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ビジネス主導の戦略的IT投資のために

ITライフサイクル横断型
ポートフォリオマネジメントのススメ

 

 適正なIT投資は永遠のテーマだ。IT投資が難しいのは導入効果を測定する標準的な方法がないこともあるが、ほかにもITとビジネスを結び付ける知識不足による無謀な意思決定、開発要件の肥大化などに伴うプロジェクトの迷走、全社最適視点の欠如による重複開発・運用など、効果的なIT投資を阻害する要因が数多くあるからだ。

 これらの問題を乗り越える第1歩は“現状把握”だ。現状で「計画中の案件」「実施中の開発プロジェクト」「稼働中のシステム」がどれだけあるかを把握して、はじめて重複や不足、再利用の可能性を踏まえて投資の優先順位を決めることができる。

 複数のプロジェクトやIT資産を俯瞰(ふかん)的に見て、特定の指標で投資の優先順位付けや追加投資の決定などを行う管理手法に「ポートフォリオマネジメント」がある。これは口でいうのは簡単だが、実施しようとするとかなりの手間が掛かる。企業規模が大きくなればなるほど、社内に膨大な数のシステムを抱え、いたるところでプロジェクトが実行されている。一覧表を作るだけでも一苦労だ。

 そこでポートフォリオの作成・管理を支援するITツールが登場している。これらの問題はプロジェクトポートフォリオ、IT資産ポートフォリオというようにフェイズによって製品が分かれていることだ。

 ここで紹介する「Compuware Changepoint」は、ITに関する「計画」「開発」「運用」のライフサイクル全体をポートフォリオの観点からマネジメントし、戦略投資を可能にするソリューションだ。早速見ていこう。

SIer向けのCRM機能を持つChangepoint PSA

 Changepoint(チェンジポイント)は2つの製品からなる。「Compuware Changepoint PSA」と「Compuware Changepoint ITPM」だ。前者のPSAは“Professional Service Automation”の意でシステムインテグレータ(SIer)向けのソリューション。後者は“IT Portfolio Management”で企業の情報システム部門向けの製品となる。

 どちらもユーザー/顧客からの要求を管理して実施が決まった案件に予算を付け、開発プロジェクトの管理を行い、出来上がった成果物や製品サービスを継続的に管理するというプロセスをサポートする。

ITライフサイクル・ポートフォリオ
Changepointは、ITライフサイクル全体にポートフォリオ管理を適用する

 SIer向けの「PSA」では、プロセス最初のフェイズは案件管理である。外部顧客とのコンタクトから営業交渉、契約までをここで管理する。いわゆるSFA/CRMで、システム機能としては営業進ちょく・マーケティングキャンペーン・統合情報管理・顧客管理などがある。

 顧客と成約すれば、開発プロジェクトがスタートする。PSAのプロジェクト管理ではスケジュール、人員、コスト/売り上げをリアルタイムに把握できる。顧客別にマイルストーンやフェイズごとの進ちょく状況を見ることができ、単純な積み上げ計算のほか、EVM(アーンドバリュー管理)にも利用できる。

 Changepointはワークフロー機能を持ち、各種変更に対する申請−承認プロセスを設定できるので、問題管理や変更管理をWebブラウザからグループウェア的に実施できる。また、プロジェクトメンバー間で情報共有する機能も提供する。プロジェクトやプロジェクトフェイズが終了した段階での“振り返り”を支援するサーベイ機能もある。サーベイ結果はナレッジマネジメント機能によって登録・閲覧できるので、過去プロジェクトの問題点を把握し、改善して次に生かすというPDCAサイクルを回すことでプロジェクト品質の向上にも役立つだろう。

 受託開発プロジェクトではさまざまな報告書を作ることになるが、それを支援するのがレポート機能だ。標準的な文書にはテンプレートが用意されているが、もちろん独自のレポートもデザインできる。このレポートデザイナーは紙のレポートや帳票だけではなくユーザー画面も定義できるので、開発者向けの初期画面は工数入力、プロジェクト管理者は進ちょく管理というように画面のカスタマイズが可能だ。

IT部門の地位向上を支援するChangepoint ITPM

 一般企業向けの「ITPM」はプロセスのおおまかな流れはPSAと同様だが、最初のフェイズは案件管理(営業進ちょく管理)ではなく、要求管理(デマンドマネジメント)となる。これはユーザー部門などから開発要求が来たらこれを計画要求として登録し、集まってきた計画要求を事前に定めた共通指標でスコアリングすることで、自社にとって必要な企画なのかどうかを分析するものだ。また、開発プロジェクトとして承認する前にはリソース(プロジェクトメンバーや開発者)がきちんと確保できるのかを分析できる。この「ITデマンドポートフォリオ」を管理して全社で共通の指標を当てはめることで、どのIT投資を優先すべきかを客観的に判断することが可能になる。

Changepoint
Changepointポータル画面例

 ITPMのプロジェクトフェイズでは「プロジェクトポートフォリオ」が重要になる。SIerのプロジェクト管理では仕様変更でコストが増える場合、どうやって収益を確保するか課題となるが、一般企業(情報システム部)におけるプロジェクト管理では「追加投資で赤字になるならば、プロジェクトを中止する」という判断があり得る。こうしたプロジェクトのGo/NoGo判定ではプロジェクト同士を比較するプロジェクトポートフォリオが有効だ。

 最後の運用フェイズにおける「アプリケーションポートフォリオ」の管理も大切だ。大企業になると同じ機能を持つ別製品/バージョンが部署ごとに別々に導入・管理されていたり、まったく使われていないアプリケーションに保守料を払っていたりする場合がある。これを棚卸ししたり、最適化(EA=エンタープライズアーキテクチャ)を実施したりする際にITPMは大いに活用できる。

“ビジネス目標”の旗の下、全体最適のITシステムを

 冒頭に述べた「計画中の案件」「実施中の開発プロジェクト」「稼働中のシステム」の真の状況を把握し、行われたIT投資が適切な効果をあげているか追跡するには、これらすべての情報を俯瞰的に参照する仕組みが必要になる。Changepointは、上記の各機能で収集した詳細データをもとに、計画案件、プロジェクト、システムの全体的な状況を俯瞰的に表示する機能(ポータル)を提供している。ポータル上の全体状況を参照し、必要に応じて詳細情報にドリルダウンすることにより、ITに関するすべての状況を把握し、IT投資の適切性を追跡できる。

 営利企業がIT投資を行うのは、ビジネス目標を達成するためだ。Changepointは“ビジネス目標に対する貢献”という視点で、IT計画・開発・運用のライフサイクルをつなげて包括的に管理する。これはすなわち、システム導入時のROI見積もりだけではなく、IT投資がバランスのとれたものになっているか、導入したシステムがカットオーバー後に継続的な効果を出しているか、新規システムに移行した方が良い既存システムはないかなど、多面的な評価を行うということだ。

 これらは運用コスト削減や赤字プロジェクトゼロといった定量的な効果も期待できるが、それと同時にIT企画・PMO・運用部門がビジネス目標という共通指標を通じて利害を乗り越え、真に全体最適なITを実現する基盤になり得る点が重要だ。現在、企業ITは大規模化・複雑化する一方だ。いまこそ、ITにかかわる人・モノ・金をきちんと管理するというITマネジメントに本気で取り組むときではないだろうか?

関連リンク
Compuware Changepoint PSA

Compuware Changepoint ITPM

日本コンピュウェア


提供:日本コンピュウェア株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT情報マネジメント編集部
掲載内容有効期限:2009年12月08日





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Compuware Changepoint PSA

Compuware Changepoint ITPM

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