変更管理

MOC / management of change / change management


 変更に伴うリスクを事前に想定して対策を講じ、障害や不具合、事故、変更失敗などを防止するマネジメント活動のこと。

 一般業務やプロジェクト、あるいは機械設備や施設、ITシステムなどを含む人為的プロセスや人工物は、その計画・手順・設計・運用を意図的に変更する場合がある。このような変更は意図的・計画的なものであっても、一般に想定外の事象(事故や不具合)を引き起こすリスクが高い。そこで変更に伴うリスクを低減し、安全かつ正確に変更が行われるようにマネジメントする活動が変更管理である。

 安全管理の視点では、「変更前に安全性や影響に関する情報を収集・評価する」「変更実施後にも適切な検証を行い、必要に応じてさらなる変更を行う」「リスクヘッジのために変更前の状態に戻すなどの代替オプションを用意する」などのプロセスマネジメントが基本となる。組織変革の視点では、「関係者に改革の意図を周知させる」「心理的障害を取り除く」などの人的マネジメントが強調される。

 ITILではサービストラジションの7つのプロセスのうちの1つに位置付けられる。このプロセスは「変更要求の受け付け、記録」「レビュー・評価」「承認」「優先度付け」「変更のコーディネート」「変更状況の監視」「変更の事後レビュー、クローズ」というアクティビティで構成される。

 ITサービスの変更要求はシステム管理者側の計画変更だけではなく、ユーザー側からも提出される。重要な点はこれらの要求をビジネスとテクノロジの両面から評価して、組織的意志として変更の可否を決定することである。評価は、変更によるメリット、変更リソースの有無、コスト、リスクなどを総合して行われるべきであり、幅広い視野からの検討を行うために変更諮問委員会の設置を推奨している。

 PMBOKでは、各知識エリア(スコープ、リスク、品質、コスト、タイム)で変更が想定されており、それぞれの変更度合いや影響などを調整・統合するものとして「総合変更管理」が置かれている。CMMI(段階表現)のレベル2にある「構成管理」でも、変更管理システムについて説明している。

 
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