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@IT > 「いま現実となる中堅・中小企業のためのEPM」 ビジネスの未来が見える情報活用とは!? |
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マイクロソフトとシーイーシー、ピー・シー・エー、ウイングアーク テクノロジーズの4社は6月2日、社内の日常業務システムに存在するデータを使用し、経営の意思決定を支援するEPM(Enterprise Performance Management)を中堅・中小企業向けに紹介するセミナー「迅速な経営判断を導くためのIT活用実践セミナー」を開催した(レポート記事)。4社はERPやCRMが蓄積したデータに注目。集計レポーティングツールを組み合わせて「経営の可視化」を実現し、「未来の財務諸表」を中堅・中小企業の経営者に提示できるソリューションを提案した。マイクロソフト ビジネスパートナー営業本部 ISVソリューション推進部 部長 日詰廣造氏を司会に、セミナーに参加した3社の担当者があらためてEPMの可能性を語り合った。
日詰氏 6月2日にシーイーシー主催でこの4社の協業セミナーを開催しました。協業のポイントはEPMというキーワードに基づく取り組みで、4社の強みをEPMというキーワードに結集して訴求するということです。セミナーの参加企業は六十数社でアンケートでは好評をいただきました。好評の理由は新しい視点を提供できたからだと思います。EPMは、エンタープライズという名前が付くようにここ最近、企業向けに出てきたキーワードです。経営分析を含めて、企業のパフォーマンスを図りながら経営の舵を右か左か決めるということですね。 今回、われわれがフォーカスしている中堅・中小企業のマーケットではEPMはまだ真新しいキーワードですが、4社の強みを組み合わせることで、EPMを実現できるめどが立ったということをセミナーで話を聞いていただきました。すでに案件として具体的な商談が走り始めています。これから具体的な部分、各社の強みをご紹介いただきたいと思います。
今回協業することで、日々、営業支援システムWonderWebに入力した活動データが、ピー・シー・エーの基幹システムと連携し、ビジネス・インテリジェンス(BI)で分かりやすく集計されて、すぐに見ることができるようになる。ほしい情報がすぐに見えるという経営者の痒いところに手が届くソリューションを提案できるようになります。 お客様には「未来の財務諸表を予測しますよ」というテーマで訴えたい。個々の製品を買ってくださいではなく、中堅・中小企業の経営者がほしいデータ、見たいデータは何なのかということをアピールします。
黒川氏 「業務効率向上」を目指し、さまざまなシステムとの連携を実現するために、ピー・シー・エーでは、業務パッケージのノウハウを生かし、XML Webサービスを採用した統合型基幹業務パッケージ「PCA Dream21」を開発しました。発売以来、多くのお客さまにお使いいただき、たくさんの声をいただきました。その結果、基幹業務において発生したデータに基づく分析が重要なのと同様に、未来の予測へのニーズがあることが分かりました。未来の経営データを把握するためには「予測収益」「予測経費」となる営業系のデータが必要となります。現状の案件状況から、売上見込みを把握することにより、過去データと財務会計の予算データから未来財務諸表を予測することができるというわけです。 私たちはDream21を、現場の手間が減り、業務の効率が上がるというだけでなく、売り上げを追い込むためのシステムに変えていきたい。過去のデータと、WonderWeb/CRMの案件情報を分析して、効率的に収益を挙げられる見込みが高い案件をピックアップする。そして業績目標値に到達できる確率を向上させる──。そのようなシステムとしてEPMを使ってもらいたいと思います。 今回の協業でアピールしたいのは、会社の収益が上がるという切り口となります。
Dr.Sumから見るとインプットはいろいろとあります。今回のスキームでは、WonderWebで営業の最前線のデータが入力され、Dream21のの売上実績や経費などの基幹情報と連携、それをDr.Sumが集計していろいろなインターフェイスを提供します。また、必要に応じてデータをDream21に戻したり、営業担当者が毎日見ているWonderWebの画面にレポートしたりできます。非常に分かりやすいスキームだと思います。
溝道氏 今回、価格面でもアドバンテージがあります。CRMというと高価な投資といったイメージがありますが、WonderWebでは数十万円程度から始めることができます。Dream21も非常に手ごろ。Dr.Sumはライセンスの面からも利用しやすい。既存の製品やサービスを「つなぐ」ことで費用を抑えようという4社からの提案でもあります。 黒川氏 ゆるやかにシステムを拡張していけるシステムというのも特徴ですね。WonderWebとDream 21はマイクロソフトのテクノロジをベースにXML Webサービス連携ができるので、相互接続が非常に楽になりました。WonderWebとの単純な連携作業では技術者同士の打ち合わせは1回のみ。欲しいデータと出せるデータを確認しただけでした。Webサービスなので、テスト環境を持ち込まなくても、それぞれの会社からお互いにテストをできる。Webサービスがなかったら簡単につながらなかったでしょう。 中野氏 中堅・中小企業の一番の問題は専門の分析担当者がいないこと。分析といっても「必要ない」といわれます。しかし実際には毎月、売上集計表や推移グラフは作っている。私は分析といわずに、必要な人に必要なデータを提供することと説明しています。これを行う方法が自由集計やWebを使ってのレポート、Visualizerというグラフ化ツールを使った可視化ということになるのです。噛み砕いて分かりやすく日本のユーザーに提供することをこの協業の中で行っていきたいですね。 日詰氏 世の中のほとんどの会社は中堅・中小企業です。当然、いろいろな会社があり、今回の4社だけですべてのニーズに対応できるわけではありません。この協業を核にしてさまざまなツールベンダ、あるいはシステムインテグレータやコンサルタント会社の方々と、中堅・中小企業支援の協業の輪を広げていきたいと思っています。
提供:マイクロソフト株式会社
株式会社シーイーシー ピー・シー・エー株式会社 ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT 編集部 掲載内容有効期限:2005年7月22日 |
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