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独自技術のリッチクライアントは時代遅れ
いまこそ標準技術(HTML/XML)で文書活用を

企業が標準技術(オープンスタンダード)へのこだわりを強めている。先行きが見えない時代だからこそ、標準技術の価値が高まる。ウイングアークの「StraForm-X」は、こなれた標準のWeb技術だけで企業の情報活用を足元から効率化するツールだ。

 ある準大手証券会社は今春、基幹系システムをフルJavaでオープン化するプロジェクトを完了させる。その担当者は、「SIベンダからの提案を審査する際、最もこだわったのは、基盤のミドルウェアにベンダ固有の技術が入り込んでいないかどうか。標準技術への対応度が高く、どのSIベンダでも扱えるデファクト製品を選んだ」と語る。業務系システムを再構築中のある大手通信会社の担当者は、「フロントエンドをインターネット標準に近いオープンソース製品で固め、ベンダ製品を排除した。その方が将来にわたってシステム拡張が容易だからだ」と話す。

 一方が商用のデファクト製品を選び、もう一方がオープンソース製品を選んでいるという違いはあっても、2社に共通する考えは“ベンダロックイン”を避け、システム間のインターオペラビリティを高めるために標準技術(オープンスタンダード)を積極的に採用するということだろう。

 この考え方自体は目新しいものではない。ITの世界に“オープン”という概念が持ち込まれて以来、ユーザーから支持されてきた考え方である。ただ最近は、採用する製品の標準技術対応を見極め、より純度の高いオープンシステムを構築しようする傾向が際立っているのが特徴である。

   先が見えない時代だからこそ標準技術

 SQLのようにISO(国際標準化機構)によって規格が定められているものから、業界コンソーシアムであるW3Cが標準化を進めているWeb関連規格まで、数多くの標準技術がある。商用だろうがオープンソースだろうが、ほとんどの製品が何らかの割合で標準技術に準拠し、異種システムとの連携性の高さをうたう。

 だが、そうした製品を採用したオープンシステムが増えているのに、ユーザーの中ではベンダロックインが抜本的に解消され、異種システム間のインターオペラビリティが大幅に高まったという実感はない。「ベンダ製品は標準技術対応といいながら、プロプラエタリな技術が入り込んでいるため、システム同士を統合しようとすると大変な苦労を味わう」(証券会社の担当者)。

 法制度の面では、2008年度にも施行される見通しの日本版SOX(Sarbanes‐Oxley)法が注目されているが、どのような内部統制の仕組みを構築すればよいのか、現時点ではどの企業も明確には見えていないだろう。一方、近い将来には、商流と物流へ金流がリアルタイムに結びつき、一体的に効率化を目指す「サプライチェーンファインナンス」の時代になるといわれる。その場合、どのようなシステム要件を求められるかは分からない。

 そうなると現時点では、将来の環境変化や外部連携へ柔軟に対応できるように、純度の高いオープンなシステム環境を整えておくしかないだろう。そして、現実的な選択肢はWeb対応となる。いうまでもなく、グローバルに社会全体で使われるWeb関連の標準技術は、将来性や汎用性、規格間の互換性がある程度は担保されているので、安心である。

 次世代のアプリケーション開発手法として「SOA」(サービス指向アーキテクチャ)が注目されているのも、そうした面が強いだろう。SOAは究極のオープンシステムを作り上げる考え方だが、実現手段としては、記述言語のXML、通信プロトコルのSOAPを組み合わせたWebサービスが一般的になると見られている。プログラム部品の共通インターフェイスを記述するWSDL(Web Services Description Language)などの標準化も進む。

 SOAがオープンシステム構築の一般的な手法となるには、まだ少し時間がかかりそうだが、XMLはすでに幅広く使われ、定着し始めている。企業間の電子商取引や文書管理システム、認証システムで使われるだけでなく、財務情報をXMLで記述する国際標準仕様のXBRL(eXtensible Business Reporting Language)を国税庁や東証が採用、企業から税務、財務の報告を受ける際の標準フォーマットの1つとする。

 そしてクライアント側ではXMLを含むAjax(Asynchronous+JavaScript+XML)が注目されており、枯れた標準技術であるJavaScript(HTTP通信)やHTMLだけでも業務処理に耐え得るリッチクライアント環境を構築できることも見えてきた。一時期リッチクライアント市場をリードしていた、専用クライアントソフトやWebブラウザ用プラグインを使う方式の優位性は崩れ去った。むしろ、クライアントに何らかのソフトウェアをインストールしなければならないという部分がTCOの増大という形で足かせとなっている。

 つまり、サーバ側からクライアント側まで、こなれた標準技術を使うだけでリッチなWebアプリケーションを開発できる環境が整ってきた。逆に、非標準技術に依存した製品は徐々に淘汰される傾向に入りつつある。あえてプロプラエタリな技術を選択する理由が減少する中で、ユーザーの標準技術への傾斜はさらに進みそうである。

   1枚もの帳票を簡単にWeb化

 標準技術の採用といっても、いきなりEA(エンタープライズアーキテクチャ)的な観点でシステム全体の仕組みを変えるのは難しいだろう。それより足元から標準化を進めればよいのではないか。

 それに役立つツールが、ウイングアーク テクノロジーズのフォームアプリケーションサーバ「StraForm-X」(以下、STX)である。Webブラウザへのプラグインを必要とせず、HTMLとXMLというこなれた標準技術だけで、紙・電子帳票をノンプログラミングで手軽にWebフォーム化。入力されたデータをフラットなXMLファイルとして蓄積するツールだ。

図1 STX独自の「フォームとデータの分離」の仕組み

 まず、「StraFormデザイナ」「StraFormサーバ基本モジュール」という2つのモジュールで構成されるSTXのアーキテクチャを簡単に説明しよう。

 StraFormデザイナでは、ExcelやWord、紙帳票やすでに作ってしまったHTMLさらにSVFの帳票フォーム(ウイングアーク テクノロジーズ帳票ツール)を取り込んで、元のイメージどおりのWebフォーム(HTMLファイル)を生成できる。Webフォームには、数々の入力支援/入力制限機能を簡単に埋め込める。特に、現場でのニーズは意外に高いが開発者にとっては面倒な申請書など、1枚もの帳票をWebフォーム化するのに役立つだろう。

 StraFormサーバ基本モジュールも標準技術のJ2EEベースであり、一般的なJ2EEアプリケーションサーバ上で稼働する。その主な役割は、WebフォームをHTMLファイル、入力データをフラットなXMLファイルとして分離保存。ユーザーからの参照要求で該当するWebフォームと入力データをフォームオーバーレイして、Webブラウザに表示するというものだ。

 STXの仕組みであればクライアント側にデータが残らないので、最近の情報セキュリティ管理の考え方に合致している。一方、データベースと直接は連携しておらず、完全ノンプログラミングなのでWebフォームの設計、仕様変更も容易である。開発・運用を現場に任せることも可能だろう。オプションで簡易的なワークフロー機能を追加することもできるので、Webフォーム化したりん議書などの回覧に使える。標準技術なので、イントラネットとの連携も容易だろう。

図2 STXのアーキテクチャ。標準技術だけで構成されているほか、TCO削減やセキュリティ向上の面でも優れていることが分かる

 入力データが蓄積されるフラットなXMLファイルは、当然ながら異種システムでも使える。EAIツールなどを使って業務アプリケーションで再利用したり、STXのオプション「データトランジット」を使ってXMLファイルをRDBやウイングアーク テクノロジーズの多次元集計エンジン「Dr.Sum」に取り込んで集計・分析したりできる。再利用目的がはっきりしていないたぐいのデータであっても、取りあえずXMLファイル化して保存しておけば、後からどのようにでも対処できるはずだ。

   Ajax対応で使い勝手高める

 STXのように、標準技術に対応したWebフォーム開発ツールはほかにもある。標準技術で横ならびになったときにこそ、ツール本来の価値である使いやすさが選択のポイントとなるだろう。その点、STXは「リッチWebフォーム」と呼ぶ開発コンセプトに基づき、ノンプログラミングでWebブラウザ上にリッチな操作環境を作り上げられるようになっている。

 入力ミスや入力工数を減らし、データ形式を統一する入力支援/入力制限機能をWebフォームのフィールドごとに埋め込める。「数字の左右寄せ・カンマ区切り」「注意メッセージ表示」などの機能を設定ウィザードから選ぶだけだ。また、[Enter]キーによるフォーカス移動、入力値によるフィールドの動的な表示/非表示切り替え、マウスフォーカスとリアルタイム連動した入力ヒントのポップアップ表示など、リッチクライアント的な仕組みを実装できる。

「[Enter]キーによるナビゲート」デモンストレーションへ。
なお、デモを動作させるには、Internet Explorer 5.01以上で、JavaScriptを有効に設定しておく必要がある。

 さらに、Webフォーム上に「フィールド追加」ボタンを配置しておくと、ワンクリックでフィールドを動的に追加できるのだ。一見何でもない機能に見えるが、実はサーバ側でWebフォームが再生成されている。

 STXはデータベースとの直接連携は行わないが、オプションの「DB参照」を使ってフィールドにクエリーを埋め込み、RDBのマスタから指定データを抜き出し、自動でフィールドにはめ込むことも可能だ。複数のWebフォームを統合して1つのドキュメントに生成し直すといった使い方にも対応している。

 このように、STXは話題のAjaxにも劣らない操作性を標準技術だけで実現している。実は、STXでもサーバ環境の一部でAjaxがすでに使われているのだが、次期バージョンでは、クライアント環境を含めて全面的にAjaxを採用する計画だ。これにより、よりリッチなWebフォームが実現しそうだ。

 一般的な企業で扱う情報の70%は情報システムに取り込まれていないといわれる。こうした情報を標準技術でデータ化することは、企業の情報活用を活性化し、効率化する1つの有力な手段となるだろう。


提供:ウイングアーク テクノロジーズ 株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2006年3月12日
 

関連リンク
ウイングアーク テクノロジーズ

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