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@IT > ミッション・クリティカルな業務を支える“最適解” |
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TIBCOソフトウェア(以下TIBCO)は、ビジネス統合ソフトウェアならびにビジネスプロセス管理ソフトウェアを提供する独立系ベンダとして、顧客のリアルタイムビジネスをサポートする企業だ。変化の激しい時代の中で、顧客が直面している問題を特定し、これを解決するための技術資産、リソースなどを数多くの企業に提供し、各社のリアルタイムビジネスを成功へと導いてきた。また今日では、顧客のニーズを予測し、ビジネス機会を創出することで、潜在的問題を回避する「プレディクティブビジネス──予測型ビジネス」への発展を支援している。 TIBCOはサーバ間のメッセージング技術に強みがあり、同社のソリューションはエンタープライズバックボーンソフトウェア製品がベースにある。「TIBCO Rendezvous」は、イベント駆動型のパブリッシュ/サブスクライブ通信を提供するメッセージングミドルウェア。世界の金融・通信大手企業などのミッション・クリティカル業務におけるリアルタイムメッセージング・システムの中核として広く利用されている。「TIBCO Enterprise Message Service(EMS)」は、J2EEの標準インターフェイスであるJava Message Service(JMS)の実装で、高度な安定性とパフォーマンスをサポートする。 これらのメッセージング製品はTIBCOのコアとして、アプリケーション統合のソリューションを支える。TIBCOのEAI製品「TIBCO BusinessWorks」は、Webサービスやその他標準プロトコル、そしてエンタープライズメッセーングを使用することにより、異種システム間でリアルタイムの情報送受信を行う。メッセージングバスをベースにしたサービス指向アーキテクチャ(SOA)製品である。
また、TIBCOではEAIで統合したシステムアプリケーションを、ビジネスプロセス管理(BPM)で可視化しながら構築されたビジネスプロセスと融合する取り組みを強化している。BPMを実現する「TIBCO Staffware Process Suite」は、ビジネスプロセスのモデリング、プロセス実行エンジン、ルールエンジン、リアルタイムモニタリングなどから構成される。ほかにも、ビジネスアクティビティモニタリング(BAM)の領域では「TIBCO BusinessFactor」があり、エンタープライズポータルの構築フレームワークとして「TIBCO PortalBuilder」がある。メッセージングとEAIでSOA基盤を構築し、その上にBPMを配置、さらにビジネス最適化のためのBPMやポータル、複合イベント処理(CEP)製品を提供し、企業の成長ステージに合わせ、柔軟に対応しているのがTIBCOのソリューション群である。
TIBCOが提供するソリューションは、企業内の各所に分散するシステムを統合することが可能だが、実際に多くのサーバマシンがばらばらに稼働していると、運用管理の手間・コストは無視できない。その解決策の1つがサーバ・コンソリデーション(統合)だ。 社内システムのコンソリデーションを考えた場合、信頼性はもちろん、全社的に展開できるパフォーマンスとスケーラビリティ、運用管理の容易性、そしてアジリティ、フレキシビリティなど、さまざまな要件・ニーズがある。それらに高いレベルで対応できるのがヒューレットパッカード(以下HP)のHP-UX搭載「HP Integrityサーバ」だ。
HPでは、インテルとのEPICアーキテクチャ共同開発の経験を生かして、Itanium® 2に最適化した独自のHP sx2000チップセットを開発している。HP sx2000チップセットを採用したモデルは、従来のチップセット搭載モデルと比較して、最大30%の性能向上を実現している。HP sx2000は今後、登場が予定されているデュアルコア版のインテル® Itanium® 2 プロセッサ「Montecito」「Montvale」(ともに開発コードネーム)にも対応予定だ。 HP Integrityサーバは、1Uの薄型2プロセッサ搭載サーバから最大128プロセッサを搭載可能なHP Superdomeまで幅広いラインアップをそろえ、エンタープライズ領域で多くの実績があるHP-UX、そしてWindows、Linuxの3OSをサポートし柔軟性の高いシステム構築を可能にする。
しかもHP IntegrityサーバはHP-UXの優れた仮想化テクノロジにより、リソースを有効活用する全体最適化したシステムを構築可能にする。 一般的に、システム導入の段階でシステム規模のサイジングを行って使用するハードウェアの要件を決めていくが、実際にシステムを運用し始めると見積もりが甘く、システムが予定した能力が発揮できないことが多く見受けられる。通常、システムのサイジングは2倍程度の余裕を見ることが多いが、システムを運用して始めてすぐにも2倍のキャパシティをオーバーすることが少なくない。こう考えれば最初から4倍程度の余裕をみて見積もる必要があるのかもしれないが、ユーザーとしては使うかどうか分からない投資を避け、できるだけコストを抑制したいものだ。そのため運用開始後の拡張性やリソースをいかに有効に活用するかは大切な選択ポイントだ。 その一例を挙げれば、HP-UX搭載HP IntegrityサーバではユニークなCPUの課金体系を持っている。あらかじめサーバ内に予備のCPUを搭載しておき、ユーザーが必要になった時点でそのCPUを利用するというスタイルがあるのだ。柔軟でスケーラブルなハードウェア・リソースの追加を可能にすることがHP Integrityサーバでは可能なのだ。 あるいは、昼間に処理が集中するアプリケーションと、夜間に行われるバッチ・システムのそれぞれのピークに合わせてハードウェアを用意すると、双方のシステムリソースが半日遊んでいることになる。HP-UX搭載HP Integityサーバでは動的にCPUやメモリなどのリソースの配分を変更できるため、そうした無駄も排除できる。
ミッション・クリティカルなシステムを運用していることの多いTIBCOの顧客は、特にそういう環境にある。信頼性と柔軟性をあわせもったプラットフォームとして、HP-UX搭載のHP Integrityサーバの選択を、TIBCOでは1つの“最適解”として推奨している。
TIBCOとHPはともに本社が米国シリコンバレーのパロ・アルトにあり、両社のコラボレーションはTIBCO設立以来20年に及ぶ。金融や通信などのミッション・クリティカルな環境で、HPの堅牢でハイパフォーマンスなマシンとTIBCOの強みであるメッセージングを中心とした技術を組み合わせてシステムを構築するなど、さまざまな場面でパートナーシップを発揮している。そして、共に「オープン」をキーワードに活動している企業でもある。 最近では、インテルが提唱するアライアンスプログラム「Itaniumソリューションアライアンス」(ISA)に、HPはハードベンダとして、TIBCOはSOA/BPMのソリューションベンダとして参加している。ISAでは、Itaniumの市場に対して今後5年間で1兆円の投資をしていくことを発表している。その中でもHPは、5年間で1000億円の投資をしていく計画だ。 このように、コンピュータ・インダストリの中でもHPとTIBCOはその目指す方向性が一致し、協業する場面が数多くある。TIBCO+HPは、リアルタイムかつミッション・クリティカルな業務におけるソリューションベンダとして豊富な実績を持つ名タッグだといえよう。
提供:日本ティブコソフトウェア株式会社
企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT編集部 {掲載内容有効期限:2006年7月18日 |
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