AON(えいおーえぬ)情報システム用語事典

activity on node / アクティビティ・オン・ノード / 点上活動図式

» 2006年03月18日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 ネットワーク図の表記法の1つで、各作業(アクティビティ、タスク)をノードと呼ばれる四角形ないしは丸印で示し、その作業順序や依存関係を左から右へアロー(矢線)でつなぎ、作業の開始から終了までの流れを表現した図のこと。

AON(activity on node)の簡単な例

 1961年にスタンフォード大学のジョン・W・フォンダール(John W.Fondahl)が「A Noncomputer Approach to the Critical Path Method for the Construction Industry」で示した表記が基になったとされる。

 ネットワーク・スケジューリング手法の元祖であるPERTCPMで使われていたAOAは、WBSでブレークダウンした作業(ワークパッケージ)をネットワーク図に展開するのに不便な面があった。AONはそうした人間による取り扱いの不便さを改良する手法の一環として提唱されたもので、フォンダール自身は当初この手法自体をCPM(クリティカルパスメソッド)と呼んだ(デュポンが開発したCPMとは異なる)。

 通例、ノード記号の内側にアクティビティ名、場合によっては作業期間、開始予定日などが書き込まれる。場合によっては、実際の作業でななく終了やチェックポイントなどを示す「マイルストーン」が使われる。マイルストーンは所要時間はゼロで、しばしば角の丸い四角で描かれる。AONのアローはアクティビティ間の順序関係を表わすだけで時間的な意味はない。AOAのようにダミーアローを使うことはない。

 今日、一般にネットワーク図といった場合、AONで表記される。Microsoft Projectをはじめとする多くのプロジェクト管理ソフトでも、AON表記が採用されている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ