Windows Server 2012 & System Center 2012 パートナーインタビュー
Frontline Partnershipによる開発段階からのノウハウを活かし
Windows Serverを統合的に管理できる機能と環境を提供
2012/06/01
System Center 2012に対応し
混在環境でも管理が可能なHP Insight Control
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)では、Windows Server 2012のベータ版段階から、同社の「HP ProLiant」サーバーでの対応状況をホワイトペーパーで公開している。ベータ版時点で、対応するサーバーは27機種にのぼる。このホワイトペーパーでは、既知の問題や問題発生時の回避策も示されており、「HP ProLiant サーバー Generation 7やGeneration 8(以下、Gen8)は、Windows Server 2012をいち早く使いたいユーザーにとって、選びやすいサーバーと言えます」と及川信一郎氏(ESSNプリセールス統括本部エンタープライズサーバー・ストレージ技術第一本部インダストリスタンダードサーバー技術部ITスペシャリスト)は話す。
日本ヒューレット・パッカード株式会社 ESSNプリセールス統括本部 エンタープライズサーバー・ストレージ技術第一本部 インダストリスタンダードサーバー技術部 ITスペシャリスト 及川 信一郎氏 |
日本HPがこれほど早くWindows Server 2012へ対応できるのは、同社がマイクロソフトと「フロントライン・パートナーシップ」を結んでいる唯一の企業であり、開発の初期段階から深いレベルで情報交換や技術協力などを行っているからだ。
また、両社はワールドワイドで「Infrastructure-to-Application」というHyper-V、System Center、SQL Serverにフォーカスした取り組みも行っており、HPがハードウェア管理の視点からのサポートを行っている。そのノウハウを活かして、Hyper-VやSystem Centerに最適化された「HP CloudSystem Matrix」やSQL Serverに最適化された「HP Enterprise Database Consolidation Appliance」などの特徴的なアプライアンスを提供しているのも日本HPの特徴だ。
また、System Center 2012に関しては、「HP Insight Control for Microsoft System Center」(以下、Insight Control)のV7.1をリリースする。System Center 2012のプラグインとして動作するInsight Controlを利用すれば、Linuxなどの混在環境であっても障害などをSystem Center上に通知できるようになる。
HP ProLiant Gen8の多彩な機能で
サーバー運用・管理の負荷を軽減
「サーバーが新しくなったり、管理ソフトが新しくなったりすると、監視機能への対応が後回しにされてしまうことがよくありますが、弊社のHP ProLiant Gen8やアプライアンス・サーバーは、できるだけハードウェアが自立的に監視できるような機能を付加していることが特徴です」と及川氏が話すように、HP ProLiant Gen8では「HP Active Health System」が標準搭載されている。
これは、サーバー内蔵のライフサイクル管理チップである「HP iLO Management Engine」(以下、iLO)のフラッシュメモリ上に搭載された監視ツールで、すべてのログやローレベルの障害情報を記録し、日本HPのサポートにログを送れば問題を早期に解決できるようになっている。また、これらの障害情報は、サーバー管理ツール「HP System Insight Manager」からSystem Center Operations Managerを通じてSystem Center Virtual Machine Manager(SCVMM)に通知させることで、仮想化環境のハードウェアに予兆障害が起きた際にもSCVMMのサービスレベルで監視することが可能だ。
HP ProLiant Gen8 + HP Insight Control for Microsoft System Centerで実現する、シームレスな導入・管理・運用 |
iLOには、「HP Intelligent Provisioning」という機能も標準搭載されている。これによってユーザーは電源を入れて「F10」キーを押すだけで簡単にOSのセットアップが行え、セットアップ時間や工数を大幅に削減することができる。Windows Server 2012が正式リリースされた際のセットアップにも、大いに役立つ機能だ。さらに、iLOには監視エージェント機能も搭載されており、エージェントなどを一切入れたくない非常にセンシティブなシステムで利用できるほか、Insight Controlにもエージェントなし監視のメニューが追加され、管理できるようになっている。
なお、日本HPでは、仮想化環境の導入を検討しているユーザーのために定期的に「BladeとHyper-Vはじめてセミナー」を開催し、ブレードサーバーの最新技術やHyper-Vの最新機能などの情報を提供している。また、System Center 2012に関しては、同社本社1階にある検証センターで実際に触れてみることも可能だ。将来的には、Windows Server 2012やアプライアンス製品の検証も、同センターで行えるようになるとのことだ。
関連リンク
- 日本ヒューレット・パッカード
- HP ProLiant サーバー Generation 8
- HP CloudSystem Matrix
- HP Enterprise Database Consolidation Appliance
- HP Insight Control for Microsoft System Center
- HP iLO Management Engine
- BladeとHyper-Vはじめてセミナー
- Microsoft Windows Server 2012 ベータ版検証情報
提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部
取材/文 野本幹彦
掲載内容有効期限:2012年06月30日