株式会社ソフト・アンド・ロジック データという資産を利益に変換できる分析コンサルティング

　ソフト・アンド・ロジックはSPSSのコンサルティングパートナーであり、小売業やサービス業におけるCRM推進や顧客戦略策定のための分析コンサルティングを行っている企業だ。特に分析メニューをパッケージ化して提供している「Logical-Navigation service」は特徴的といえる。同社 分析ディレクター 林理恵子氏に話を聞いた。

ソフト・アンド・ロジック 分析ディレクター 林理恵子氏

　同社の分析コンサルティングにおけるモットーは「データという資産を、分析によって利益に変換する」ことだという。分析対象となるユーザー企業の構造を基に、分析メニューのパッケージを当てはめ、ほぼフルカスタマイズに近い分析サービスを提供している。

　林氏は「分析結果を提供するだけでは駄目だ。分析結果をどう生かすかがポイント」と強調する。実際に同社の分析サービスでは、分析結果を具体的なアクションに落とし込んで結果を出すことに重点を置いている。さらに必要であれば、関係部署間の横の連携に必要なコネクションまでも代行し、部署間の垣根を越えた“横串的な”プロジェクト提案も行う。このように、分析結果を「業務にどう生かすか？」という実際の実になるまで面倒を見る。

　また、林氏は「分析すること自体が目的になってしまっているケースがある」と警告する。このようなケースでは、実際に分析結果を利益に結び付けることで、経営陣の分析に対する考え方が変わり、分析やデータを以前より重要視するようになった事例もあるという。

情報資産の付加価値化

　例えば、小売業で客単価重視の分析を行っている場合、単価は低いがその店の目玉商品となっている商品の価値が小さく評価されてしまうことがある。その目玉商品の取り扱い方次第では、来客や売上が急増する可能性もあるのだ。この場合、「どういったアイテムを買いに来ているのか」といった異なる切り口の分析が有効な場合もあるという。このような分析サービスを提供することで、経営陣が長期的なCRM活動には分析が欠かせないという認識を持ち、分析データを有効活用するようになっていくケースが大半だと林氏は説明した。