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「HP BladeSystem」「HP StorageWorks EVA」を
採用し、システム統合を構築

アルプス システム インテグレーション株式会社

 電子デバイスなどを開発・販売する製造業大手のアルプス電気が全社規模のシステム統合を行った。主導したのはアルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)。アルプス電気のSI戦略を担う会社として1990年に設立し、アルプス電気グループをはじめ、外部企業に対してソフトウェアやハードウェア、そしてノウハウを融合したシステム提案を行っている。アルプス電気のシステム統合は、ALSIの製造流通ソリューション事業部が推進し、システムリソースの最適化と運用負荷軽減を目指した。その統合基盤に選んだのが、日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)のブレード型サーバ「HP BladeSystem」と仮想ストレージ・システム「HP StorageWorks EVA」だった。

 

全社的リソースの把握が困難だった

 

アルプス システム インテグレーション株式会社の製造流通ソリューション事業部 カスタマーサービス部 東京サービスセンター 岡田智敬氏

 ALSIの製造ソリューション事業部 カスタマーサービス部 東京サービスセンター 岡田智敬氏は、システム統合の狙いをこう語る。

 「アルプス電気が進めたシステム統合は、そもそもストレージリソースを最適化したいというニーズに端を発しているのです。つまり社内に散在するさまざまなシステムは、それぞれストレージを備えており、ビジネスの拡大の中で、データ量も拡大の一途を辿っていました。その中で、全体的なリソース把握が困難となり、さらにシステムごとの稼働率やデータ蓄積率などの不均等性の中で、経済効率そのものを見直す必要があったのです」

 企業内におけるデータ量は近年、急激に増えている。業務アプリケーションなどが出力するデータに加えて、オフィス文書やイメージ、音声、そしてCADデータなどの非構造化データの急増が特に顕著だ。そのような状況ではストレージコストが増大するのはもちろん、データ管理が難しくなり、必要なデータの紛失や再利用ができないなど生産性の悪化に結びつく。これらストレージに関する問題を解決するには、アプリケーションごとに並立しているストレージシステムの統合が有効だ。運用が一元化され、サポートの負荷を下げることができる。

 

全社システム統合でサポート負荷の低減も

 

 アルプス電気が狙ったのは、経理情報をはじめ、CADデータや図面データ、仕様書や指示書など、設計・開発プロセスにおける一連の情報を管理し、部品表を基にした購買・資材システムとの連携基盤ともなるPDM(Product Data Management)システムや、注目を集める内部統制整備のためのシステムログ管理などを統合することだった。

 システム統合の引き受け先となるストレージの選定では、「処理速度はもちろん、企業活動の根幹的情報の収納基盤にふさわしい堅牢性を発揮し、万一の際にもタイムロスを最小限に抑えてスムーズに復旧するバックアップ機能に注目して、進めました」と岡田氏は語る。

 選んだのはHP StorageWorks EVA。同課の萩原光隆氏はその理由をこう語る。「バックアップ体制の充実という面では、例えばデータファイルを任意のタイミングでスナップショットし、即座に論理ボリュームのコピーを作成することができる『ビジネスコピー』なども大きな魅力でした。そして最終的に、HPのStorageWorks EVA 3000を選定したのです」

 

HP BladeSystemでスモールスタート、段階的に拡大

 

アルプス システム インテグレーション株式会社の製造流通ソリューション事業部 カスタマーサービス部 東京サービスセンター 萩原光隆氏

 ストレージの統合に合わせて、サーバ環境の統合も進めた。これまでアルプス電気のシステム拠点は、グローバル拠点にサービスを提供する東京と宮城(大崎市古川)のデータセンターと、各拠点に設置したローカルサイトとで運営していた。今回のシステム統合ではデータセンターのサーバをリプレースし、統合基盤を強化することを決定。さらに今後、新規に構築するシステムは、すべてこの統合基盤に集約していく方針を決めた。

 「サーバの選定に関しては、HP StorageWorks EVA との親和性や設置空間のスペース効率などを総合的に考え、HP BladeSystemを選びました。まず、2005年5月に『HP ProLiant BL20p』を8台を導入し、ディスクも含めた統合環境を構築したのです。過不足のない最小構成でスモールスタートを切り、影響範囲を最小限に抑制しながら、必要に応じて逐次的にシステムなどの拡大を図る基盤が形成されました」(岡田氏)

 ブレード型サーバはシステム統合に最適なのか。萩原氏は「本案件は2004年下期から構想をスタートし、導入前に十分な検討と素地形成を進めることができました。はじめにしっかり基盤形成を図ってから、段階的な拡大を進めることができるのもブレード型サーバならではのメリットです」と語る。

 

各種ツールが運用管理を助ける

 

 そのうえで、「スタート時にはブレード型サーバは、私たちにとってまさに『未知の世界』でした。しかしHPのセミナーに参加したり、実機に触れながらチューニング等のノウハウを身につけたりする中で、着実に自信をつけていきました」とサービスを含めたブレード型サーバの提供形態を評価。「サーバ・デプロイメント・ツールのRDP(Rapid Deployment Pack)は、GUIベースのコンソールを介して複数のサーバの配置や構成が実行できるので、検証機の作成などに関わる作業もスムーズに進み、大変助かりました」と語る。

 ALSIはブレード型サーバ導入に合わせてアルプス社内のシステムリソースを詳細に調査した。この分析を基に今後のデータ拡大予測を行い、導入するストレージ容量を決定した。「会計データは、10年間分のデータ保持が義務づけられていますので、その最大値を基準にしました。またPDMデータも相互の整合性を追求して、最適値を割り出すことができました」(岡田氏)

 今回のシステム統合を貫く精神は「小さく産んで、大きく育てるスモールスタート」だ。スモールスタートがその力を発揮するのはビジネス規模に合わせた拡張性。2005年3〜4月に、HP ProLiant BL20pを2台追加し、同9月にはBL20pを4台とBL20pを3台配したPDMシステムを統合した。

 岡田氏はStorageWorks EVA 3000によるシステム統合の効果について、「HP StorageWorks EVA3000の採用は、バックアップの高速化に加えて、運用監視と結果把握をも容易にする効果を生み、人的リソースの最適配分が実現しました。各サーバの状況が一元管理できるようになり、人員をより生産的なフィールドにアサインし、人材配置の最適化が進みました」と述べた。


 

HP通報サービス(HP ISEE)で完全な遠隔管理が可能に

 

 さらに荻原氏はHP BladeSystemの運用管理機能も高く評価する。「HP通報サービス(HP ISEE:Instant Support Enterprise Edition)のおかげで、遠隔からトラブルの兆候を察知できますので事前に対策を講じられます。実際のサーバ設置位置や距離にとらわれることなく、古川のサーバをあたかもローカルサーバのように、東京に居ながらにして管理できます。さらに、以前は何か障害があった場合には、古川の立ち上げ時のコンソール画面を写真で送ってもらったりしていましたが、現在はサーバに標準搭載されたリモート管理機能 iLO(Integrated Lights-Out)によって、画面の動きをトレースしたり、リブートも行えます。距離を超えたきめ細かな管理が実現しました」

 

“仮想サーバ環境”「VMware」で新規開発に迅速対応

 

 景気回復に伴い、新規開発や検証のニーズがより高まることが予想される。しかも情報システムはその需要に迅速に応えることが求められるのは間違いない。現在は主に開発環境で活用されているが、いずれ新システムにおいて重要な役割を果たすと期待されるのが「VMware」による“仮想サーバ環境”である。 「急遽、新規開発が求められた場合にも、仮想サーバ環境なら即座に必要なサーバリソースを確保して開発環境を用意することができます」(岡田氏)

 アルプス電気は、今回のシステム統合で部門間の壁を越えた業務の全体最適化や生産性の向上のための基盤を構築した。グループ総合力の拡大にもつながるだろう。

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