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WebフロントからのSOA化で、
リッチクライアントシステムを実現

 次世代のシステム基盤を担うアーキテクチャとして、大きな注目を集めているSOA。段階的に再構築が行え、最適なシステムの組み合わせが可能なSOAを適用することで、基幹システム再構築に対する幅広い顧客ニーズをカバーすることができる。本特集ではこれまで、SOAについて3つの方向からのアプローチを紹介してきた。第4回となる今回は、その中から「Webフロントにおけるサービス利用」をピックアップし、Webフロントから始めるSOAに基づくシステム構築について、Ajaxをキーワードに解説する。
 
   
 企業システムでAjaxが実用化段階に

 本特集で紹介してきたSOA化へのアプローチは、(1)フロントにおけるサービス利用、(2)プロセスを起点としたサービス利用、(3)サービス間連携――の3パターン。これらによって、基幹システム再構築に対する顧客からの「変化への柔軟な対応力」「内部統制の正当性担保」「選択肢の豊富さ」「業務の見える化」「段階的構築」「運用リスクの軽減」といった、幅広いニーズに応えることが可能となる。

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 本特集企画では、これまでに「サービス間連携」「プロセスを起点としたサービス利用」の各アプローチについて詳しく紹介してきたが、今回は「フロントにおけるサービス利用」を取り上げる。具体的なアプローチ方法としては、バックエンドサービスとフロントを分割し、バックエンドには手を加えずにフロント側で情報加工を行う。さらに、フロント側のインターフェイスを、Ajaxによってリッチクライアント化することで、ユーザーの作業効率向上を図るというものだ。他の2つのアプローチに比べて、現場の利用者・管理者にもSOA化の効果がすぐに見えるため、Webフロントから基幹再構築を始めるこのタイプが、最も分かりやすいSOA化のアプローチといえるだろう。

 フロントシステムのSOA化を進めるに当たって、キーポイントとなるのがWeb 2.0の中核技術であるAjaxだ。Ajaxに至るまでのフロントシステムの技術的な変遷を振り返ると、1990年頃にメールが企業システムに浸透して以来、1995年頃にWeb、2000年前後にはJava、XMLが浸透。これらの中核技術は、いずれもインターネットに登場してから約2年後に、イントラネットで実用化されるというサイクルで企業のフロントシステムに導入されてきた。新技術のAjaxについても、2005年頃からRSS、ブログ、SNSなど参加型のWeb 2.0サービスがインターネット上に登場、そして2007年以降、Web 2.0をイントラネット上で実現するAjaxが企業システムに本格導入されようとしている。

 ただ、この技術の変遷は、フロントシステムを必ずしも進化させてきたとはいえない。その代表的なものが、2000年以降のWeb業務アプリーションへの流れである。確かに、従来までのクライアント/サーバ(C/S)システムは管理面での負担が大きく、Webベースのシステムへ移行することで、この負担を軽減することができる。しかし、その一方で操作性・機能性は、C/S時代よりも後退してしまっているのが現状である。

 そこで注目を集めているのが、Ajaxだ。従来のWebアプリケーションでは、業務システムとの通信中は画面全体の操作ができなかった。これに対し、Ajaxによるリッチクライアントでは、必要部分のみを通信することで通信部分以外の操作は可能となるため、エンドユーザーの快適な操作性・応答性を実現するとともに、サーバ負荷の軽減も図ることができるのである。C/Sの操作性を損なうことなく、Webシステムを構築できる――これがAjaxの大きな魅力といえよう。

既存WebシステムをAjaxで高速化

   
 フロントシステムの4つの課題

 このように、Ajaxを用いたフロントシステムからのSOA化は、従来までのC/SおよびWebアプリケーション双方の課題を一気に解決するための最適な手段となる。では、具体的に、現在のフロントシステムはどんな課題を抱えているのだろうか。富士通では、以下の4点を指摘する。

  1. ユーザビリティの改善

  2. 運用コストの削減

  3. 開発生産性の向上

  4. 内部統制・システム監査

 まず、「ユーザビリティの改善」については、先ほども説明したようにWebアプリケーションの大きな課題だ。C/Sに比べて操作画面の機能性が低いため、エンドユーザーにとっての使い勝手が悪く、また、全画面を更新するためサーバ通信・画面表示の待ち時間が長くなり、そのたびに作業が中断するというデメリットも生じる。これからのWebアプリケーションには、C/S並みの操作性・応答性が求められているという。

 次の「運用コストの削減」は、現在のフロントシステムにおける最も大きな課題となる。とくにC/Sは、初期導入およびメンテナンス時に大量のアプリケーションをクライアントに配布する必要があり、さらに、OSのバージョンアップや修正パッチが提供されるたびに、アプリケーションの動作検証作業が発生するなど、管理面の負荷が非常に多大なものになっている。一方、Webアプリケーションは、これに比べて管理負荷は軽減されるものの、Javaアプレットを使用している場合などは、クライアントごとにその動作環境を導入する必要がでてくる。クライアントの管理コストを低減することは、次世代フロントシステム構築の必須条件ともいえよう。

 「開発生産性の向上」では、変化に素早く、簡単に対応できるシステムが求められているという。業務環境のダイナミックな変化にともない、フロントシステムも素早い追随が必要となるが、その際、既存のシステムを極力変更せずに、エンドユーザーにとって使い勝手の良いシステムを構築することが重要なポイントになると指摘する。

 最後の課題が「内部統制・システム監査」。内部統制やシステム監査に対応するためには、適正な利用者のみが利用できるシステムが必要となるとともに、不正アクセスを防止・検出するためにアクセス履歴の記録も不可欠。そして、こうした内部統制可能なシステムを、エンドユーザーの操作性・応答性を損なわずに構築することが求められているという。

   
 フロントシステムSOA化を実現する4つの方法

 富士通では、これらの4つの課題を解決し、WebフロントからのSOA化によるリッチクライアントを実現するミドルウェア製品として「Interstage Interaction Manager」を提供している。ここからは、同社が、フロントシステムにおける4つの課題に対し、どのような解決策を提示しているのかみてみよう。

 「ユーザビリティの改善」に対する解決策としては、Ajaxによってクライアント側の高機能化を図ることで、サーバの待ち時間を必要最低限に抑え、通信待ち時間を低減。画面遷移することのない部分更新によって、素早いレスポンスで連続した作業を可能とする。また、直感的で分かりやすい操作により、作業効率の向上を実現した。

従来型のWebフロントシステムでは、HTMLに限定された簡素なユーザーインターフェイスで、操作性もTabキーでの移動など、とても非効率なものであったが、テーブル、カレンダーなどの豊富な高機能ユーザーインターフェイス部品を利用することで、直感的な操作性を提供するとともに、カーソル移動キーやマウスのダブルクリックなど、業務に合わせて最適化されたC/S並みの表現と操作性を実現した。

業務に最適なキー操作による基本操作 (クリックすると拡大)

 フロントシステム最大の課題「運用コストの削減」に対しては、ユーザビリティと運用性を兼ね備えたAjaxによるリッチクライアントシステムが大きな効果を発揮する。具体的には、アプリケーション資産をサーバで一元管理することで、大量クライアント端末へのアプリケーション配布作業が不要となり、運用コストの大幅削減が可能となる。利用者にとっては、Webブラウザだけでクライアントアプリケーションと同等の高ユーザビリティが得られるメリットもある。

 「開発生産性の向上」の側面では、多数の高機能なユーザインタフェース部品群を提供。画面表示部品と機能部品を組み合わせることで、操作性の高い画面を効率的に開発できるようにしている。また、それぞれの部品レベルでクロスブラウザ対応を行っており、ブラウザによるJavaScriptの実装方法の違いを吸収し、統一した画面表示を実現している。

 「Interstage Interaction Manager」では、データ定義を担当するモデル(Model)、表示や入力を担当するビュー(View)、ViewとModelを制御するコントローラ(Controller)の3つの要素にアプリケーションを分離して開発するMVCモデルを初めてクライアント側のJavaScript上で実現。メンテナンス性を大幅に向上している。

 従来のWebアプリケーションでは、操作性向上のために増加したJavaScript資産の保守性・再利用性が低下するとともに、高度な通信処理を行うためには、複雑な処理論理の開発が必要とされていた。これに対し「Interstage Interaction Manager」では、統合開発環境を利用し、部品の独立性を高めることによって、再利用性・保守性を向上。また、複雑な通信処理については、通信フレームワーク内で、非同期によるJavaScriptからサーバJavaをメソッド呼び出しすることで、通信部分の開発量削減を実現している。

 「内部統制・システム監査」については、従来のアプリケーション開発では、認証処理やアクセスログ管理機構をすべて開発する必要があったが、標準の認証処理、ログ出力処理を利用した開発を行うことで、アクセスログ自動取得のための作り込みを不要とし、開発コストの削減と開発期間の短縮を図れるようにした。これにより、システムで統一したアクセス監視が可能となるため、管理コストの削減も実現する。

   
 業務の効率化を支援するポータル機能

 Ajaxを用いたフロントシステムからのSOA化により、情報はフロントエンドに集中することになる。フロントエンドに散在するであろう情報を効率的にまとめ、利用者に応じた最適な業務画面を提供するポータル機能も搭載している。

 ユーザー(経営者、人事・経理、営業)によって異なるアクセス権を付与し、個人個人のポータル画面をそれぞれの業務ごとにカスタマイズできる。シングル・サインオン認証を導入することで、煩雑な認証手続きを回避しながら、強力なセキュリティ体制を構築することが可能となる。

業務の効率化を支援するポータル機能

   
 導入企業から高い評価

 「Interstage Interaction Manager」はすでに数社に導入され、実際に顧客企業の業務で活用されている。例えば、某大手素材商社の導入事例では、営業フロントシステムをWeb化し、ユーザビリティの高いWeb画面を活用することで、営業業務のスピードアップを図っているという。

 従来のフロントシステムは、専用端末で入力業務がコード中心のため操作が難しく、ミスが発生しやすかったとのこと。さらに、受注履歴や在庫情報を得るために複数画面を立ち上げる必要があり、参照に時間がかかるという問題もあった。このシステム環境に対して、富士通では、バックシステムとフロントシステムを分離して、フロントシステムのみを改善。Ajaxを使ったリッチなWeb業務画面を提供するとともに、統合開発環境を利用することで短期間での構築を実現している。顧客企業からも「入力ミスを防止し、初心者でも簡単に扱えるシステムになった」「画面の部分更新によって参照レスポンスが向上し、連続した作業が可能になった」などの高い評価を得ているという。

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◆開催日◆
大阪:2月18日(月) 13:30〜17:00
開催場所:関西システムラボラトリ(大阪)

東京:3月12日(水) 13:30〜17:00
開催場所:Platform Solution Center(東京・浜松町)



提供:富士通株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年2月6日
 
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大阪:2月18日(月) 13:30〜17:00
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