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快適なWebフロントシステムの構築を実現する
富士通のAjaxフレームワーク

 前回「C/SシステムをWebシステムに移行させるならAjax」では、AjaxテクノロジーがWebユーザーインターフェイスのあり方に一石を投じ、それが現在クライアント/サーバ型システムで構築されている企業情報システムを、Webシステムへ移行させる際にも役立つことを説明した。今回は、具体的なAjaxフレームワーク導入のメリット、基幹系業務システムでも適用できるAjaxフレームワークの要件について見ていく。
 
   
 Ajaxフレームワークを利用するメリット

 Ajaxそのもののメリットは前回見たが、実際のシステム構築において、快適な操作性のアプリケーションを効率的に開発し、しかも保守性にすぐれた(Webフロント)アプリケーションの開発を実現するにはAjaxフレームワークを利用するのが近道だ。このAjaxフレームワークを利用するとどのようなメリットを享受できるのだろうか? 前回紹介した富士通の「Interstage Interaction Manager」では、Ajaxフレームワークのメリットとして以下の5点をあげている。

  1. Webアプリケーションのレスポンス改善

  2. Webアプリケーションの操作効率改善

  3. クライアント運用管理コスト削減

  4. 保守性・再利用性の向上

  5. 豊富な部品の活用による開発量の削減

 それぞれを順に見ていこう。

1)Webアプリケーションのレスポンス改善

 Ajaxフレームワークでは、非同期通信や画面の部分書き換え機能を利用することにより、従来のWebアプリケーションと比べて、画面一式がリロードされるために生じる“待ち”の時間を減らすことができる。別の言い方をすると、ユーザーのストレスの原因となる操作不能時間を大幅に短縮し、クライアント/サーバ型システムのような連続した操作が可能になる。これによりデータ入力作業の効率アップを図ることができる。

2)Webアプリケーションの操作効率改善

 Ajaxフレームワークであれば、そこで提供される部品を利用することで、入力の自動補完(後で詳述)、フォーカスの自動移動、ショートカットキー割り当てなどの機能をクライアント操作画面に盛りこむことができる。しかも、それらはカスタマイズも可能だ。これによって実現されることは、操作効率の大幅な向上だ。

 例えば、表に入力する場合、従来のWebアプリケーションでは、HTMLによる記述の限界に阻まれて、項目のカーソル移動はtabキーを使って右隣か左隣に1つ進むのみといった非効率なものだった。Ajaxフレームワークを利用すると、矢印キーを使って上下左右、自由にセル間を移動したり、最初の何文字かを入力すれば後に続く文字を候補として表示するといったクライアント端末では当たり前になった操作性を実現する。これにより、ユーザーの利便性に配慮した気遣いのあるアプリケーションを構築することが可能になる(図1)。

図1 Webアプリケーションの操作効率改善(クリックすると拡大)

3)クライアント運用管理コスト削減

 クライアント端末には、Webブラウザ以外に特別な仕組みがいらない。クライアントアプリケーションやApplet利用のためJavaの実行環境を配布したり、Webブラウザにプラグインを組み込んだりする必要はない。Ajaxフレームワークを利用することによって、システム管理者はクライアント管理の煩雑さから本当に解放される。これはWebシステムの本来のよさを活かせるテクノロジーといえる。Webブラウザの種類によって挙動が違うという問題もAjax フレームワークが吸収する。

4)保守性・再利用性の向上

 システム化する業務のすべてを要求のままに開発していくと、開発量が増えるにつれて資産管理を行うことが難しくなり、メンテナンスや部品の再利用が困難になってしまう。Ajaxフレームワークには、高機能でカスタマイズ可能な画面部品のほかに、サーバと通信を行うためのフレームワーク、さまざまなWebブラウザに対応するための基本クラスを備えている。これにより部品それぞれの独立性が高まり、再利用性、保守性を向上させることができる。開発生産性も高くなる。Webブラウザのバージョンアップで何か変更が必要になったときも、これをAjaxフレームワーク上で吸収させるようなことも可能である(図2)。

図2 保守性・再利用性の向上

5)豊富な部品の活用による開発量の削減

 富士通のInterstage Interaction Managerに搭載されているAjaxフレームワークのユーザーインターフェイス部品は、種類が豊富だ。タブ、スプレッドシート、カレンダーなど、業務アプリケーションで頻繁に登場する部品が網羅されていて、ユーザーの画面操作を全面的にバックアップする。例えば、従来のWebアプリケーションでは、フォームに明らかに間違ったデータを入力してもサーバに送信するまで訂正されず、操作効率が悪かった。Ajaxフレームワークで入力文字制限という部品を利用すると、半角文字であるべきところを全角文字で入力した場合、即座にアラームを表示して訂正を促すことができる。

 また、従来であれば入力途中で違う画面を参照したい場合、ボタンなどをクリックして完全に画面を切り替えなければならず、そのたびに“待ち”が生じてしまう。Ajaxフレームワークを活用すると、タブ切り替えパネルという部品によって、1枚の画面の中に複数の画面を配置し、タブでボディ部だけを切り替えることが可能になる。

 このようなユーザーインターフェイス部品が数多くそろっており、これらを組み合わせて使うことで、きわめて操作性の高いWebシステムを短期間に構築可能である。

   
 利便性の高いJava部品を
 Ajaxに適用

 富士通のInterstage Interaction Managerのユーザーインターフェイス部品がここまで豊富なのも、これまで同社が企業向けのWebシステム開発で蓄積してきた利便性の高いJava部品をAjaxに適用しているからである。同社がプロトタイプシステムで検証したところ、Ajaxフレームワークの利用により、JavaScriptのプログラム量を全体で4割も削減でき、開発生産性の向上が認められたという。

 富士通は、AjaxテクノロジーこそがWeb環境でミッションクリティカルな基幹系業務システムを構築するのに、大きな鍵を握っていると考えている。早い段階から研究所(富士通研究所)においてAjaxのポテンシャルをさまざまな角度から検討すると共に、顧客に基幹系業務システムを提供している最前線の開発チームからのヒアリングをもとにして、独自のAjaxフレームワークをまとめ、Interstage Interaction Managerという製品に結実させた。

   
 基幹系業務システムの構築を
 可能にする富士通のAjaxフレームワーク

 Ajax対応のアプローチには、クライアントに機能を持たせないサーバ中心アプローチと、Webブラウザの機能を有効利用するクライアント中心のアプローチがある。今日、Webブラウザの進化は著しく、クライアントPCの性能も大幅に向上している。この環境をうまく活用して、HTMLタグをWebブラウザで解釈し、画面を作成すればいいとして、富士通は後者のクライアント中心アプローチを選択した。これは市場のAjaxテクノロジーの多くが採用している手法でもある。

 このクライアント中心アプローチを選択したからこそ実現したのが、MVC(Model View Controller)モデルである。これは、一般にはビューしか持たないクライアント端末の中にモデル、ビュー、コントローラという3つの役割を持ち、それぞれを関連させて動かすことである程度の処理をクライアントで行うことができる。

 クライアント/サーバ型システムクラスの業務効率を維持したまま、運用管理を大幅に軽減可能な先進のWebシステムの世界へ。企業の情報システム部門が長らく思い描いていた理想が、富士通Interstage Interaction Managerでようやく現実のものとなる。

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