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@IT > Sun ONEの中核プラットフォーム・高性能/高機能サーバ |
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iPlanet Web Server Enterprise Edition 6.0(以下iWS6.0)は、高性能なWebサーバであり、同時にサーブレット/JavaServer PagesTM(JSPTM )コンテナを実装したWebアプリケーション基盤でもある。 すでにバージョン6.0を数えるiWSは、だれもがその実績に疑いを持たないだろう。Webサーバとしては、クラスタ化された複数のWebサーバによって1つのドメインを構成する専用ホスティング市場や、セキュリティと高いパフォーマンスを要求されるオンライントレーディングサイトで高い実績を誇る。
iWS6.0は、高性能なWebサーバであると同時に、高性能なサーブレット/JSPコンテナも実装したWebアプリケーション基盤でもある。
企業やECサイトなど、すべてのWebサイトへのアクセス数の増加は、モバイル機器やブロードバンドの普及によって加速の度合いを増している。このような環境下でも、ユーザーにストレスを感じさせないレスポンス性能、スケーラビリティがWebサーバには要求されている。 ●マルチプロセス/マルチスレッド対応が生み出す高パフォーマンス iWS6.0のマルチプロセスモードは、クライアントからのリクエストごとにプロセスを起動するのではなく、サーバ起動時に複数のプロセスを起動する。そのためプロセス起動のオーバーヘッドがパフォーマンスに与える影響を気にする必要がない。クライアントからのリクエストがあるとプロセスはスレッドを生成、スレッドはリクエストに対する処理を行う。つまり、各々のマルチプロセスが複数のスレッドを管理するわけだ。スレッドの起動/停止はマルチプロセスの起動/停止に比べてオーバーヘッドが少なく、非常に高速なレスポンスを実現することになる。 マルチプロセスとマルチスレッドのアーキテクチャは、大量のユーザーからのアクセス負荷を複数のCPUに適切に分散する。何らかの障害でプロセスが停止した場合でも、サーバ自体が停止することはない。自動的に検出され再起動が行われると共に、ほかのプロセスがリクエストを処理することで、処理の中断やトランザクションのロストを防ぐ。また、稼働中にログのローテーションを行うことが可能なため、ログファイルの管理のためにシステムを停止させる必要はない。 ●静的コンテンツのレスポンスを最大化するキャッシュ最適化 ●SSL通信は従来のiWSの約3倍のパフォーマンスを実現 SSL(Secure Sockets Layer)は、ブラウザとサーバ間のデジタル通信を保護する暗号プロトコルだ。インターネット上でのセキュリティを守るための標準のプロトコルであり、オンライン取引きやホームバンキングなど、利用シーンはますます増える傾向にある。しかし、ブラウザとサーバのセッションで使用する暗号アルゴリズムはサーバ側での膨大な暗号鍵の指数演算を必要とし、大きなオーバーヘッドとなってしまう。iWS6.0では、Webサーバに多大な負荷をかけるSSL通信の性能が格段に向上している。前バージョンのiWS4.1と比較して、ソフトウェアSSLでも約3倍のパフォーマンスを発揮し、1つのWebサーバで数千のSSLセッションを同時に処理することが可能となっている。 さらに、SolarisTM8オペレーティング環境のプラットフォーム上ではNCA(Network Cache and Accelerator)機能を有効利用するように設計されているため、キャッシュを利用してプロセッサの負荷を抑制しながらパフォーマンスを飛躍的に高めることも可能だ。 ●膨大な数の仮想サーバをサポート、1台のサーバで複数のドメインを実現
この機能はインターネットサービスプロバイダにとっても有効だ。ホスティング先ごとに仮想サーバを設定して独自のドメインを提供することができる(図2)。しかも、Webコンテンツのディレクトリやログファイルなども、仮想ドメインごとに別サーバに存在するものとして扱うことが可能だ。さらには管理権限委譲により、ドメインごとに管理者を登録できるため、ホスティング先の管理者は完全に独立したサーバとして扱うことができる。
さらには、Webのトラフィックの帯域幅も仮想サーバごと、あるいは仮想サーバを束ねた仮想サーバクラス単位で設定できる。例えば外部からのアクセスが多いドメインの帯域幅を拡げ、Webサイト全体のQoS(Quality of Service)の管理を有効に行うことができる。 仮想ドメインは、サーバの処理能力に応じて数千、数万といった単位で利用することが可能だ。そのほかの特徴としては、仮想ドメインごとにデジタル証明書を利用することができる。 ●容易な管理とディレクトリ対応でTCOを削減 iWSの管理は、すべてWebベースの管理コンソールで行うことができる。仮想ドメインの設定やACLファイルなどの変更は、サーバを停止することなく動的に行うことができる。もっとも特徴的なのは、iPlanet Directory Server 5.0(以下iDS5.0)との連携だ。同製品はiWSにバンドルされているLDAP v3のディレクトリサービスを提供するディレクトリサーバである。Webサイトへのユーザーのアクセス制御を、iDS5.0で行うことにより、ユーザー/グループ/パスワードを集中管理できる。LDAPに対応したメールサーバとの連携、クラスタ管理機能などにより、例えばWebサーバやメールサーバが多数存在する数万人規模の大企業において、社員の入れ替わりや組織変更が頻繁に行われたとしても、iDS5.0のコンソール上でユーザーやグループの変更を行うだけで、その変更が全社的に反映されるわけだ。
iWS6.0のもう1つの顔は、JavaTM Servlet 2.2、JSP 1.1に対応した高速なサーブレット/JSPコンテナ、すなわち高性能Javaアプリケーションの実行基盤だ。WARファイルに対応するほか、標準タグライブラリもサポートし、JSPカスタムタグライブラリも利用できる。 iWS6.0は、Java virtual machine(JVMTM)を新たなプロセスではなく、Webサーバプロセスに読み込む。このインプロセスで稼動するアーキテクチャはプロセス間の同期と通信を不要にするため、非常に高速な動作を実現する。実際、ApacheにJServを使用したC2Net Strongholdサーバとの比較ベンチマークでは、iWSがStrongholdを300%凌いだ実績がある(http://www.mindcraft.com/)。また、JVMは入れ替えることが可能で、JVMのバージョンの進化にも柔軟に対応する。 このサーバ・サイドJavaの環境にサンの統合環境「ForteTM for JavaTM Community Edition 3.0」を組み合わせることにより、統合開発環境上でJavaアプリケーションの開発、配備、テスト、デバッグなどを一貫して行うことが可能だ。
●Sun ONEを支える中核製品としてのiPlanet Web Server Enterprise Edition 6.0 Sun ONEは、サン・マイクロシステムズが提唱する「Services on Demand」を実現するためのビジョン、アーキテクチャ、プラットフォーム、専門性の総称である。iWSは、同社のiPlanet Application Server 6.5と並び、Sun ONEのWebサービスを始めとするネット上のサービス実行プラットフォームの中核に位置付けられている(図3)。
Sun ONEの唱える「Services on Demand」は、だれにでも、いつでも、どこでも、どんなデバイスに対してもサービスを提供することだ。すでに企業に存在しているデータ(Data)やアプリケーション(Application)、レポート(Reports)、トランザクション(Transaction)のすなわちDARTを活用し、かつServices on Demandに基づいたサービスを顧客や、取引先、サプライヤ、従業員に提供するのが、Sun ONEとその製品群だ。iWSは、Sun ONEの中核製品として、ビジネスの統合と費用対効果向上の促進、ROIと売り上げを向上するため緊密な顧客関係の構築に貢献する。 ◆ 以上、iWS6.0をWebサーバとJava実行基盤の2つの側面から紹介した。非常に高性能なWebサーバであり、かつ高性能なJavaアプリケーション実行基盤でもあるiWS。機能面だけを見れば、フリーのWebサーバを使用して、iWSと同じような環境を構築することも可能だろう。 しかし、信頼性や管理面でのコストを含めたTCOを重視する企業にとって、ROIという観点からも、iWSは価格的に十分魅力的なWebサーバといえるだろう。 iWSは、試用版をダウンロードし評価することができる。ぜひ、自分の目でその実力を評価してほしい。 評価版ダウンロード:http://wwws.sun.com/software/download/download/5124.html(iWS 6.0 SP1 JA)
●iPlanet Web Server Enterprise Editionで提供されているソリューション
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ONEを推進するサン (2002/3/15)
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