アットマーク・アイティ @IT@IT情報マネジメント@IT自分戦略研究所QA@ITイベントカレンダー  
 
 @IT > Itanium®とWindows Serverが目指すもの
 
@IT Special

 

PR

「日常業務=ミッションクリティカル」の時代
Itanium®とWindows Serverが目指すもの

 マイクロソフトとItanium® Solutions Alliance日本地域委員会が協力し、Itaniumベースの高信頼サーバとWindows Serverの組み合わせによるミッションクリティカルシステムの展開に向けた活動を開始した。

 両者は企業やシステムインテグレータに向け、Windows Server 2003 for Itanium-based Systems とSQL Server 2005 for Itanium-based Systemsに関するこれまでのノウハウやユーザー企業からのフィードバックを技術資料として提供する活動を進めていく。

 サポート支援ツールについても、マイクロソフトとItanium Solutions Allianceメンバーが協力し、これまでマイクロソフトと国内のシステムベンダーとの共同開発によって提供されてきたWindows向けサポート支援ツールの強化を引き続き推し進めていく予定だ。

 さらに次期サーバOSの「Longhorn Server」(開発コード名)とItaniumベースのサーバによる早期導入プログラムを展開していく。また、マイクロソフトの調布技術センターに検証施設を設置し、ISV(独立系ソフトウェアベンダ)によるWindows Server 2003 for Itanium-based Systems対応アプリケーションのポーティング、動作検証やチューニングを支援する。

マイクロソフトのItanium対応製品ロードマップ

    アプリケーションのポテンシャルを引き出すシステム

 今回の提携の背景には、Windows Serverが、ますます多くの企業において、まさにミッションクリティカルなシステムを支える存在になってきていることが挙げられる。従来の狭義での「基幹系システム」を超えたERPやデータウェアハウスの構築が広がってきた。これら以外にもさまざまな情報がデータベースによって管理されるようになり、それぞれのデータベースの規模も急速に拡大してきている。

 これらのシステムでは処理性能、急速な拡張を可能にする柔軟性、そして信頼性が求められる。Windows Serverとインテル・アーキテクチャの組み合わせはもともとこうしたニーズに対応しやすい性質を備えているものの、特に処理性能や信頼性に対するユーザー/企業のニーズはさらに高まっている。

 大規模な業務アプリケーションのニーズに対するマイクロソフトの基本的な答えはマルチスレッディングと64ビット化だ。これらはx86サーバでも対応できるが、絶対的な処理性能や拡張性、信頼性、可用性もしくは柔軟性を突き詰めていくと、Itaniumベースのシステムの優位性が浮かび上がる。

 Itaniumは並列処理性能に優れているが、拡張性の点でもx86とは桁違いの可能性を備えている。信頼性機能についても、ハイエンドのRISCプラットフォームを超えるレベルを実現している。

 重要なのは、これらの特質を生かしたサーバが、多くのベンダからオープンなシステムとして提供されていることだ。これらのベンダは以前のメインフレーム機におけるノウハウをItaniumベースのサーバ製品に注ぎ込むことで、安心して利用できるシステムを作り上げている。Windows Server 2003やSQL Server 2005がミッションクリティカルニーズに応えていくうえで、Itaniumベースのシステムは現在実現可能な最高のプラットフォームとなっている。

 実際に日本の企業の間では、大規模システムをItaniumベースサーバとWindows Serverで構築する例が確実に増えてきている。

 この4、5年は、SQL Serverが単一のサーバ上で複数のインスタンスを起動させられることを利用したデータベースサーバの統合や、ERPやデータウェアハウスなどの拡張性や処理能力を求められるアプリケーションでItaniumサーバが選択されるケースが多い。16 CPU、32 CPUといったレベルの選択肢を持ったItaniumサーバは、大規模業務システムのキャパシティプランニングを行う上で、幅広い選択肢を提供しているといえる。

    マイクロソフトとItaniumサーバの挑戦

 では、Itaniumベースサーバを活用したミッションクリティカルなアプリケーション運用について、マイクロソフトではどのように対応しているのだろうか。

 まず、Windows Server 2003 for Itanium-based SystemsとSQL Server 2005 for Itanium-based Systemsが挙げられる。

 Windows Server 2003 for Itanium-based Systemsは、最大64CPUと1TBのメモリをサポートした、拡張性に優れたオペレーティングシステムだ。また、SQL Server 2005 for Itanium-based Systems, Enterprise Editionでは利用できるCPU数に上限がなく、ハードウェアのポテンシャルを十分に生かすことができる。

 もちろんマイクロソフト以外のアプリケーションパッケージベンダからも、ERPやEAI、データベースなど多様なアプリケーションがItanium対応Windows Server向けに提供されており、大規模環境で実際に利用されている。

 アプリケーション開発者に対しては、.NET Framework 2.0とVisual Studio 2005の2つの開発ツールが提供されている。これらによって32ビット対応、x86およびItanium用64ビットコードをシングルソースで開発でき、保守性の大幅な向上が図れる。また、性能に対して厳しい要求がある場合は、ネイティブにコンパイルすることで対応できる。

 多数のCPUを搭載した大規模サーバを活用して最適なパフォーマンスを実現するために、Windows Server 2003からはNUMA(Non-Uniform Memory Access)に対応している。

 NUMAは複数CPU(通常は4CPU)とメモリで構成されるコンピュータ単位(「NUMAノード」と呼ばれる)を相互接続し、各NUMAノードが相互のメモリにアクセスして単一のシステムとして動作できるようにする機構だ。

 Windows Server 2003では、サーバハードウェアから構成情報を取得し、各アプリケーションがそれぞれの特性に合わせて最適なパフォーマンスで動作するように、システムリソースの割り当てや調整を行う。この機構は、大規模なシステムの稼働と信頼性の確保に大きな役割を演じている。

 ハードウェアエラーへの対処もミッションクリティカルなシステムでは無視することのできない要素だ。

 Itaniumプロセッサには、以前の記事でも紹介したようにx86プロセッサよりもさらに優れたエラー修正機能が備わっており、メインフレームに匹敵する信頼性を確保している。Windows Server 2003では、Itaniumプロセッサの行っているこうしたさまざまなエラー処理がOSに通知され、OSのイベントログとしてトレース可能になっている。

 さらにLonghorn ServerではWindows Hardware Error Architecture(WHEA)という機構を用意。ハードウェアエラーを標準的な形式で吸い上げた後、エラーが致命的でない場合には自動的に復旧してバグチェックを回避する仕組みを提供、エラー管理/制御アプリケーションのためにAPIも提供する。

 ミッションクリティカルなシステム運用の現場では、「サポータビリティ」も大きな問題となる。つまり何らかのトラブルが発生した際に、運用担当者やサポートベンダによる迅速な解決を支援するための仕組み作りだ。

 Windows Serverでは、メインフレームなどに比べてトラブルサポートツールが不足していた。しかし、マイクロソフトは国内で活動するシステムベンダの協力により、システムを止めることなくトラブルを解析することのできるトレースツールやロギングツールを開発した。「Microsoft Support Professionals Toolkit for Windows, V8」と総称されるこれらのツール群は、マイクロソフトのダウンロードセンターで2006年1月より世界的に提供され、9カ月で約10万件のダウンロードを記録したという。

 今後マイクロソフトは、Itanium Solutions Alliance日本地域委員会とともに、Itaniumベースのシステム上でWindows Serverを動かすことだけでなく、さらにSQL Serverを導入、運用することについての技術情報やノウハウを集め、ユーザー企業やシステムインテグレータによる個々の導入ケースでの最適化を支援していきたい考えだ 。


提供:Itanium® Solutions Alliance
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2007年1月31日
 
関連リンク
創立メンバー(日本地域委員会)
富士通
日立製作所
日本ヒューレット・パッカード
インテル
NEC
日本SGI
日本ユニシス

Developer Days Japanレポート
[第1回] Itanium® Solutions Alliance主催 日本初の開発者向けテクニカルセミナー開催! 並列化でLinuxソリューションの魅力を高める方法を伝授
[第2回] Windowsベースの基幹システム構築が加速化 Itanium® Solutions Allianceが Windows開発者向けセミナー開催で後押し

@ITの関連記事
ItaniumとWindowsサーバの共同市場開拓プロジェクト発足
Itaniumは当初目標を上回る浸透、と推進団体が報告
基幹システムの「その先へ」を追求する新Itanium発表
RISCサーバ市場の掌握を目指すItanium陣営の勝算
Itanium普及を後押し、「Itanium Solutions Alliance」発足



 
@ITトップ@IT Special インデックス会議室利用規約プライバシーポリシーサイトマップ