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CMM(capability maturity model)

シーエムエム / 能力成熟度モデル / ソフトウェア能力成熟度モデル


 企業や団体、プロジェクトチームなどの組織的能力を成熟度という概念で示して、その能力水準を判定したり、能力向上を図ったりするために作られた各種リファレンスモデルの総称。基になったソフトウェア能力成熟度モデルであるSW-CMM(CMM for Software)のことを指していることも多い。

 もともとは、ワッツ・S・ハンフリー(Watts S. Humphrey)教授が著した「Managing the Software Process」を下敷きに、カーネギーメロン大学のマーク・C・ポーク(Mark C. Paulk)やビル・カーティス(Bill Curtis)らが改良を加えて作られた、ソフトウェア開発能力の成熟度を測る「ソフトウェア能力成熟度モデル:SW-CMM」が元祖である(1991年発行)。

 ここから派生して、システムエンジニアリングに関する「SE-CMM:System Engineering CMM」やソフトウェア調達の能力を測る「SA-CMM:Software Acquisition CMM」、人材開発能力の成熟度モデル「P-CMM:People CMM」、製品開発に焦点を当てた統合プロダクト開発成熟度モデル「IPD-CMM:Integrated Product Development CMM」など、特定分野別にさまざまな成熟度モデルが生まれた。これらを「CMMs」と総称する。

 ただしCMMといった場合、通常は基になったSW-CMMを指すことが多い。ソフトウェア開発の調達先認定およびプロセス改善(SPI:software process improvement)のための指標として、広く全世界で採用されたため、知名度も高かったためである。

 SW-CMMにおけるレベルの概要は以下の通り。

  • レベル1:プロセスが確立されていない初期段階
  • レベル2:特定のプロジェクトリーダーや技術者に依存している状態
  • レベル3:首尾一貫したプロセスを標準として持っている段階
  • レベル4:標準化されたプロセスを定量的に測定し、洗練化していく状態
  • レベル5は技術・要件環境の違いによって、標準プロセスを最適化して用いられる段階

 SW-CMMについては、その作成・運営団体であるカーネギーメロン大学 ソフトウェアエンジニアリング研究所(CMU/SEI)が作成中だったV2.0が公表されることなく、CMMIに統合され、これが後継モデルとなっている。

参考文献

  • 『クオリティ・マネジメント――よい品質をタダで手に入れる法』 フィリップ・B・クロスビー=著/小林宏治=監訳/佐藤幸雄=訳/日本能率協会/1980年5月(『Quality is free』の邦訳)
  • 『ソフトウェアプロセス成熟度の改善』 ワッツ・S・ハンフリー=著/藤野喜一=監訳/日本電気ソフトウェアプロセス研究会=訳/日科技連出版社/1991年9月(『Managing the Software Process』の邦訳)
  • 『シティバンク――勝利の複雑系』 スザンヌ・ケリー、メアリー・アン・アリソン=著/岩山知三郎、夏目大、人見久恵=訳/コンピュータ・エージ社/2000年8月(『The Complexity Advantage』の邦訳)
 
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