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シンプルで容易なサーバ管理を実現する高機能ツール群
「Essentials ソフトウェア」が使えるから選ぶHP ProLiant
【後編】

 日本ヒューレット・パッカード(HP)が同社のx86サーバ HP ProLiant向けに提供する「HP ProLiant Essentials ソフトウェア」は、サーバ管理者の負担になっているさまざまな業務を効率化する優れた運用管理ツール群である。サーバルームやデータセンターに足を運ぶことなく、サーバを遠隔から管理・操作できるのはもちろん、サーバコンソリデーションなどのソリューションで注目を集めているブレード型サーバ、仮想化環境なども含め、システム全体のサーバを統合管理することができる。

 

ブレード型サーバの管理作業を効率化

 

 企業には、実に多くのコンピュータが稼働している。サーバだけを見ても、サーバルームで稼働する各種業務システムや情報系システム、さらに各部署に設置されたファイルサーバなどが散在しており、サーバ管理者がすべての状況を把握しきれていないことさえある。

 そのような状況を解決するソリューションとして、いま注目を集めているのが、分散しているサーバを物理的に集約し、容易な統合管理を可能にするブレード型サーバだ。とはいえ、ただ単にブレード型サーバを導入すればよいというわけではない。ブレード型サーバには増設・変更がしやすいという特長があるものの、そもそもシステムの負荷に応じてサーバ構成を逐次変更することは、サーバ管理者にとって、負担は小さいものではない。なぜなら多くの一般的な管理ソフトウェアでは、サーバ管理者の負担を軽減できる機能が十分ではないからだ。

 そうした課題に取り組んでいるのが、HPである。HPの最新ブレード型サーバ「HP BladeSystem c-Class」には、Essentials ソフトウェアの統合管理ツール「HP Systems Insight Manager」(SIM)が標準添付されているが、そのプラグインとして機能する「BladeSystem Integrated Manager」(BIM)を利用することにより、サーバ管理者のクライアント画面にブレード型サーバ全体の位置や構成がビジュアルに表示されるようになる。エンクロージャにブレードを追加すると、BIMが自動的に検出し、またブレードだけでなく、エンクロージャやネットワークスイッチ、ファイバチャネルスイッチ、ストレージなどの構成や状態も確認できる。

標準提供されている「BladeSystem Integrated Manager」(BIM)。エンクロージャ内のサーバブレードの位置や構成が自動検出され、一目瞭然

 さらに、有償で提供されている「Rapid Deployment Pack」(RDP)を利用すれば、大量のサーバブレードの設置と構成、展開も容易だ。RDPでは、サーバの各種ハードウェア設定、OSやアプリケーションのインストール、IPアドレスなどのネットワーク構成を「イメージ」として管理。サーバ管理者はGUIのクライアント画面上で、ドラッグ&ドロップ操作により、その「イメージ」をコピーしたり、移動したりするだけで、サーバの設定をすることが可能だ。

 例えば、同一構成のブレードを複数台一度に設置したい場合、最初の1台目のブレードを標準提供の導入サポートツール「SmartStart」を利用してセットアップする。残りのブレードは、そのセットアップした構成イメージをコピーしていくだけだ。もちろん、サーバ固有の情報は、RDPが自動的に書き換えてくれる。

 これにより、従来、サーバの初期導入やアップデートにかかっていた時間を大幅に短縮することができる。HPによると、これまでサーバ管理者が100台のサーバを、1台1時間・計100時間をかけて設定を行っていたとしたら、RDPを利用すると、わずか1時間で済ませることも可能だという。
 ※システム環境により異なります。

該当のサーバに対して「イメージ」をドラッグ&ドロップするだけ。複数台のサーバでも迅速な構成と展開を可能にする「Rapid Deployment Pack」(RDP)

 

仮想化環境も一元的に統合管理

 

 従来のサーバは、業務システム単位で特定のサービスを提供するために導入されることが多く、サーバの処理能力やキャパシティは、システムが処理を行うピーク時を想定して仕様が決められていた。そのためピーク時以外は、プロセッサやメモリ、ストレージなどのリソースは十分に使われていないことも少なくない。一方、リソースが使われていないからといっても、サーバに電源が入っている限り、運用経費はタダではない。つまり、処理が行われていない余剰のハードウェアリソースにかかるコストは、大きな無駄といえる。

 そうしたハードウェアリソースを無駄なく利用するためのソリューションとして期待されているのが、サーバの「仮想化」である。最近のサーバには、Intel VTなどのハードウェア仮想化機能をサポートしたプロセッサが搭載されており、「VMware」「Xen」「Microsoft Virtual Server」などの仮想化ソフトウェアも出そろいつつある。こうした状況から、サーバ仮想化は、無駄な運用コストを削減されるための有力なソリューションとして期待されている。

 ところが、仮想化環境を導入することは、実はサーバ管理者の負担が増える可能性があることも否めない。例えば、物理的にはサーバを集約できたとしても、そこに集約された仮想サーバが異なる仮想化ソフトウェアで構築されている場合、管理は別々に行わなければならないことも考えられる。なぜなら通常、採用する仮想化ソフトウェアが異なれば、提供している管理ツールも異なるからだ。またネットワーク上では、そもそも物理サーバなのか、仮想サーバなのかを判別することも困難だろう。

 Essentials ソフトウェアでは、そうした仮想化環境の管理負担を軽減するため、「Virtual Machine Management Pack」(VMM)を提供している。VMMのない環境では、管理ツールから見ると、「どれが仮想サーバで、それが物理サーバなのか」「どの仮想サーバが、どの物理サーバ上で稼働しているのか」はまったく分からない。そうした混乱を避けるため、仮想サーバを物理サーバに関連付け、どの仮想サーバがどの物理サーバ上で稼働しているのかを管理するのがVMMの役目だ。しかも、異なる仮想化ソフトウェアで構築した仮想サーバが混在していても、VMMだけで管理ができる。

「Virtual Machine Management Pack」(VMM)の構成(画面クリックで拡大画像を表示)

 またHPは、物理サーバから仮想サーバへの移行作業を自動化する「Server Migration Pack」(SMP)というツールを用意している。このツールは、古いサーバから新しいサーバへリプレースを行う際に、元のサーバ環境を容易に移行できる機能を提供する。また、仮想サーバへの移行にも対応しており、物理サーバから仮想サーバへの移行はもちろん、例えば仮想サーバのプラットフォームをVMwareに変更するような仮想サーバ同士の移行や、本番展開するために仮想サーバ上に構築した試用環境を物理サーバに移行することも可能だ。

簡単なウィザードを表示し、物理サーバ間・仮想サーバ間・物理/仮想サーバ間の相互の移行を支援する「Server Migration Pack」(SMP)の管理画面

 ちなみに、SMPでは、移行元の物理サーバはHP以外の他社製サーバもサポートしている。サーバベンダーが違うから移行できないという心配はないのだ。

 

サーバ管理者の負担を軽減する通報サービス

 

 サーバ管理者の中には、業務時間外もうかうか休んでいられないと訴える人も少なくない。インターネットビジネスなど、24時間365日稼働のミッションクリティカルな業務システムが増えるにつれ、いつ発生するか分からないサーバ障害に迅速に対応するために、サーバ管理者には大きな負担が強いられている。

 そうしたサーバ管理者の負担を少しでも軽減しようとHPが提供しているのが「HP通報サービス」(HP ISEE)である。これは、監視対象のサーバにエージェントソフトをあらかじめ導入しておき、そのサーバに障害が発生した場合に、アラートをHPに自動通報するというサービスだ。このサービスを利用すれば、サーバ管理者が常時システムを監視している必要はない。障害の発生時だけでなく、障害の予兆を検知する機能もあるので、サーバ障害を未然に防止したり、障害発生時のダウンタイムを大幅に短縮したりできる。また、HPに障害が通知された時点で、サーバを構成するどのパーツに問題があるのか特定できているため、そのパーツをHPからサーバルームやデータセンターなどへ搬送するサービスも行っている。

 実はこの「HP通報サービス」(HP ISEE)は、HPの標準サポートサービスの一環として提供されているものである。つまり、HPとサポートサービス契約を結んでいれば、無償でサービスを受けられるのだ。ハードウェアサポートの保守時間をアップグレードすれば、24時間いつでも利用できることになる。ちなみに、このサービスはHP ProLiantサーバだけでなく、HPのすべてのサーバラインアップ、ストレージに対応している。

 

導入しやすいスイート製品を提供

 

 ここまで前編・後編にわたってEssentials ソフトウェアを紹介してきたが、実にさまざまな機能を提供する非常に便利なツールであることがご理解いただけたと思う。しかも今回はすべてを紹介しきれなかったが、この他にもまだ多くのツールが用意されているのだ。しかし、その豊富な機能とラインアップを持つがゆえに、どのような場面でどのツールを導入すればよいのか、迷ってしまう管理者もいることだろう。

 そこでHPでは、いくつかの機能やソリューションごとに、必要なツールだけをパッケージに収めた「スイート製品」の提供を開始した。例えば、「HP Insight Control Environment」には、今回紹介した「HP Systems Insight Manager」(SIM)や「Rapid Deployment Pack」(RDP)、サーバの電力消費や熱出力を管理する「HP Insight Power Manager」(IPM)など、サーバ管理者の負担を軽減し、サーバルームやデータセンターのシステムインフラを安定させることを目的としたツールがパッケージ化されている。サーバ管理者は、ウィザード形式のインストーラを利用しながら、サーバ管理に必要な機能を選択して導入できる仕組みになっているのだ。

 スイート製品としては他にブレード型サーバを導入しているデータセンター向けの「HP Insight Control Data Center Edition」もある。HPでは、こうしたスイート製品のラインアップを拡充して、サーバ管理者が必要な機能を的確に導入できるようにしていく計画だ。

 これまで、サーバを選ぶ基準としては、スペックや価格が重視されてきた。しかし、サーバベンダー間でスペックや価格に大きな差がなくなってきた今、いかにサーバ管理を効率化できるか、いかにサーバ管理者の生産性を向上させるかという点を重視し、どんな管理ツールが提供されているか、という視点からサーバを選ぶべきだろう。「Essentials ソフトウェアという優れた管理ツール群が使いたいから、HP ProLiantを選ぶ」という選択肢も、サーバ管理者にはあるのだ。

「Essentials ソフトウェア」が使えるから選ぶHP ProLiant【前編】

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