POSIX(Portable Operating System Interface for UNIX)

ポジックス

 POSIXは、UNIX的なカーネルにインプリメントされるべきC言語のインターフェイスを規定した標準仕様である。

 POSIXは単一の標準ではなく、Institute for Electronics Engineers, Inc.(IEEE)が定める一連の標準で構成されている。また、POSIX標準はISO(International Organization for Standardization)やIEC(the International Electrotechnical Commission)(ISO/IECと呼ばれる)でも国際標準として採用されている、

 最初のPOSIX標準はIEEE準拠1003.1-1998であり、プロセスプリミティブ(fork、exec、シグナル、およびタイマ)、プロセスの実行環境(ユーザーID、プロセスグループ)、ファイルとディレクトリ(入出力を含む)、端末I/O、システムデータベース(パスワードファイルとグループファイル)、tarとcpioのアーカイブフォーマットといった領域が定められた。

 この標準は1990年にIEEE Std 1003.1-1990として引き継がれ、International Standard ISO/IEC 9945-1ともなった。これが、C言語のAPI(System Application Program Interface)となっている。その後、ファイル同期、非同期I/O、セマフォ、メモリ管理、実行スケジュールやクロック、タイマおよびメッセージキュー、スレッドやプロトコルに関する拡張がなされ、今日に至っている。

 ちなみに、POSIXという名称はRichard Stallmanの提案によるものである。

Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ