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管理性と最先端技術でリードするHP ProLiant

 x86アーキテクチャを実装したサーバが各ベンダーから提供され、単にスペック表を比較しただけでは、その差を理解するのが難しくなってきている。日本ヒューレット・パッカード(日本HP)のx86サーバ「HP ProLiant」の特長の1つは、最先端の技術をいち早く製品化しているところだ。

 「PCI-Expressしかり、Serial Attached SCSI(SAS)、RAID6など、ProLiantで最初に搭載した新しい技術が、その後、業界標準として広く使われるようになる例は少なくない」と語るのは、同社 エンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ製品本部 プロダクトマーケティング部 担当部長の礒佐江氏。実際、デュアルコアプロセッサもSAS対応ディスクについても、まだ他社ベンダーは製品化していなかった2005年秋の時点で、HPがProLiantファミリにおいて真っ先に製品化し提供を開始している。

 さらに、HP ProLiantのもう1つの大きな特長が、管理性における完成度の高さだ。シャーシのデザインはもちろん、管理ツールからサポート体制に至るまで、ユーザーの使い勝手を向上させる工夫が数多くある。例えば、オンボード上にリモート監視を行うためのプロセッサ「HP Integrated Lights-Out 2」(iLO2)を標準搭載*しているのも、他社にはない特長であり管理性向上に大きく寄与する。 *HP Proliant 100シリーズを除く

 細かい点だが、ラックキットの評価も高い。他社の製品よりも筐体の奥行きが短く、調整がしやすいのだ。筐体内部にUSBポートを搭載しているのも面白い機能。内部にあるので、セキュリティ用のキー管理に利用したり、USB対応の内蔵テープドライブ(DAT装置)を接続可能なため、別途コントローラを準備しなくとも、SCSI対応のテープドライブと同様にバックアップ装置として利用できる。こういったユーザーに対する細かい配慮もHP ProLiantの高い管理性の特長となっている。

 また、HP ProLiantは、そのラインアップの幅広さが、ユーザーの選択肢を拡げることに一役買っている。インテル製プロセッサを搭載した機種はもちろん、AMD製プロセッサを搭載した機種も用意しており、フォームファクタとしても、タワー型(MLライン)/ラックマウント型(DLライン)/ブレード型(BLライン)といった各々のラインで、エントリモデルからハイエンドモデルを提供し、用途・状況に応じた選択ができるようになっている。

 

先端技術の採用で向上する性能と信頼性

 

 今年6月に新たに提供開始されたHP ProLiant 300シリーズ Generation 5(G5)は、最新のテクノロジを凝縮した究極の進化形ともいえるサーバで、プロセッサにデュアルコアインテル® Xeon® プロセッサー5100番台を、メモリの最新機能としてFully Buffered DIMM(FB-DIMM)を採用している。さらに、ハードディスクはSASに対応し、ネットワークはマルチファンクションNICを搭載、今後市場で標準となるであろう技術が網羅されているといえる。

1Uラックサイズに最大6基のHDDを搭載可能な「HP ProLiant DL360 G5」(写真上)と2Uラックサイズの「HP ProLiant DL380 G5」

 今回、新たに採用されたインテルコアアーキテクチャを実装したデュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー5100番台により、高性能と低消費電力を両立させている。1066MHz/1333MHzのフロントサイドバス、4MBの共用大容量のL2キャッシュを搭載し、Virtualization Technology(VT)で仮想環境の信頼性と性能を向上させ、ゲストOSの64bit化にも対応する。L2キャッシュは従来はコアごとにしか利用できなかったが、5100番台からは2つのコアでキャッシュを共有できるようになり、キャッシュの効率を大幅に向上している。プロセッサ単体でのパフォーマンスは、前世代シングルコア Xeonの3倍、デュアルコア Xeon 5000番台と比べても1.5倍といわれる。

 メモリで採用されているFB-DIMMは、メモリの拡張性、性能、信頼性を向上させる新しい技術だ。メモリコントローラをDIMM上に搭載することで、従来チップセットで行っていた処理をメモリで実行できる。これにより、チップセットの負荷を軽減しているのだ。例えばML370 G5では、最大16枚のDIMMに対応。メモリスロットも8つに拡張され、最大で64GBのメモリが搭載できる。これは、OSが64bit化し大きなメモリ空間を必要とするデータベースなどのソフトウェアを実行する際の性能に大きく貢献する。

 さらに、300シリーズでは、初めてメモリミラーリング機能に対応した。1つのボード上でメモリのミラーリングを実現し、高レベルな冗長化が実現できる。これにより、メモリシステムの機能を損なうことなく、修正不能なエラーからメモリを保護でき、メモリの信頼性が大幅に向上する。

 標準で搭載されているマルチファンクションNICも、システムの可能性を大きく広げる先端機能だ。現在、TOE(TCP Offload Engine)と iSCSIに対応するNICを標準搭載するのはHP ProLiantのみだ。TOEは従来サーバのプロセッサが担ってきた通信処理の負荷をNIC側に移すことで、サーバのCPU利用率を向上させる。またiSCSIはSCSIプロトコルをLAN経由で送信する規格だ。iSCSIを利用すれば、従来のファイバチャネルと比べ安価にSANの構築が可能になる。HPは7月にiSCSI対応のエンクロージャをリリースし、iSCSIの普及を加速させる模様だ。

 

普及が進むSerial Attached SCSI(SAS)対応ディスクの優位性

 

 SAS対応ディスクの採用についても、HP ProLiantは時代の先端を行くという。新たなSCSI規格として登場したSASは、コントローラと各ディスク間で3Gb/秒の転送速度を実現し、転送速度のボトルネックが大幅に解消される。従来のUltra SCSIの転送速度が320MB/秒なので、これは明らかだ。シリアルでの接続となるので、特に数多くのディスクを搭載する際には、個々のディスクが直接コントローラに接続され、数が増えるほど優位性が増すことになる。

 またHPは将来主流になるといわれる2.5インチ SASディスクの採用を積極的に行い、HP ProLiant 300シリーズG5の全機種に2.5インチ SASディスクを搭載する。2.5インチ SASディスクは回転数の面で不利ではないかという誤解もあるが、3.5インチのUltra SCSIの15,000rpmと2.5インチ SASディスクの10,000rpmのシークタイムを比較すると、ほぼ同等かそれを上回る数字が出ており、性能的に遜色はない。

 信頼性についても、振動と発熱が低減された2.5インチ SASディスクは、3.5インチのパラレルSCSIを上回っている。ディスクの小型化により、筐体内のエアフローも改善できる。2.5インチSASディスクの採用により例えば、DL360 G5は、1Uでも6本のSASディスクを搭載できる。これは、スペース、電力消費の両面において優位性が高い。

 「サーバ市場ではいま、あらゆるものがパラレルからシリアル化し、性能向上への大きな変化が起きている。HP ProLiantではいち早くSASを採用してきたが、移行に時間がかかるのではとの懸念の声も聞こえる。HPではSASディスクへの移行は、今年の後半から来年にかけて進み、その時点で70%くらいがSAS化してくると予測している」と前出の礒氏は述べた。

 2.5インチ SASディスクは2006年後半には10,000rpmで146GBの製品、2007年には15,000rpmの製品が市場に投入されてくる予定があり、サーバの内蔵ディスクとして主流となるのは間違いない。

2.5インチと3.5インチのSASディスク

 

性能向上を裏付けるベンチマーク結果

 

 これら先端機能をも網羅したHP ProLiant 300シリーズG5の、実際のパフォーマンスはどの程度なのだろうか。いくつかのベンチマークの結果を見ると、性能向上を裏付けることができる。データベースのトランザクション処理性能を比較するTPC-C(Transaction Processing Performance Council Benchmark C)を見てみると、2プロセッサのx86サーバにおいてSASディスクを搭載したHP ProLiant ML370 G5が169,360 tpmCで2プロセッササーバカテゴリにおいては驚異的な最高のパフォーマンスを記録している。この値は、前モデル(ML370 G4)の2倍以上だ。このほかにもアプリケーションの処理性能を比較するSAP SD Benchmarkでも高い性能を記録している。

 前述したように、G5は単に速いだけでない。これを消費電力を抑えて実現しているところに意味があるのだ。プロセッサの消費電力で比較すると通常の利用状態が65ワットで、G4の時代の60%程度となっている。さらに、ハードディスクに2.5インチ SASディスクを採用したことで、3.5インチのディスクに比べディスクの消費電力は50%程度となっている。部品レベルでの消費電力の低下に加え、電源管理機能の向上も、さらなる低消費電力化に貢献している。リモート監視用のチップであるiLO2の機能により、プロセッサの使用状況と性能に応じてプロセッサの消費電力を自動で調整するダイナミック・パワーセービングモードを遠隔より監視可能で、プロセッサの電力状態と消費電力をグラフ表示することもでき、きめ細かな電力管理が実現できる。

 昨今、データセンターは消費電力量が限界に近くなっているとも聞く。仮にラックに空きがあったとしても、消費電力の問題でフルに搭載できないとのことだ。スペース、電力消費量ともに、実際の運用面ではコストにも大きく影響する。先端機能の搭載による性能向上とともに電力消費量や物理的なサイズなど、すべてをバランスよく実装することがx86サーバには求められる。目先の状況だけではなく、中長期的に安心して使える仕様となっているのか、初期投資だけでなく継続した管理、運用面も含め比較検討してサーバを選択する必要がありそうだ。

関連情報
HP ProLiant 300シリーズ Generation 5
Serial Attached SCSI

ベンチマーク情報

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掲載内容有効期限:2006年10月31日
 
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