ビッグバンテスト

big-bang testing / 一斉結合テスト


 結合テストの実行法の1つ。ソフトウェアやシステムの構成要素を一挙に結合して、その動作を検証するテスト方法のこと。

 結合テストは普通、トップダウンないしボトムアップの形で、モジュールを1つ1つ追加していく増加テストとして行われる。この方法では1回のテストで対象となっている部分以外はテスト済みなので不具合が検出された場合、問題の所在はテスト対象である可能性が高く、原因究明を進めやすい。

 ビッグバンテストはこの逆に未検証モジュールを組み合わせて一気に動作させるため、不具合があってもどこに原因があるのかを究明することが難しい。ビッグバンテストはプロジェクトのスケジュールが遅れてやむを得ずに行われることが多く、不具合修正も対症療法となりがちであるため、ソフトウェア品質を低下させる傾向がある。

 ただし、結合するモジュールが少ない場合は増加テストよりも手間がかからないために、意図的にビッグバンテストが選択される場合もある。

 なお、ソフトウェアテストの古典であるグレンフォード・J・マイヤーズ(Glenford J. Myers)の『The Art of Software Testing』などでは、ビッグバンテスト(非増加テスト)をすべてのモジュールをドライバスタブ単体テストしてから結合するテスト法として紹介している。これはドライバとスタブを作る負担が最も大きい方法となる。

参考文献

  • 『ソフトウェア・テストの技法』 グレンフォード・J・マイヤーズ=著/松尾正信=訳/近代科学社/1980年3月(『The Art of Software Testing』の邦訳)
  • 『ソフトウェアの信頼性――ソフトウェア・エンジニアリング概説』 グレンフォード・J・マイヤーズ=著/有沢誠=訳/近代科学社/1977年10月(『Software Reliability: Principles and Practices』の邦訳)
  • 『コードコンプリート――完全なプログラミングを目指して』 スティーブ・マコネル=著/石川勝=訳/アスキー/1994年8月(『Code Complete: A Practical Handbook of Software Construction』の邦訳)
 
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