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VMware新製品説明会イベントレポート

サーバ仮想化はブームではなく必然に
HPがパートナー向けにVMware新バージョンを説明

2006年7月13日、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は同社の販売パートナー向けにVMware新製品説明会を開催した。同社はこのなかで、HP ProliantサーバにVMware Infrastructure 3を統合した形で提供することのアドバンテージをアピールした。また、WOWOWにおける導入事例が、ユーザー担当者自身の口から語られた。同説明会の模様をレポートする
  サーバ仮想化はメインフレームやハイエンドUNIXの機能を
x86サーバで安価に実現する

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)とヴイエムウェアは7月14日、両社のビジネスパートナー向けに、エンタープライズ向け仮想環境スイート製品「VMware Infrastructure 3」の新製品説明会を開催した。冒頭、日本ヒューレット・パッカードインダストリースタンダードサーバ製品本部本部長の上原宏氏は、x86ベースでの仮想化の優位性を次のように説明した。

日本ヒューレット・パッカード インダストリースタンダードサーバ製品本部本部長 上原宏氏

 「なぜx86ベースの仮想化なのかといえば、実現できるソフトウェアおよびハードウェア技術の進歩が大きい。従来から仮想化はメインフレームやハイエンドUNIXでは当たり前の技術、x86ベースであればメインフレームの仮想化と同様なことが、100分の1くらいのコストで実現できる」(上原氏)。

 仮想化はIT業界のブームの1つとなっているが、その採用は時代の必然になりつつあると上原氏はいう。米国HPでは、2007年時点でOSの20%が仮想化されると予測している。

 仮想化の技術によって、ハードウェアは隠ぺいされる。つまり、物理的なハードウェアがどんなものであっても、アプリケーションに対しては常に標準的なサーバが提供される。そのため、ユーザーは、予算が許される範囲で入手できる、パフォーマンスのもっとも優れたハードウェアを選択すればいいということになる。アプリケーションとハードウェアの互換性や相性に頭を悩ませる必要はない。

 日本HPが提供するx86サーバ HP ProLiantは、タワー型(床置きタイプ)からラックマウント型、ブレード型にいたるほぼすべての機種がVMware Infrastructure 3の稼働環境として認証済みだ。そのため、ユーザーの選択肢は広い。HPでは、ProLiantを担当する技術者は、WindowsやLinuxと同じレベルでVMwareを扱えるようにしているという。

 また、日本HPではOEMでVMware製品を提供している。単なる代理店販売と異なり、HPの仮想化向けソフトウェアをバンドルすることでHPの製品として提供している。特徴的なのは、自社ソフトウェアのバンドルだけでなく、ハードウェア、VMwareはもちろん、仮想環境で稼働するゲストOSについても保守を行う点。これにより、仮想環境をワンストップでサポートできる。

 このサポート体制では、物理システムで発生しない仮想環境上の障害は、HPとヴイエムウェアのアライアンスで解決するという取り決めがなされている。これにより、障害発生時にユーザー自身が仮想環境によるものか、ハードやOSによるものかを切り分ける必要がなくなる。

  VMwareによるサーバ仮想化が
Notesサーバの円滑な移行を可能にした

 ユーザー事例の紹介では、WOWOW 情報システム局 システム部 システムグループの皆川一郎氏が講演を行った。WOWOWでは、2005年夏にLotus Notesの移行をVMwareで実施した。

WOWOW 情報システム局 システム部システムグループ 皆川一郎氏

 同社の移行前の環境は、Windows NT 4.0上でLotus Notes 4.6を稼働するという非常に古いものだったため、双方をサポートするハードウェアを新規に入手することはできなかった。このため、サポートのない環境で強行するか、自社作成データベースを含めて修正コスト増を覚悟の上で、Notes 6.5に更新するかという選択肢を検討したが、どちらもリスクが大きかったという。

 その際にHPから提案されたのが、VMwareを利用した仮想環境。最新のハードウェアに仮想化でWindows NT 4.0とNotes 4.6の稼働環境を確保しつつ、Windows 2003 ServerにNotes 6.5を並行稼働させ、必要に応じて段階的に移行させるという計画だった。

 「当時は仮想化やVMwareがそれほど一般的ではなかった。時代の先を走る感があり、漠然とした不安があった。しかし実際に移行してみると、NT ServerやWindows 2003 Serverが普通に動き、まったく問題がなかった」(皆川氏)。

 同社で移行後にサーバの電源を落としたのは、計画停止のみ。さらに、VMwareとHPの管理ツールの組み合わせで、完全なリモート管理も実現した。また、中間に仮想化レイヤが加わることによる性能低下の問題もなく、仮想化で冗長性も容易に確保できたという。

 「移行に際して、結果的に技術的な問題は何もなかった。導入に当たって問題となったのは、経営者層に仮想化の有用性を理解してもらうのが難しいということ。仮想化という形のないもののメリットを説明するのには工夫が必要だった」(皆川氏)。

 現在WOWOWでは仮想化環境の拡張を計画しており、社内のすべてのx86系サーバを集約していく方針という。皆川氏はHPとVMwareに対して、仮想環境がROM化されてハードウェアにあらかじめ組み込まれているようなサーバが欲しいと要望した。これがあれば、構築の検討を行う場合、ハードウェアとソフトウェア(VMware)を組み合わせて検討する必要がなく、導入のハードルも下がるのではないかという。こうしたハードウェアが市場に投入されれば、中小企業でも仮想化の採用が急速に進むのではとの見解も示した 。

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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2006年10月31日
 
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