CPM(しーぴーえむ)情報システム用語事典

Corporate Performance Management / 企業パフォーマンス管理

» 2004年11月25日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業が戦略に基づいてあらかじめ定めた指標を通じて、業績(パフォーマンス)を常に監視し、より早い段階で異常や問題を発見して対策を講じることができるようにするために、その管理プロセス、方法論、評価尺度、テクノロジを統合し、全社的かつ一貫した形で導入・実施するというコンセプト。

 市場調査大手の米ガートナーが提唱しているもので、ガートナー自身は「企業がビジネス・パフォーマンスを測定、監視、管理するためのプロセス、方法論、評価尺度、テクノロジを包含した概念」と定義している。ベンダによっては、EPM(enterprise performance management)BPM(business performance management)と呼んでいる。

 BPM (business process management)が業務オペレーション(ビジネスプロセス)レベルでデータを収集・分析し、業務改善にフィードバックするというマネジメントサイクルを適用するものであるのに対して、CPMは戦略実行レベルでモニタリングと分析を行い、経営戦略や意思決定にフィードバックしていくものだといえる。

 ただし、この後者のBPMとCPMは構成要素である管理プロセス(PDCAサイクルなど)、方法論(バランスト・スコアカードなど)、評価尺度(予算達成率、KPIなど)、テクノロジ(ビジネスインテリジェンスなど)に共通する部分が多く、業務か戦略かをあまり区別せず、同一視されることも多い。

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