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法人向けインターネット接続サービス
電力系FTTWの実力、いよいよ発揮
付加価値サービスも次々と投入


パワードコムは法人向けインターネット接続「Powered Internet」のサービス内容を一気に拡充する。電力各社と協業した光ファイバ接続「電力系FTTW」を立ち上げ、インターネットVPN分野へ本格的に乗り出す意向だ。また、広域イーサネットとのアクセス回線共有、付加価値アプリケーションなど新メニューを続々登場させる。

 パワードコムが本年度商品戦略の基本コンセプトとして打ち出した「ネットワークのユーティリティサービス化」(参照:「PR:ネットワークのユーティリティサービス化を目指すパワードコムの新商品戦略とは?」)。本来ユーザーが本質的に通信事業者に求めているのは、水道・電力に近いユーティリティサービスであり、ユーザーが意識する必要がないほど信頼性が高く、運用負荷もないものでなければならない。

 当然このコンセプトは、同社のフラッグシップ事業である広域イーサネットだけにとどまらない。今春からは法人向けインターネット接続「Powered Internet」についても、一気にサービス拡充に乗り出し、ユーザーベネフィットを拡大させるという。その中身も「超顧客主義経営」を経営方針に掲げるパワードコムならではのものだ。超顧客主義経営とは、「現状をよりよくして顧客満足度を上げる」というレベルではなく、商品企画、営業提案、サポートとあらゆるレベルで、顧客を「大喜び(Delight)」させるという同社の基本理念であり、今回のPowered Internetのサービス拡充でも、業界・ユーザーの既成概念を打ち破る、新しい企画が随所に盛り込まれている。

  高汎用性・高品質のイーサネットインターフェイスを採用した
企業向けインターネット接続

 東名阪を営業エリアとするPowered Internetは、光ファイバのアクセス回線からPowered Ethernetの広域イーサネット網を抜けて公衆インターネット網に接続する仕組み。業界最高水準である「99.99%」のアベイラビリティを保証し、現実には1クラス上の「99.999%」の稼働率を達成しているPowered Ethernetの高い回線品質が反映されており、安定性、スループットとも競合他社のサービスに勝るとも劣らない。

パワードコム マーケティング・商品統括本部 山本浩一インターネット商品企画部長

 パワードコムは長年、1. 「PRO」(帯域専用型で事業者、大手企業の重要拠点向け)、2.「Business」(専用・共用型で一般企業の重要拠点、集合住宅向き)、3. 「Upstream」(専用型、上り速度重視のコンテンツ配信向き)と、ハイクオリティーなインターネット接続環境を求める顧客に向け、高付加価値サービスに注力してきた。一方で、一般企業の小規模拠点で利用されているような、需要のすそ野が広い安価なブロードバンドサービスのメニューが手薄であったことも否めない。

 同社マーケティング・商品統括本部の山本浩一インターネット商品企画部長は「確かにPowered Internetは現状、一般市場でのシェアや知名度は高くないが、われわれには広域イーサネット網や光ファイバ網の資産がある。これを活用していけば、従来にないユニークなサービスを提供できる。今年から大幅にサービスを拡充していく」と自信を見せる。

 その強化点は次の3つである。それぞれを紹介していこう。

  • 電力系FTTW(安価なVPN)の提供開始
  • 広域イーサネットサービス「Powered Ethernet」との連携
  • 付加価値アプリケーションの拡充

図1 強化されたPowered Internetのサービス体系

  ハイコストパフォーマンス商品のメニューを全国展開

 まず第1番目として、「電力系FTTW」とは聞き慣れない言葉だが、FTTHが「Fiber to the Home」であるのに対し、FTTWは「Fiber to the Workplace」を意味する。協業関係にある全国の電力各社が持つ光ファイバ網(アクセス回線)を活用した新しいコンセプトの法人向けサービスを立ち上げるのだ。

 サービス内容は今月開催される「POWEREDCOM FORUM 2005」で明らかになるもようだが、山本部長はコンセプトを次のように説明する。「従来からPowered Internetにも『TEPCOひかり(東京電力が提供するFTTHサービス)』をアクセス回線とした法人向けメニューはあるが、回線借用の調整や障害発生時の報告書提出などサービスレベルをビジネス向けに設定しており、料金にも割高感があった。電力系FTTWを利用した新しい法人向けメニューでは、必要最低限のサービス内容に絞り価格を競合他社にできる限り近づける」。

 安価な光ファイバ接続には事実上、数少ない選択肢しかなかったユーザーにとって、電力系FTTWはかなりインパクトのあるものとなりそうだ。しかもパワードコムは「Hybrid-Network Solution」として、東名阪のみならず、全国エリアで電力系FTTWと接続サービスをとりまとめ*1、導入から保守、請求を一元的に実施する。サービス主体が細かく分かれるため、手続き・管理の手間がかかる他社のサービスに比べて、運用管理が一元管理できるパワードコムのサービスはユーザー視点に立ったサービスである。

*1 関東ではPowered Internetに東京電力のFTTWを直接バンドルし、関東以外については、電力系通信事業者のサービス窓口となる。

 パワードコムは電力系FTTWの立ち上げにより、需要が伸びているインターネットVPN分野への本格進出を狙っている。最近では、IP-VPNからより安価なインターネットVPNへ乗り替えるケースが増えている。また、流通業やサービス業など全国に多数の拠点を持つ業種では、コストの問題からこれまで拠点間接続を整備しきれていない企業も多くあり、インターネットVPNの潜在需要は大きい。

 Powered Internetとコスト・パフォーマンスの高いVPN「Powered Associate VPN」(参照:「PR:ワンストップサポートでメリハリ・ネットワーク時代の先頭に立つ、Hybrid-Network Solution」)の違いについて、山本部長は「Powered Associateは閉域型のVPNなのに対し、電力系FTTWによるVPNは公衆インターネット網上のVPN。インターネットの多様なアクセス回線を求めるか、閉網のセキュリティに重点を置くかにより、住み分けが可能だ」と語る。

  電力系FTTWならではの冗長サービス

 また、電力系FTTWで見逃せない魅力として、キャリアダイバシティ(通信事業者の二重化)を実現できる点が挙げられる。具体的には下図の通り、電力系FTTWとBフレッツ*2で冗長構成をとり、それぞれにVPN装置を絡ませたインターネットVPNサービスが提供される。

図2 冗長構成をとるインターネットVPNサービス

 ユーザー屋内に設置したマルチホーミング装置により、メインの電力系FTTWに障害が発生すれば、瞬時にバックアップのBフレッツへ切り替え、断線時間を極力短くする。やはり、回線・装置の導入から保守、請求まで一連のサービスは、Hybrid-Network Solutionの1形態として、パワードコムから一元的に提供される(Bフレッツ部分の保守は除く)。

*2 Bフレッツ部分の接続サービスには、パワードコム・グループでインターネット接続事業を手掛けるドリーム・トレイン・インターネットのサービスを利用する。

 実際、インターネットVPNでも冗長性強化に対するニーズはあり、Bフレッツとフレッツ・ADSLを組み合わせる例もあるが、どちらも地域IP網を通るので完全な冗長構成ではない。また、将来を見越せば光ファイバ接続に統一したいものだ。その意味で、現状考えられる中では、このサービスは最善なものといえるだろう。

 山本部長も「この冗長インターネットVPNは、電力系ならではのものなので、電力系FTTWの主力メニューとして力を入れていく」と話しており、価格についても、「Powered Internet Business」で最も売れ筋である「100-S」(共用型で最大100Mbps、月額料金16万9000円)よりも大幅に安く設定する予定という。

  広域イーサネットとアクセス回線共用へ

 パワードコム独自の法人向けインターネット接続サービス、その第2の強化ポイントは、同社が強みを持つ広域イーサネットサービスPowered Ethernetとのサービス連携である。その具体策の1つとして想定されているのが、Powered Internet/Powered Ethernetでアクセス回線を共用化し、ユーザーのコスト負担や運用負荷を減らすこと。前述した通り、Powered Internetが広域イーサネットインターフェイスを採用しているからこそ実現できるのだ。

図3 Powered Ethernet/Powered Internetでアクセス回線を共用化したイメージ

 「現状では、Powered Ethernetを使っているお客さまはPowered Internetを利用する場合にも別に光ファイバのアクセス回線を敷設して頂いている。ただ、VLAN技術を使えば、1本のアクセス回線をPowered EthernetとPowered Internetで共用し、広域イーサネット網の中で振り分けられる。実験はうまくいっており、今秋頃からのサービス開始を検討している」(山本部長)

 このサービスが実現すれば当然、Powered Ethernetの既存ユーザーがPowered Internetを新規導入する(他の接続サービスから切り替える)場合、コスト的に有利になるし、運用負荷も減る。

 もちろん接続サービスの場合、アドレス付与などの問題があり、いったん導入してしまうと、サービスの切り替えは、かなり面倒なものだ。そこでパワードコムは、ユーザーの負担軽減のため、インセンティブ支援策を用意する考えだ。

  メール&Webホスティングによる付加価値アプリケーションの拡充

 そしてサービス拡充の第3の柱として、現在パワードコムが力を入れているのが、同社の通信サービス上で利用可能なアプリケーションサービス群の拡充である。「これまでアプリケーションを提供するシステムまわりが弱かった。柔軟にサービスを追加できるようにシステムを一新している」と山本部長は語る。

 新しいアプリケーションとしては、「03」などで始まる加入電話番号(0AB〜J番号)を流用できるIP電話が筆頭に挙げられる(7月にサービス開始予定)。グループ企業でIP電話を手掛けるフュージョン・コミュニケーションズとの協業で実施する。

 山本部長は「受信・発信とも今までの電話番号を使えるので、IP電話への切り替えも容易。われわれがアクセス回線と接続サービス、IP電話を一体で提供するので、お客さまは管理が楽になる。料金的にも固定費をとらず、従量制の通話料だけなので、大幅なコスト削減になる」と指摘する。音声電話というユーティリティサービスの最たるものを信頼性の高いPowered Internet(もしくはPowered Ethernet/PENeX)に載せ替え、一元サービスとして提供するわけだ。

 また、既存の有料オプショナルサービス「Powered Hosting」の内容も充実させる。ウイルスチェックなど、もともとあったセキュリティオプションにSPAMフィルタリング、SSLなどのメニューを加えるほか、独自CGI、ブログなどのオプショナルサービスも始める予定だ。

図4 メニューが拡充されるPowered Hosting

 このメール&Webホスティングでは、事業者向け既存メニューのコスト・パフォーマンスを高め、一般企業向けの新プランを設けた。価格など詳しい内容はまだ明らかになっていないが、「競合他社に比べて数倍のコスト・パフォーマンスとなるようにサービス内容を設計している」(山本部長)と、かなり注目できそうだ。

 これまで説明してきたPowered Internetを含め、この3回の連載で紹介してきた新企画、新サービスの詳細な内容については、パワードコムが5月24日、25日の両日、都内で開催する『POWEREDCOM FORUM 2005』において披露される。「超顧顧客主義経営」のもと、「ネットワークのユーティリティサービス化」を目指すパワードコムが、業界最大規模の2日間50以上のセッションにより、業界やユーザーにどのような驚きをもたらすか。企業のネットワーク担当はもとより、経営者、IT部門や経営企画の担当者にとっても一見の価値があるといえる。

『パワードコムの新サービス』 記事インデックス
第1回
インフラのユーティリティサービス化を目指すパワードコムの新商品戦略とは?
第2回
ワンストップサポートでメリハリ・ネットワーク時代の先頭に立つ、Hybrid-Network Solution
第3回
電力系FTTWの実力、いよいよ発揮。法人向けインターネット接続サービス」  



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【基調講演】
パワードコム 中根滋社長兼CEO
慶應義塾大学 村井純教授 ほか
【ゲストパネリスト】
SAPジャパン 藤井清孝社長
日本オラクル 新宅正明社長
【開催日時】
2005年5月24日(火)、25日(水)
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《セッション一例》
『高速電力線通信(PLC)の動向』
『広域イーサを中核とした先進ネットワークソリューション(事例と移行方法)』
『Powered Ethernet/PENeXのUtility化とは?〜安心便利なMulti Protocol VPN〜』
『新しくなるパワードコムの法人向けインターネットサービス「FTTWアクセス/ホスティング」』

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提供:株式会社パワードコム
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2005年5月23日
 

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