックアップっていうのは、普通ハードウェアレベルでハードディスクを直接バックアップするんだけど、それだけじゃファイルの整合性は確保できないんだ。でも、このソフトはVSSスナップショットを使ってるから、ファイルの整合性は心配いらないし、バックアップしたデータはディスクに保存されるから運用も簡単だし、何より手間がかからないのがいいね! ちゃんと資料を見てみろよ、ほら!! 」
バックアップ環境全体の状態とリソース使用率を可視化
それからの数日間というもの、セミナーの資料を徹底的に読み込み、提案書を練り直した。こうしてでき上がった新しい提案書を持って再び顧客を訪れたA君。内容の説明を一通り聞き終えた先方の担当者の顔は、心なしか満足気に見えた。
「いやあ、ありがとう! 仮想環境のバックアップは面倒なんじゃないかと心配だったけど、君が提案してくれた方法なら問題なく使えそうだよ。特にうちの場合、当面は物理環境と仮想環境が混在することになりそうだから、なおさら心配だったんだ」
ここでA君ははっと気付いた。そういえば、セミナーの資料の中に……。
「物理サーバと仮想サーバが混在した環境のシステム運用は難しくなりますよね。その点、ARCserveであれば……」
CA ARCserve Backupには、デフォルトで「Infrastructure Visualization(インフラストラクチャ・ビジュアライゼイション)」というツールが付属している。これは、バックアップ環境を構成するサーバの状態やバックアップ状況、各サーバ間の関係などを視覚化するものだ。仮想サーバ、物理サーバを問わずバックアップ環境に含まれるサーバがすべてまとめて可視化されるため、ひと目でバックアップ環境全体の状態を把握すること ができる。
図2 「Infrastructure Visualization」は、複雑化しがちな仮想環境のバックアップ状況を可視化する
さらには、各サーバのCPUやメモリ、ディスクなどといったリソースの使用率を計測し、性能を監視するツールまで付属している。これを使えば、バックアップ処理のパフォーマンスを最適化するために、どのように仮想サーバを配置して、どの程度のリソースを各仮想サーバに配分すればいいか割り出すこともできる。
「……こういったツールを活用すれば、仮想環境のバックアップで何か問題が発生した際の調査もスムーズに運ぶはずです」
中・小規模の仮想環境を安価かつ簡単にバックアップ
A君の説明に熱心に聞き入っていた担当者は、話が終わるやいなやこう切り出してきた。
「ぜひ前向きに検討するよ! ところで、ついでと言ったら何だけど、仮想環境に移行したサーバが何台かあるんだけど、部門管理だから管理者がいなくて困ってるんだ。これも手っ取り早く保護できるかな?」
ここは、勉強の成果の見せ所だ。
「CA ARCserve D2Dなら、操作が簡単なので、管理者不在でも運用できると思います」
CA ARCserve D2DはWindowsサーバのシステム保護に特化した製品だ。安価な割に、バックアップ運用に必要十分な機能を持っている。仮想環境のバックアップにも対応していて、Hyper-V環境ならホスト環境もゲストOSも丸ごとバックアップやリストアできることはもちろん、まっさらな状態からベアメタルリカバリもできる。導入や運用作業も簡素化されているから、中堅企業や部門管理のサーバといったバックアップ担当者不在の環境でも十分に活用可能だ。
「CA ARCserveシリーズなら、あらゆる規模やニーズに合わせたバックアップソリューションをご提案できます」
感心して話に聞き入る担当者の様子を見て、内心ではガッツポーズを決めるA君であった。(続く)
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