原因結果グラフ技法
cause-effect graphing technique
ソフトウェアテストにおけるテスト設計技法の1つ。原因結果グラフとディシジョンテーブルを用いて、仕様からテストケースの抽出と絞り込みを行う方法である。ブラックボックステストに分類される。
システムの入力−出力関係を原因結果グラフで記述することで“組み合わせ論理回路”として表現し、有効なテストケースを抽出する手法である。仕様の不備やあいまいさを判別する副次効果もあり、複数の入力項目の組み合わせで複雑な論理判定を行うシステムにおいて有効である。
原因結果グラフ技法の手順は概ね、以下のとおり。
まず、仕様から原因(入力)と結果(出力)を抜き出す。入力要素に対して同値分割を行い、出力要素と論理関係を持つ入力同値のセットを求める。その入力同値と出力の組み合わせを原因結果グラフの形にまとめる。
原因結果グラフのイメージ

原因結果グラフが出来上がったら、これをディシジョンテーブルに変換する。結果ノードに着目して、その原因をさかのぼっていき、それら原因の組み合わせを特定のルールにのっとって取り出す。この過程で有用性の低い状況のテストケースが排除される。
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| 高学歴ですか? | N | N | Y | Y | N | N | Y | Y | |
| 高収入ですか? | N | Y | N | Y | N | Y | N | Y | |
| 行 動 |
結婚する | X | |||||||
| 相手にしない | X | X | X | X | X | X | X | ||
原因結果グラフから取り出した原因の組み合わせを条件指定部に、結果を行動指定部に記入してディシジョンテーブルを完成する。最後にこれをテストケースに変換する。
この技法を紹介したグレンフォード・J・マイヤーズ(Glenford J. Myers)も、原因結果グラフをディシジョンテーブルに変換することが最も難しいと認めている。実際の作業については自動変換ツールを使用することが多いようだ。
参考文献
- 『ソフトウェア・テストの技法〈第2版〉』 グレンフォード・J・マイヤーズ、トム・バジェット、テッド・M・トーマス、コーリー・サンドラー=著/長尾真=監訳/松尾正信=訳/近代科学社/2006年7月(『The Art of Software Testing: 2nd ed』の邦訳)
- 『ソフトウェアテスト技法ドリル――テスト設計の考え方と実際』 秋山浩一=著/日科技連出版社/2010年10月
- 『Cause-Effect Graphs in Functional Testing』 William R. Elmendorf=著/IBM Technical Report TR-00.2487/IBM Systems Development Division/Nov. 1973
- 『Automated Design of Program Test Libraries』 William R. Elmendorf=著/IBM Technical Report TR 00.2089/IBM Systems Development Division/Aug. 1970
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