コンティンジェンシープラン(こんてぃんじぇんしーぷらん)情報システム用語事典

contingency plan / コンテンジェンシープラン / 緊急時対応計画 / 不測事態対応計画 / 危機管理計画 / 非常事態発生時対応計画

» 2005年10月26日 00時00分 公開

 事件・事故・災害などの不測の事態が発生することを想定し、その被害や損失を最小限にとどめるために、あらかじめ定めた対応策や行動手順のこと。

 組織が事業やプロジェクトを継続していくうえで障害となるリスク(不確定要因)には、さまざまなものがある。そうしたリスクが万一、顕在化した場合に備えて事前に計画しておく対策や手続きがコンティンジェンシープランである。

 コンティンジェンシープランは、リスク発生時の損害の大きさとリスク発生の確率を加味して策定される。内容は、緊急時における各メンバーの行動指針や行動計画、顧客やマスコミへの対応方針、業務や機能の継続・復旧作業の優先順位といった文書成果物のほか、代替設備・業者の用意、安全在庫の確保といった対策まで含まれる。

 情報システムについても、事業継続性を重視するならばコンティンジェンシープランが必要となる。例えばシステム障害対策であれば、バックアップシステムの準備、障害復旧マニュアルの整備などが挙げられる。また不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどでは2次被害の防止、原因追究、顧客対応などの観点からきちんとしたコンティンジェンシープランの策定が求められるようになっている。

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