vi

ブイアイ

 Sun Microsystemsの創業者の1人であるBill Joyが、UCB在校当時に作成したスクリーンエディタ。ほとんどのUNIXおよびUNIX系OSの標準エディタとしてシステムに取り入れられている。

 Bill Joyは、Queen Mary大学のGeorge Coulourisにより作成されたem(ed for mortals)エディタをもとにexを作成し、それからさらにバークレイ校に導入されたadm3a端末を使ってviを作成した。現在多くのviクローンのエディタが作成されており、Windows、DOSなど非UNIX系OS上で動作するものもある。代表的なviクローンのエディタにvim、nvi、elvisなどがある。

 viの大きな特徴として、文字入力を行う入力モードと、カーソル移動や検索などのコマンドを実行するコマンドモードという2つのモードを持つ点が挙げられる。また、UNIX系のOSであれば大半のシステムに導入されており、ほかのエディタがインストールされていなくてもviは動作することが多いので、viをマスターしていればたいていのUNIXシステムでファイルの編集作業を行うことができる。また、viはシェルを呼び出す機能を持つため、ファイルの編集を行いながら、viを終了せずにほかのコマンドを実行することができる。

 さらに、テキストの編集をより効率的に素早く行うために最小限のキー入力できめ細かな機能を実行できるように設計されていて、たいていのコマンドは1キーで実行できるようになっている。このため、viは少ないキータイプで操作でき、熟練すると非常に使い勝手が良いが、GUIに慣れたユーザーにとっては扱いにくい面もある。

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