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HPとwebMethodsが
グローバル競争を勝ち抜くITを実現


 年々激しくなるビジネス環境の変化や迅速化に対応するため、グローバル企業を中心にSOAの導入が増えている。SOAを現実のものとし、ITの全体最適を実現するには、システムに柔軟性を持たせるためのミドルウェア層はもちろん、ハードウェアの柔軟性や拡張性、パフォーマンスの高さも必要だ。この2つの課題をクリアし、真のSOAを実現するのがHP IntegrityサーバとwebMethods製品群だ。

    企業システムに求められる要件とは

 ここ数年、企業システムに求める要件として「変化対応」と「柔軟性」が重要視されるようになってきた。その理由には、企業がビジネスに勝ち抜く条件として上記2点が必至となっていることが挙げられる。具体的には「市場ニーズやビジネス環境の変化に即応し、自社サービスを迅速化すること」だ。

オーストラリア最大の年金基金である「工業老齢退職年金基金」(ARF:Australian Retirement Fund)のWebサイト
 例えば、老齢退職基金を管理するオーストラリアのある大手金融機関では、同国最大の年金基金である「工業老齢退職年金基金」(ARF:Australian Retirement Fund)の取り扱いを開始するために、システムの柔軟性と俊敏性確保の実現を目指した。具体的には、ウェブメソッドが提供する統合エンタープライズサービスプラットフォーム(ESP)「webMethods Fabric」を導入して約40万におよぶ雇用者口座を管理し、各種処理を迅速化した。その背景には、(1)給付金処理や保険金処理、加入者とのコミュニケーションなどの基幹業務を最適化・自動化して業務スピードの向上を図る、(2)将来にわたって拡張・変更しやすいシステムアーキテクチャを備えることで、ARF口座群の受け入れや加入者増に対応しやすくする、といった大きく2つの目的があった。

 特に退職基金はもともと加入者数が膨大なうえ、各人に応じた給付金処理を迅速化しなくてはならず、業務プロセス全体を最適化する必要がある。そのため同社が採用したのが、webMethods FabricによるSOA(Service Oriented Architecture)の実現だった。退職金や保険金管理は、企業や退職者ごとに給付額やタイミングが異なり、問い合わせも頻繁に起こる。そこで退職基金管理に関する各種業務をサービス化し、全体最適に基づいたワークフローやプロセスの統合・変更を容易にすることで、ビジネスを拡大するインフラを手に入れたのだ。

ウェブメソッドのビジョン

    時代が全体最適型システムを求めている

 ERPCRMなどの個別ソリューションでは、システムや部門単位でプロセスが分断されてしまうため、迅速な処理を求められる高度なビジネスプロセスを実現できない。また、個別の業務や部門内において、それぞれが自分たちのためにプロセスを最適化して作り込んでいるため、変更や修正が困難だという障害もある。これを解消する手段は1つしかない。それが「全体最適」であり、これを実現するアーキテクチャとしてSOAが注目されているのだ。

 SOAのメリットは、従来や将来のIT資産の再利用を可能にし、システムの柔軟性を保つことと、それに伴い、新規IT投資と運用コストを抑えられることだ。前述の事例では、既存の仕組みの30〜40%を再利用することで、メンテナンスコストや新サービス立ち上げまでの時間を大幅に削減したという。

 グローバル市場でビジネスを展開する大手企業の場合、システムの全体最適化はもはや避けて通れない。前述したオーストラリアの金融機関を始め、世界各国の有力企業がこぞってSOA化に乗り出し、競争力強化を図っている。こうした中でビジネスを展開するなら、全体最適を目指した柔軟性のある大規模インフラは必須なのだ。

    SOAの効果を上げるインフラとは?

 SOAがもたらすビジネス的なメリットはさまざまだが、実際にSOA化を推進するにはいくつかのハードルがある。具体的にいうと、柔軟性のあるビジネスロジックを実現するアプリケーションのあるべき姿と、そしてそのアプリケーションを快適なパフォーマンスで実行するためのハードウェアという2つの階層にそれぞれ存在する。そこでSOAシステムに求められる要件を、アプリケーションとハードウェアに分けて考えてみよう。

●アプリケーションに必要な要件

 SOAで重要なことの1つは、既存のコンポーネントでWebサービス化していないものに標準技術を使ったインターフェイスをかぶせてWebサービスとして使用し、そしてWebサービスとして作成されたコンポーネントと同じ管理基盤に置くことだ。ウェブメソッドのテクノロジを使用すると、WebベースのものはWebベースのサービスで、そうでないものも、このインターフェイスをかぶせることで、すべてをWebサービスとして使用できる。

 また、BPMの機能を使用して、サービス化した各種コンポーネントを業務フローやプロセスに従って連携・自動化すれば、ビジネス上のメリットを得ることができる。しかし、単にBPMといわれるツールでサービスをプロセス化して業務を行うだけでなく、そのプロセスをモニタリングし、「どれだけ良い業務が行われているか?」をチェックしなければ、プロセスの向上には意味がない。これをまとめると、ミドルウェアには、

(1)新旧のコンポーネントからサービスを作成する
(2)サービス同士を連携する
(3)サービスをリポジトリにカタログする
(4)サービスを管理する
(5)サービスをまとめ、プロセス化する
(6)プロセスとサービスのパフォーマンスをモニタリングする
(7)ユーザーインターフェイスを提供する

 の7点が求められる。技術的にいえば、SOAを実現する標準技術と、多対多で柔軟にサービス同士を連携するサービスバス機能を備え、ビジネスユーザーにも理解できるビジネス用語を使ってプロセスを定義・制御・監視できる仕組みを備えていることが必須条件となる。

●ハードウェアに求められる要件

 SOAの実現に際しては、上記7点を備えたミドルウェアサーバの存在が重要となる。つまり、企業内の全業務プロセスの制御がミドルウェアサーバに集約されるのだ。このため、ミドルウェアを稼働させるサーバマシンにも十分なパフォーマンスが要求される。通常SOAというと、ミドルウェアなどのアプリケーションだけが注目されるが、実際の運用フェイズでは、パフォーマンスはもちろんのこと、拡張性や高可用性に優れたサーバマシンこそが、SOA成功の鍵を左右するといっても過言ではない。

 とはいえ、ITコストの抑制に厳しい今日、パフォーマンスや拡張性確保のために莫大な投資を行うわけにいかないのが一般的だ。例えば可用性を高めるには、複数のサーバマシンを設置して障害発生時に自動的に切り替えるなど、いわば二重投資での解決が主流になっているが、ROIの観点から考えると決してベストなソリューションではないだろう。

 またSOAの場合、既存のシステムやサービスを再利用することが前提となっているため、企業内に散在する異機種環境が残り、結果としてメンテナンス工数が減らないといったリスクも懸念される。SOAの運用を現実的に考えるならば、ハードウェアのスペックや投資対効果にも留意しなくてはならないのだ。

 そこでハードウェアに求められる要件を考えてみると、次のような項目を備える必要がある。

(1)円滑な基幹業務プロセスに耐え得る高パフォーマンスの確保
(2)拡張性に優れていること
(3)肥大化した異機種環境を統合し、運用工数の削減に貢献できること
(4)高可用性
(5)投資対効果に優れた柔軟な価格体系を持っていること
    HP IntegrityサーバとwebMethodsならSOAが“実践”できる

 つまり、SOAを机上の空論ではなく、現実のシステムとするためには、アプリケーションとハードウェアが共に上記の要件を満たす必要がある。それを実現するのが、ウェブメソッドの「webMethods Fabric」を始めとする各種製品群と、日本ヒューレット・パッカードが誇るサーバマシン「HP Integrity サーバ」の組み合わせだ。両製品とも、SOAに必要な技術スペックを満たすだけでなく、それぞれの製品の技術的な強みを生かした独自の「SOA実現シナリオ」を持っている点がポイントだ。

HP Integrity サーバ ラインアップ
HP Integrity ハイエンドサーバ
HP sx2000チップセット搭載サーバ
HP Integrity エントリーサーバ
HP zx1チップセット搭載サーバ

 多くのベンダからSOA実現シナリオが提供されているが、サービスとサービスを組み合わせ、プロセスとしてアセンブリするSOAで重要となるテクノロジは、インテグレーションである。インテグレーション技術なしにSOAを論じても、砂上の楼閣となってしまう。

 ウェブメソッドの特長は、このインテグレーション技術をベースとしてSOAの方法論を提供していることだ。確固たるインテグレーションがあるため、サービスをWebサービスとしてインテグレートし、プロセス化することができるのである。それを実現するのが「webMethods Fabric 6.5」だ。

●ハードは標準化、シンプル化、仮想化、ユーティリティ化へ

 とはいえ、ほとんどの企業では現在、個別システムが乱立している状態だろう。つまりその分だけサーバマシンを多く備えているということだ。このため、システム全体の構造は複雑化し、保守・運用コストの増大や情報共有の困難さを招いている。ハード的な全体最適を実現するには、アプリケーションと同じく標準技術によるシンプルな構成を実現する必要がある。これを実現するのがHP Integrityサーバだ。

 HP Integrityサーバは、“オープン環境のメインフレーム”を自認するほど大規模ミッションクリティカルシステムに強みを持つサーバだ。その理由の1つには、インテル社と共同開発した64ビット対応Itanium®2を搭載していることがある。Itanium®2は従来のRISCサーバと異なり、並列スケジューリングで処理実行を行うEPICアーキテクチャを持つことで、パフォーマンスの劇的な向上を実現した。Itanium®2は今後、デュアルコア、そして4コアへと拡張する予定であり、パフォーマンスはますます向上していく。

 HP IntegrityサーバはこのItanium®2を1台で最大128CPUまで搭載できる設計になっており、サーバのパワーを無尽蔵に引き出すことが可能なのだ。端的にいえば、HP Integrityサーバ1台で従来のメインフレームに匹敵するパフォーマンスを期待できる。インテルベースという標準技術を採用しているので、1台分の投資で将来的な拡張も保証されている。とはいえ「いくら1台で高パフォーマンスが期待できるといっても、複数システムを1台に集約するのは難しい」という意見もあるだろう。この課題を解決するのが仮想化技術だ。

HP Integrityサーバの仮想化技術を利用することで、複数台にまたがるサーバ群をパフォーマンスを落とすことなく集約し、管理コストなどを下げることができる

 仮想化とは、サーバ筐体の中の物理的なハードウェアやリソース(CPU)を、自由かつ動的にOS/アプリケーションに割り当てること。分かりやすくいえば、1台のサーバ内でWindowsやLinux、UNIX(HP-UX)など複数のOS環境を同時に動かすこともできるのだ。OSはもちろん、アプリケーションやデータベースなどのバージョンや種類を1台の中に併存させることもできる。また稼働状況によっては、別システムのCPUパワーやメモリを動的に割り当て、最適なパフォーマンスを確保することも可能だ。さらにHP Integrityサーバでは、物理パーティション、論理パーティション、リソースパーティションの3つの仮想化技術に対応し、用途によってより最適な仮想化環境を選択できる。

 上記のように、標準技術を用いた1台のサーバマシンで、強固なパフォーマンスや拡張性を保証し、複数システムを集約するという仮想化・シンプル化を実現できるのがHP Integrityサーバの特長だ。これにより、サーバマシンが乱立する垂直型・個別最適のアーキテクチャから、水平型の全体最適アーキテクチャへとアップグレードが可能になるのだ。また、稼働状況に応じて最適なリソースを分配するという柔軟性も備えている。

 そして最大の特長は、「最適な投資」を可能にするユーティリティプライシングを実現していることだ。ここでいう“ユーティリティ”とは、電気やガス、水道と同じように、リソースの使用状況に応じて課金するという仕組みのこと。例えば、平常時には少ないリソースで処理を回し、処理が集中する時期には休止していたCPU(普段は課金されない)をフル稼働させ、“使った分だけ料金を支払う”ことでIT投資の最適化を図ることができる。

 こうして、ビジネスの状況によって拡張性や柔軟性、そしてIT投資の最適化を図ることが、HPの語る「アダプティブ・エンタープライズ」な企業システムの姿だ。SOAで全体最適を実現し、的確な効果を上げるには、同じく水平型全体最適を実現する、柔軟なサーバマシンがあってこそ。そして、その期待に応えるのがHP Integrityサーバだ。

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ウェブメソッド株式会社提供

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提供:ウェブメソッド株式会社
企画:アイティメディア 営業本部
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2006年9月20日
 

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関連リンク
ウェブメソッド
webMethods Fabric
日本ヒューレット・パッカード
HP Integrity サーバ
Itanium®2

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