カーブアウト

carve-out


 企業が戦略的に技術や事業を切り出し、そこに外部資本や経営参画を受け入れる形でベンチャー企業を設立する経営戦略のこと。単純な分社化とは違い、外部パートナー企業の協力を仰ぐことで事業成長の加速を目指す、新しいベンチャー形態である。

 大企業がイノベーションに取り組む場合、収益・コスト構造や評価基準の問題から同一組織で実施するとうまくいかないと指摘されている。そうしたとき、そのままでは社内に埋もれてしまう技術や人材をベンチャー企業として独立させ、有効活用を図る手法がカーブアウトである。

 親元企業にとっては、現状ではコア事業と位置付けられない新規事業を推進し、将来の株式公開などによる利益獲得が目的となる。カーブアウトされる側のベンチャー企業にとっては、第三者の経営参画により親元企業とのさまざまなしがらみを断ち切って経営の独立性を高めることができ、同時に親元企業やパートナー企業から資金や人材などの面で各種の支援を期待できるというメリットがある。

参考文献

  • 『カーブアウト経営革命――新事業切り出しによるイノベーション戦略』 木嶋豊=著/東洋経済新報社/2007年2月
 
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