CAセミナーで見つけた提案の「虎の巻 第三弾」
仮想環境も含めた災害対策のための遠隔地データ保管を効率的に実現
2010/12/13
CAのセミナーで得た情報を参考に、仮想環境のバックアップソリューションの受注まであと一押しというところまでこぎ着けたA君に、「災害対策も強化したい」という要望が舞い込んだ。その答えはやはりセミナーの中にあった。
仮想環境の効率的な災害対策とは?
中堅SIerに勤める営業マンA君はある日、顧客から仮想環境のバックアップソリューションについて提案の依頼を受ける。当初は悪戦苦闘していたA君だったが、CAが主催するセミナーでバックアップソフトウェア「CA ARCserveシリーズ」について知った。早速CA ARCserve Backupを使ったソリューションを顧客に提案したところ、反応は極めて好感触、もう一押しで受注できそうなところまでこぎ着けた。後は、顧客からの返答を待つばかり……。
そんなとき、A君に顧客からメールが届いた。「直接会って相談したい」。勇んで訪れたA君に、担当者は次のように述べた。
「先日提案してもらったCA ARCserve Backupのバックアップシステム、いま社内で前向きに検討してるんだ。ただ1点だけ、追加で提案してもらいことがあるんだ。将来的には基幹系システムのサーバも仮想化しようと思ってるんだけど、これを機に遠隔地への災害対策も効率化しようかと考えててね」
「災害対策……いわゆる、BCP(事業継続計画)ですね」
「うん、いまはサーバのデータをテープにバックアップした後、1週間後にテープを遠隔地の耐火金庫に搬送しているんだけど、手間や搬送コストがばかにならなくてね。業務継続の観点で考えると遠隔地になるべく最新のデータを二重化して置いておきたいんだよ。今回のバックアップシステムの刷新を機に、もっと効率的な方法に変えられればなあと思ってるんだけど」
「なるほど……分かりました! 検討してみますので、少しだけお時間をいただけないでしょうか?」
一筋縄ではいかない? WAN経由のバックアップ
自社に戻ったA君、早速検討を始める。災害対策のためにデータを遠隔地で保管する必要がある。でも、バックアップしたデータを搬送するコストや時間は省きたい。一体どうすれば……。
「そうか! 簡単じゃないか」
CA ARCserve Backupのバックアップサーバを遠隔地に設置し、WAN越しにバックアップを取ればいいではないか? そうすれば、遠隔地で直接テープにバックアップデータを落とせるので、テープを搬送する必要はなくなる。
「善は急げだ!」
A君は即座に電話の受話器を取り、顧客にこのアイデアを伝えた。しかし、顧客の反応は実にそっけないものだった。
「それぐらいのことは、うちでもとっくに考えてるよ。でも、本番環境と遠隔地をつなぐWANの帯域幅が限られてるから、WAN越しのバックアップは現実的じゃないんだよね。この構成だと、手元にバックアップデータがないからリストアのことも気になるし……うーん、せっかく提案してもらって悪いんだけど、うちのバックアップ要件には難しいのかな……」
冗談ではない! せっかくここまでこぎ着けたのに、おめおめと引き下がるわけにはいかない。
「すいません、ほかの手も探してみますので、あと1日だけ待っていただけるでしょうか?」
A君はすがるような気持ちで、先日出席したCAのセミナーの資料を手に取り、内容を思い返してみる。そこで、目にとまったのが「レプリケーション」という文字だ。
「レプリケーション? これまではバックアップの情報ばかり追っていたから気付かなかったけど、CA ARCserveにはレプリケーションの機能もあったんだ!」
WAN経由の遠隔バックアップを可能にする
「CA ARCserve Replication」
A君の目にとまったのは、「CA ARCserve Replication」だった。CA ARCserve ReplicationはCAが提供する、データをリアルタイムに複製するためのソフトウェアで、導入・運用が非常に簡単なことと、極めて高いコストパフォーマンスを誇ることから、海外ではもちろんのこと、日本国内でも急速にシェアを伸ばしつつある製品だ。
しかし何よりA君の目を引いたのが、同製品とCA ARCserve Backupとの連携機能だ。CA ARCserve ReplicationとBackupを組み合わせれば、WANを越える遠隔地からのリモートバックアップはCA ARCserve Replicationを使い、更にテープやディスクにバックアップを取りたい場合にはCA ARCserve Backupとの自動連携が有効になってくるのだ。
通常、このような異なる製品を連携させる場合、たいていの製品ではスクリプトを組んで連携手順を制御する必要がある。しかしCA ARCserve ReplicationとCA ARCserve Backupの組み合わせであれば、ツール上でラジオボタンに1個チェックを付けるだけで簡単に連携が可能だという。
「これだ! これぞまさに、探し求めていたものだ」
早速CA ARCserve Replicationの機能を調べ上げ、CA ARCserve Backupとの組み合わせによる災害対策システムの提案書を一晩で書き上げた。
翌日、提案書を携えて顧客を訪れたA君。先方の担当者は、提案内容の説明を一通り聞き終えてこう言った。
「確かに、これなら簡単に遠隔レプリケーションが実現できそうだね。あと、CA ARCserve Backupとの連携機能は本当に便利そうだ」
「そうなんです。CA ARCserve Backupと連携することで、バックアップウィンドウを気にする必要もなくなります」
「でも、やっぱり帯域への影響が気になるな。遠隔地との間に引いているWAN回線の帯域幅はかなり限られてるんだよ」
A君は、すかさず答える。
「遠隔バックアップとは違い、レプリケーションならば変更があるたびに随時転送を行うので、単位時間における転送量が少なく、帯域への影響も少なく抑えることができるんです。しかもCA ARCserve Replicationは、複製データ転送時に利用する帯域を制限できるほか、圧縮転送機能なども実装されているため、回線への影響を最小限に抑えることができます」
「レプリケーションソフトウェアでそこまでの機能を実装してるの? へー……」
「まだありますよ。回線障害時の再送もできますから、帯域幅や回線品質に限りのあるWAN環境でも安定したレプリケーションを行うことができます。ご心配ならば、最初に『アセスメントモード』という機能を使って更新量を調べておきましょう。その結果を元に、御社の適切な回線速度を調べることができるので、安心して導入できます」
仮想環境だとますますお得な
「CA ARCserve Replication」
明らかに担当者は、A君の話に引き込まれているようだった。
「そういえば、基幹系システムも仮想化されるとおっしゃってましたよね?」
「ああ、うん」
「CA ARCserve Replicationなら、物理環境も仮想環境もまったく同じ操作でレプリケーションの設定を行うことができます。仮想環境かそうでないかを意識する必要はないんです」
「それはうれしい話だね。でも、この先仮想環境がどんどん増えると、コストがかさむんじゃないかい?」
すかさずA君は答える。
「いいえ、むしろ仮想環境で導入する方が、いっそうお得になるといえます。CA ARCserveのほかの製品もそうですが、ゲストOSごとに課金されるライセンスのほかに、ホスト単位で課金されるライセンスもありますから、かなりコストは抑えられるはずです。しかもたいていの機能はあらかじめ含まれていますから、オプション機能を追加購入する必要もないでしょう。無駄な投資を極力抑えられると思います」
「うーん……」
そう言ったまま、担当者はしばらく黙り込んでしまった。しかしやがて顔を上げると、ニヤリと笑いこう言った。
「いや、参ったよ! CA ARCserveは幅広い範囲で適用できるんだね」
「ありがとうございます!」
A君は思わず叫んだ。先方の担当者は「ふーっ」と大きく息を付くと、晴れ晴れとした表情で言った。
「実は提案を受けてCAのWebやブログを見たら、いろいろな情報や操作ビデオがあって、操作自体も簡単そうなことが分かって気に入ってたんだよ。ぜひ、基幹システムの分も含めて、概算でいいから見積もり持ってきてよ!」
提供:日本CA株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2010年12月28日
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