実際原価計算(じっさいげんかけいさん)情報システム用語事典

actual cost system / actual costing

» 2009年06月22日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 製品やサービスの生産・販売・一般管理に要した原価の算出を“実際原価”で行う原価計算の方法をいう。

 実際原価とは、製品の製造・販売・一般管理のために実際に要した原価(実際製造原価、実際販売費、管理費=実際総原価)であり、原則的には材料など財貨の実際消費量と実際価格の積として計算される。ただし、日本の原価計算基準では価格については予定価格などを用いてもよいとしている。また、実際消費量も正常な経営状態における消費量としており、災害や異常仕損などによる異常下の消費量は実際消費量と解さない。

 実際原価計算では一般に、製造原価は実際発生額を費目別に計算し、次に原価部門別に、最後に製品別に集計し、販売費および一般管理費は一定期間の実際発生額を費目別に計算する。実際原価で製品原価を求め、財務会計に組み入れる計算システムを実際原価計算制度という。

参考文献

▼『原価計算〈6訂版〉』 岡本清=著/国元書房/2000年4月


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