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企業向けSNSが実現する創発型マネジメント
――「知創空間」で企業価値の向上を


mixiをはじめとするSNSは、特に若年層の間では日常的なコミュニケーションツールとしてすっかり市民権を得た感がある。近年はさらに、このSNSを企業内に導入し、社員同士のコミュニケーション活性化を図る動きが出てきている。しかし当然ながら、プライベートで交わされる友人同士のコミュニケーションと、社内で行われる社員同士のコミュニケーションは、似て非なるものだ。富士通ソフトウェアテクノロジーズの企業向けSNS「知創空間」は、その点をしっかり踏まえ、とことん企業での使用に特化したつくりになっている。では、具体的にほかのSNS製品とは、どこがどう違うのか?

    富士通グループへの導入で実用化を検証

 富士通ソフトウェアテクノロジーズが提供する企業向けSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)「知創空間」は、社員個々人が持つナレッジを組織で生かし、企業力をアップさせるためのツールとして、2006年11月にリリースされた。他社から提供されているSNS製品との大きな違いは、企業内で使われることに特化した機能が豊富に盛り込まれている点だ。SNS自体、一般に広く知られるようになったのはここ数年のことだが、同社では2004年からいち早く、企業向けSNSの開発に着手したという。

「もともと、当社ではグループウェアやオフィスオートメーションなど、企業のホワイトカラーの生産性向上を支援するための事業を手がけてきました。その中で、企業価値をさらに高めるためのツールとして、より人に着目した情報ツールであるSNSを、企業に導入して活用できないかと考えたのが始まりです」

写真1 富士通ソフトウェアテクノロジーズ Web基盤サービス事業部長 川田博臣氏

 こう語るのは、同社Web基盤サービス事業部長の川田博臣氏(写真1)。

 そして、その1つの答えとして誕生したのが知創空間である。同社では、知創空間が企業にとって本当に必要なツールなのか、また導入後にどんな効果が見込めるのかを検証するため、まずは富士通グループでのテスト導入を実施。製品化へ向けて1年間のテスト運用を行い、その中で利用者からのさまざまな意見・要望をフィードバックし、機能の見直しやブラッシュアップを重ねたという。

 製品化に当たっての基本コンセプトは、社員1人1人の自発性を引き出す「創発型マネジメント」を効率的に実現できるSNSであること。「創発型マネジメント」とは、企業の活力を高めていくナレッジマネジメント手法の1つで、組織の壁を越えて社員同士がつながり、いままでにはない新しい発想が生まれる企業風土を作り出そうというものだ。このコンセプトを基に、知創空間はブログやコミュニティといった一般的なSNSの機能に加えて、「人と人の関係」「人と情報の関係」「情報と情報の関係」──という3つの関係を「見える化」するための機能を備えている。

 具体的に見ていこう。「人と人の関係」については、人事データベースとの連携機能を実現し、組織の階層構造をSNSに取り込めるようにした。これにより、SNS特有の個人的人脈だけではなく、社内の関係者を上司・部下・同僚といった公式の関係に即して各個人のトップページに表示することが可能となった。これは企業向けに特化した知創空間ならではの機能といえよう。

 「人と情報の関係」では、他人のトップページを見るだけで、その人がどんな人物やコミュニティから情報を得ているのかが一目で分かる「キーパーソンズアイ機能」を搭載。

 そして「情報と情報の関係」では、ブログやコミュニティの記事に、自分で書いた記事をトラックバックしたり、文中に情報源をリンクさせることを可能にした。この機能により、ある情報に関連する別の情報を簡単に探せるようにしている。

    企業向けに特化したSNSならではの機能

 こうした3つの「見える化」を実現し、企業向けSNSとして、ほかの製品とは一線を画す充実した機能を備える知創空間。その中でも特に特徴的なのが、人事データベースとの連携機能だ。

画面1 個人のトップページ画面イメージクリック >> 全体表示

「横の関係を広げるコミュニティツールであるSNSに縦の関係である人事情報が加わることには、少し違和感を覚えるかもしれません。しかし、知創空間が掲げる『企業価値の向上』という目標を達成するためには、経営トップのビジョンを全社員が共有できることが望ましい。そのためには、人事情報とSNSの融合が必要だと判断しました」(川田氏)

 この機能を活用することで、各社員の役職に応じたかたちでブログページが構成される(画面1)。自分の上司、同僚、部下がトップページに一覧表示されるため、組織体制とその中での役割が一目で分かるようになっている。特に、組織のトップである組織長のブログは、組織に属する全社員のページに表示させることができ、組織長の思いや考え方をリアルタイムに直接伝えていくことによって、組織全体、さらには企業全体の共通の価値観の形成や、団結力の向上を図ることが可能となる。社長のブログは企業ではよく導入されているが、組織の階層構造に合わせて組織長の思いを組織員に伝える仕組みとして、非常によく考えられている。

 また、人事データベースとの連携機能とともに注目されるのが、「キーパーソンズアイ機能」だ。通常のSNSの場合、他人のページを閲覧すると、その人が書いているブログ記事のほかに、参加しているコミュニティや知人・友人のブログへのリンクが付加情報として表示される。一方「キーパーソンズアイ機能」では、本人のブログ記事と並ぶかたちで、その人が所属するコミュニティの最新情報や、関連する人々のブログの最新記事がトップページに表示されるようになっている。これによって、上司や部下といった組織の壁を越えて、その人がどんなところから情報を得ているのか、どんなノウハウを持っているのかが一目で直観的に分かるようになる。さらに、初めて会う他部門の人の情報も、事前に容易にチェックすることができる。

 「自分に必要なナレッジを持ったキーパーソンを効率的に探せるように、他人のページをその人の視点のまま閲覧できるようにしました。その人が普段、どんな人と交流があって、どんなコミュニティに参加していて、どんな話題に関心があるのかなど、その人の持つ情報源や人脈を知ることができれば、自分が求めている人材なのかどうかを判断する目安になるはずです」(川田氏)

 例えば、あるナレッジを持っている人材とコンタクトを取りたいとき、まったく面識のない場合は、本人に直接連絡を入れてもうまく進まないケースも考えられる。しかし知創空間では、その人の人脈ネットワークまで知ることができるため、上司や知人から紹介してもらったり、同じコミュニティに参加して交流を深めるなど、よりスムーズにナレッジを広げることができるという。

画面2 コミュニティのトップ画面イメージクリック >> 全体表示

 これらの機能に加えて、もう1つ忘れてはならない大きな特徴が「セキュリティ機能」である。役職や組織を越えたコミュニケーションが行えるということは、その反面、発信した情報が誰にでも閲覧できてしまうことにもなりかねない。そのため知創空間では、ブログやコミュニティの記事ごとに公開範囲を設定できる、柔軟かつ厳重なセキュリティ機能を提供している。「全体」への公開はもちろん、「自分の関係者内」、「所属するコミュニティ内」限定で公開することが可能で、記事内容に応じて情報発信先を選べるようになっている。

 この機能を活用すれば、部門や開発プロジェクトごとに閉じたコミュニティを設置することが可能になる。コミュニティでは画像ファイルだけでなくMicrosoft WordやExcel、PowerPointなど主要ビジネスソフトのファイルも記事に添付することができるため、部門内での文書のチェックや修正、さらには部門間をまたぐ開発プロジェクトでの進ちょく確認なども、コミュニティを利用して効率的に行うことが可能となる。

    次世代の検索機能を搭載した新バージョン

写真2 富士通ソフトウェアテクノロジーズ Web基盤サービス事業部 第一Web基盤サービス部 栗田治彦氏

 富士通グループでは、現在も継続して知創空間の社内運用を続けており、その利用者数は1万人弱、コミュニティ数は約800に達している。その中で、知創空間への要望や意見を受け付けるコミュニティを設置した結果、数多くの改善点などが浮かび上がってきたという。そこで、発売後約1年が経過したことを機に、社内コミュニティから上がってきた要望や改善点に対応し、大幅な機能強化を図った新バージョンを今年中にリリースする予定だ。

 「新バージョンでは、発売後1年間に社内利用で蓄積してきた要望のほぼすべてに対応し、さらに使い勝手を改善し、求めるナレッジをより見つけやすくする機能を強化しています。その中でも最大の機能強化ポイントが、検索機能の追加です。検索機能といっても、キーワードを入力して検索する一般的なものではなく、自分が調べたいキーワードが自然な形でナビゲートされる理想の検索機能を目指しました」

 こう説明するのは、同社Web基盤サービス事業部 第一Web基盤サービス部の栗田治彦氏(写真2)。

画面3 キーワード検索の画面イメージクリック >> 全体表示

 具体的には、利用者が日々記入しているブログの記事内容を常時モニタリングし、どんな単語がよく使われていて、どんな単語と単語が関連性を持って使われているかをリアルタイムで解析する。その解析結果を基に、その人がいま関心を持っているであろうと推測されるいくつかのキーワードを自動的に抽出して、ページ上に表示する(画面3)。その際、重要なキーワードであるかどうかを選別するため、誰もが使うような一般的な単語はキーワードから除外する仕組みになっている。したがって、本当によく使われる意味のあるキーワードのみが抽出される。

 抽出されるキーワードは、記入するブログ記事の内容によって逐次変化していく。利用者は、自分でキーワードを入力しなくても、ブログのトップページに表示されたキーワードをクリックするだけで、そのキーワードに関心を持っている人、同じキーワードをテーマに議論されているコミュニティ、キーワードに関連した記事にナビゲートされる。さらに、そのキーワードに関連する単語も表示されるため、より深いナレッジを得ることができる(図1)。このナビゲート機構と、キーパーソンズアイ機能が結合され、さまざまな視点・考え方から人と人、人とコミュニティの関連性が可視化されていく。企業の中の人の存在が浮き彫りになり、新たな「気付き」を促進します。

図1 知創空間の検索機能

    企業力を高めるツールとして経営層に訴求

 発売開始から1年を迎え、新しいステージに入ろうとしている知創空間。現時点では、先進技術の導入に意欲的な大手企業や自治体、学校・教育機関を中心に導入が進んでいるという。

 今後、企業向けSNSの認知度が向上していくにつれ、より多くの企業が導入に乗り出すことが予想される。そうした中、いち早く企業向けSNSに取り組んできた同社は、大きなアドバンテージを持って市場をリードしていく考えだ。企業力を高めるツールとして実際に富士通グループ内で運用し、約1万人のユーザーによって日々活用されている実績も知創空間の強みとして、企業の経営層などを中心に強く訴えていく。

 「今後、企業力をさらに高めるためには、『価値観の共有』『部門を超えたネットワークを持つ人材作り』そして『創発』という3つのキーワードが重要なポイントになると考えています。これらのキーワードをすべてカバーするツールこそが知創空間です。組織や地理、年齢の壁によって人の持つ価値が企業の中で生かされていないと感じる経営層の方は、ぜひこのツールの導入を検討していただきたいと思っています」(川田氏)

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 企業の経営資源として重要な「人材」と「情報」。これらを十二分に活用すること
で企業の生産力や問題解決力といった「企業力」を高めることが必要です。
企業内へのSNSの導入はこの「人材」と「情報」を結びつけることをサポートします。
ここでは1万名を超える富士通グループ内での運用で見えてきたSNSの役割と展望についてご紹介します。


提供:富士通ソフトウェアテクノロジーズ株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2007年12月4日
 
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1万人が利用する富士通グループでの運用を通じ、企業内でのSNS活用とその役割、今後の展望は?


関連リンク
富士通ソフトウェアテクノロジーズ

知創空間




 
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