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【SAP BUSINESS SYMPOSIUM '06 セッションレポート】

導入経験者が語る!
アップグレード、その成功の鍵とは?
パネリスト:
SAPジャパン 藤盛稔氏
マイクロソフト 大野貴弘氏
デル 広木太氏
インテル 海老澤正男氏

モデレータ:
@IT発行人 新野淳一
2006年10月6日、東京・台場のホテル日航東京で開催された「SAP BUSINESS SYMPOSIUM '06」において、「SAPプロジェクトの導入経験者が本音で語る! アップグレード成功の鍵」と題するパネルディスカッションが行われた。

SAPジャパン、マイクロソフト、デル、インテル各社の「SAPプロジェクトのプロ」がパネリストとして集結。彼らが本音で語った様子をレポートしよう。
基幹システムアップグレードの秘訣は
目的の明確化と綿密なテスト

 SAPなど、基幹業務システムのアップグレードをテーマとするこのパネルディスカッションでは、なぜアップグレードを行うのか、その目的についての議論から始まった。

 一般的にいわれるアップグレードの目的は、SAPの新機能を使いたいという要望、あるいは法律や会計基準が変わった場合の対応、生産性向上のためのSOAの実現などだ。しかし実際は、現行システムの保守期限切れといったケースがかなりの数にのぼる。

 デルの広木氏は、Web化などのSOA導入による大きなメリットとして、ユーザーインターフェイスがよくなりエンドユーザーの生産性が上がることと、情報システム部門での管理負荷が減るという2つの面を挙げた。また、マイクロソフトの大野氏からは、ハードウェアやOSを変更するマイグレーションにより圧縮できたコストでアップグレードするといったアプローチも意外と多いことが紹介された。

 アップグレード成功の秘訣は、なんといっても綿密なテストである、というのが各パネリストの共通意見であった。SAPの動作そのもののテスト、企業ごとの業務フローに沿ったテスト、どのくらいの負荷まで耐えられるかといったレスポンステストなど、さまざまなテストを行う必要がある。これは、情報システム部門のみではなく、業務部門のスタッフも巻き込んでテストシナリオを作成することが重要だ。情報システム部門では、業務フローの細かいところまでは把握していないことが多いからである。

 また、アップグレード時にどのようなプラットフォームを選択するかについては、特殊なものを使わずオープンスタンダードを選択すべきであるというのが、広木氏の意見だ。価格が下がっていることもあり、すでに64ビットのサーバが一般的となっているが、システムトラブルの多くはメモリ不足に起因するものであり、その意味でも64ビットマシンの導入が推奨される。さらに、多言語対応に伴うUTF-8化のためには多くのメモリを扱える64ビット環境が必須だ。

成功の鍵は過去の資産を生かす仮想化と
スケーラブルなプラットフォーム

 海老澤氏によれば、インテルでは10年前にグローバルにSAPを導入し、2000年に一度アップグレードをしているが、その労力が大変であったために、それ以来アップグレードはしていないという。

 そのため、さまざまなバージョンが入り混じっており、自社製のアドオンによって機能を向上させている状況だ。この2、3年でSOA化が進められているが、それはプラットフォームからデザインし直すもので、再導入とのアプローチを取っているという。

 ERPのアップグレードのメリットの1つは、複数バージョンの混在、多くのアドオン、複雑なハードウェア構成といった状況を「きれいに」することである。きれいにするには、すでにあるシステムを壊して作り直すのが手っ取り早いが、業務システムではそれまで蓄積したデータやノウハウをすべて捨て去ることはできない。

  実際、アップグレードの失敗例として多いのが、エンドユーザーを説得できずに旧バージョンが残ってしまうというケースだという。つまり、「情報システム部門の管理者が楽をするために、業務部門のスタッフが新しいオペレーションを覚えるのか」といったあつれきである。

 広木氏によれば、解決策の1つは、ハードウェアとソフトウェアのライフサイクルを分けることだ。その際の有効な手段が、仮想化である。1台のマシンで2種類のOSを利用するなど、あたかも複数のマシンであるかのように動作させるのが仮想化だが、この技術を業務システムに組み込むことで、新旧複数のバージョンを同時に動作させることが可能となる。これにより、アップグレード後のさまざまなトラブルを回避することができる。

 また、アップグレードの目的として大きく取り上げられることの多いSOAの導入だが、ビジネスの成長に合わせて基幹システムが柔軟に、迅速に対応できるようになるため、数年後を見据えたプラットフォームの設計が必要になる。しかし、将来必要な要件を元にハードウェアを導入すると、現時点では過剰投資になってしまう。

 海老澤氏はこの問題を解決する手段として、インテルアーキテクチャの特徴であるスケーラビリティを挙げる。まず現在必要なハードウェアリソースのみを導入し、業務の拡張に応じて必要な分だけ拡張することで、適正な投資を行うことができるのである。

 さらに、仮想化の業務要件に対しても、インテルでは「インテル バーチャライゼーション・テクノロジ」(VT)を搭載したデュアルコアやクアッドコアといったプロセッサを提供し、仮想化をハードウェアレベルで支援している。

 綿密なテスト計画がアップグレード成功の鍵であることは今も昔も変わらない。しかし新たな技術である仮想化技術の利用やスケーラブルなプラットフォームを使うことで、アップグレードのメリットを最大化できるのである。

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時間:
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主催:
インテル株式会社/SAP ジャパン株式会社
/マイクロソフト株式会社

提供:インテル株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2006年11月22日
 
関連リンク
SAP BUSINESS SYMPOSIUM '06

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