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NeoCoreXMSがRDBの限界を超えた!(前編)

RDBでは対応できない製品点数とスキーマ変更
NeoCoreXMSならさらりと解決して見せます

第2世代XMLデータベースの代表的製品として、国内No.1シェアの地位を築いている「NeoCoreXMS」。数多くの国内導入事例を分析した結果、NeoCoreXMSは特定分野において、大手RDBベンダ製品では達成不可能な仕事を楽々とこなしていることが明らかになった。本記事では前後編にわったって、その詳細をお伝えする。

導入実績を積んだXMLデータベース
その実力を分析しよう

 XMLデータベースの国内での採用実績は、この1〜2年で急速に増加しているという。特に第2世代XMLデータベースの代表的製品として早くから日本市場に根付いている「NeoCoreXMS」は、国内出荷実績が500ライセンスを超え、国内No.1シェア(富士キメラ総研調べ)の地位を築いている。いまでは大手RDB製品とのコンペになっても、受注を獲得することは珍しくない。

 本記事ではXMLデータベースの市場拡大が続く背景を考察し、XMLデータベース採用により得られるメリットを明らかにする。NeoCoreXMSによるシステム構築の実績を持つシステムインテグレータへの聞き取りを行ったところ、もはやユーザー企業の多様なニーズにリレーショナル・データベース(以下、RDB)だけで対応するのは非現実的になっていることが判明した。そして、さまざまなケースを分析していくうちに、NeoCoreXMSによって改善された、あるいは実現できたシステムには、以下のような2つの傾向があること分かってきた。

  • RDBでは実現できなかった要件をNeoCoreXMSが解決
  • NeoCoreXMSとRDBのそれぞれの長所を生かした共存

 本記事ではシステムインテグレータの生の声も交えながら、それぞれのケースについて前・後編に分けて考察していく。

変化するビジネスに対応できるデータベースは何?

 ビジネスの変化がスピードアップするにつれて、データベースにも迅速かつ柔軟な変更への対応が求められるようになっている。特に、従来紙ベースで展開されていた商品カタログをWebカタログに置き換える動きは、多くの企業が取り組みつつある重要な経営課題の1つである。

 紙カタログからWebカタログへの移行に当たって、「データベースが、ビジネスに追い付けなくなっている」といったら、意外に思うだろうか。いうまでもなく、ここでいうデータベースとは、Oracleを始めとするRDBのこと。複雑化しスピードを速める一方の現代のビジネスに、なぜRDBは追い付けなくなったのか。

 ご存じのようにRDBは、すべてのデータを2次元の表として扱う仕組みになっている。このため、格納しようとするデータをあらかじめ正規化し、テーブルの設計を厳密に行わなくてはならない。商品カタログに代表される「データ構造の日常的な変更」を受け入れようとするときに、この「厳密な設計」という要件がRDBの最大の弱点となる。

 NeoCoreXMSによるシステム構築に実績のあるキヤノンシステムソリューションズの製造事業部 第二開発部 第三課 木村亮氏は語る。「私の担当したあるお客さまは、汎用性の高い機械部品を幅広く製造しており、しかも個々の製品に多彩なオプションが設定され、延べ10数万点におよぶ製品の組み合わせが存在します」。

 このシステムは当初はRDBを使って構築していたが、以下のような問題が浮上していたという。

  • 製品の仕様値項目が容易に追加・変更できない
  • 製品の見せ方を柔軟に変更できない
  • データベースへのデータ追加に、専門知識が必要になる

 「製品の販売相手は、機械メーカーなどプロのお客さまばかりです。それだけに詳細な仕様情報の1つ1つを正確に管理・提供していく必要がありました。しかも製品の追加や、それに伴う仕様項目の追加や変更には、日常的に対応できなくてはなりません。それまで使用していたRDBのシステムではこうした追加・変更に伴うデータメンテナンスが自社内で行えず、システムインテグレータにその都度依頼する手間とコストが大きな負担になっていたのです」(木村氏)。

 RDBであれば1つの製品を追加するのに、派生するオプション部品も含めると複数のテーブルを新規に作成しなければならない。月に数点の新製品を登録することを考えると、とうてい従来のRDBではビジネスのスピードに付いていくのは不可能だ。そこで木村氏は、ボトルネックとなっているRDBの商品情報管理データベースをNeoCoreXMSへ変更するプランを提案したという。

 「現状の課題を解決するには、データ項目の追加・変更に強いXMLデータベースが最も良い選択肢であるとご提案しました。お客さまは一時代昔のXMLデータベースのイメージを持っており、最初は難色を示されましたが、『性能も向上しているし、何よりも御社のような大きなデータ構造の変化を吸収できるのはXMLデータベースしかありません』と熱心に説得してご理解をいただいた結果、NeoCoreXMSへの変更を決意されたのです」(木村氏)。

 NeoCoreXMSを導入したことで、新製品の追加や変更、あるいは営業戦略の変更によるWebカタログの見せ方の変更に対し、専門知識がなくても柔軟に対応できるシステムに仕上がったという。

 ところで、XMLデータベースには競合製品も数多く、またRDBにもXML機能を搭載する製品もある中で、なぜNeoCoreXMSが選択されたのだろうか。

NeoCoreXMSが選ばれる理由とは?

 複雑な構造を持つ多品種の商品情報をデータベース化するシステム構築案件で、やはりNeoCoreXMSを使ったソリューションを提供した実績を持つ日立システムアンドサービス 営業統括本部 東京第1営業本部 第1営業部の辻正孝氏は、数あるXMLデータベースの中でも特にNeoCoreXMSが選択される事情を明かしてくれた。ある顧客から10社コンペによる提案の要請があり、同社を含め3〜4社がXMLデータベースによる提案、残りはRDBによる提案を出してきたときのことだ。

 「理由として挙げられるのは、まずNeoCoreXMSの柔軟性でした。お客さまの情報システム部門は人手が少ないため、たとえXMLデータベースでもスキーマ定義を必要とするような製品では手かかかりすぎるという事情がありました。その点、スキーマレスで構築できるNeoCoreXMSの特徴は大きなアドバンテージになったのです。また、このお客さまの持っているデータには、もともと正規化が難しい不定形のデータが非常に多くありました。膨大な点数の商品とそれらの付帯情報をRDBで正規化しようとすると、膨大な種類のサブテーブルが必要となることが分かっていたのです。しかも、日々新しいアイテムが追加されます。そうしたデータベースのメンテナンス負荷を考慮すると、不定型のデータをそのまま格納でき、なおかつメンテナンスフリーで高速検索が可能になるNeoCoreXMSには大きな魅力がありました」。

 ここでXMLデータベースに関して、1つ注意を喚起しておきたい。ツリー構造のXMLデータをそのままデータベースに格納できるネイティブXMLデータベースは、どの製品であってもRDBに対する優位性、つまりデータの構造変更に強く、非構造化データの取り扱いに優れている点は変わりない。問題は、パフォーマンスである。

 NeoCoreXMSには、米国Xpriori社の特許技術DPP(Digital Pattern Processing)と呼ばれる検索技術が搭載されている。これはすべてのノードに対して自動的にインデックスを作成するもので、独自の検索方法を採用することにより、例えば1Gbytesでも100Gbytsでもほぼ同じ時間での超高速検索が可能になっている。ところがほかのXMLデータベースやRDBに搭載されるXML機能の多くは、スキーマ定義をしたXMLでないと格納できなかったり、手作業で索引を作成しなければ満足なパフォーマンスを得られないものが多い。スキーマ定義不要で、なおかつ高速な検索を実現しているNeoCoreXMSは、メンテナンスフリーという重要な特長を有しているのだ。

 キヤノンシステムソリューションズの木村氏や日立システムアンドサービスの辻氏が口をそろえて指摘するのは、メンテナンスコストの最小化がWebカタログには重要という点だ。ユーザー企業でWebカタログを展開する部門は、マーケティング/宣伝部門であるケースは少なくない。仮に情報システム部門であっても、彼らの主力は既存の財務システム中心で、Webカタログに割ける人員は限られているというのだ。

 「お客さまのデータベース担当部署は情報システム部門ではなく宣伝担当部門だったため、データベースのメンテは一切自社内で行わないという条件を出されました。RDBは常にチューニングを加えていないとパフォーマンスが出せないし、ほかのXMLデータベース製品はいずれもスキーマ定義を行わなくてはなりません。その点、NeoCoreXMSはスキーマレスのデータを格納でき、運用が始まってからもチューニングがほとんど必要ない。しかもネイティブXMLデータベース製品の中では群を抜いた高速検索が可能で、多品種かつ複雑な構造を持つ製品情報管理データベースには最適です」(木村氏)。

NeoCoreXMSによって得られるアドバンテージ

 ここで、NeoCoreXMSの導入によって得られるアドバンテージをRDBと比較してまとめてみよう。

1.データ構造の変更はどの程度起こり得るか

 データベースを選定する際に、XMLデータベースかRDBかを判断するポイントは、運用フェイズ以降にどれだけデータ構造の変更が予測されるかである。開発フェイズであれば、かなり複雑な階層構造のデータであっても、何とかRDBの2次元表に正規化して格納することは可能だ。ところがRDBに無理をしてデータを格納して、運用フェイズになってデータ変更に対応できず問題になるケースが後を絶たない。こういう症状に直面したら、きっぱりとRDBからXMLデータベースに移行するべきだろう。

2.データベースをメンテナンスする専門エンジニアを確保できるか

 RDBかXMLデータベースかに限らず、一般的にデータベースはチューニングを行わなければパフォーマンスは出ない。索引の作り直しなどのデータベースのメンテナンスばかりでなく、アプリケーションの作り方も含め、専門知識を持ったエンジニアを常駐させないとデータベース本来の能力を発揮できないのだ。この点、NeoCoreXMSはパフォーマンス・チューニングにかかるコストは不要になる。XMLデータベースの採用を決めたら、ランニングコストの低減をアピールでき、国内の採用実績も多いNeoCoreXMSを提案するのが得策だ。

 前編では、RDBの弱点をNeoCoreXMSが解決するケースを検討してみた。ここで取り上げたのは、ある意味では極端なケースといえるだろう。本来RDBに不向きな仕事を無理にRDBに背負わせてしまった最悪のケースで、XMLデータベースの認知が低かった時代に構築された負の遺産である。いずれこの種のシステムは、XMLデータベースを採用したソリューションに置き換わっていくだろう。

 一方、これから新規に立ち上げるシステムでは、あらかじめXMLデータベースに任せるべき仕事を明確にし、RDBとXMLデータベースのそれぞれの長所を生かした設計をするべきだ。後編では、両者の共存を図るためのノウハウについて検討してみる。

NeoCoreXMSがRDBの限界を超えた!
前編 RDBでは対応できない製品点数とスキーマ変更
NeoCoreXMSならさらりと解決して見せます
後編 NeoCoreXMSとRDBを共存させれば
変化に強く、堅牢なシステムが構築できる

提供:三井物産株式會社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT編集局
掲載内容有効期限:2006年12月14日
 
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