CMMS(しーえむえむえす)情報システム用語事典

computerized maintenance management system / 設備保全管理システム

» 2009年06月13日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 発電所や化学プラント、船舶/航空機、建築物などの設備・施設のメンテナンスに関する情報を電子化し、一元的に管理するシステムのこと。一般に「設備台帳」「保全作業管理、実績管理」「交換・予備・消耗品などの在庫管理、調達依頼」「予防保全・保全計画管理」などの機能で構成される。

 CMMSは設備保全の現場を支援・統制するシステムである。外部からの修理依頼や設備の耐用年数などの情報に基づいて作業指示を作成して作業者に発行し、作業者は定められた手順や部品、工具によって作業を実施し、システムに完了報告を行う。これらは履歴としてデータベースに蓄積される。

 設備の状態や保全業務の作業指示、実施状況を正確に記録・照会できるようにすることで、保全業務の確実性を高めることにつながる。さらに、上記機能が扱う情報を総合的に分析することにより、故障や不具合の発生状況を定量的に知ることができ、信頼性保全(RBM)の実施、保全業務の見直し、効率的な保全計画の策定に役立つ。

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