DRM (digital rights management)

デジタル著作権管理 / デジタルライツマネジメント


 音楽・動画・画像などのデジタルコンテンツについて、暗号化などを施して不正コピーや流出を防ぎ、正規流通を促進させる枠組み、およびそれに利用されるテクノロジのこと。不正防止技術だけを指すのではなく、デジタル・コンテンツの流通に携わる著作権者・流通事業者・購入者のすべてにWin-Winの関係を構築することを目的としている。

 ブロードバンド化が進み、インターネット上で音楽・映画・画像などのコンテンツ流通が本格的に展開し始めてきた。この流れと同時に出てきたのが、「著作権者の権利保護」という問題だ。

 デジタル・コンテンツは品質を落とさずに複製できるうえ、配布が容易なこともあり、著作権者が関与しないところで著作物が流通してしまう危険性がある。このため市場価値が下落し、著作権者が本来享受すべき利益を確保できなくなる恐れが出てきた。DRMの狙いの1つは、著作物に技術的な仕掛けを施すことでコンテンツ流出のリスクを抑え、代価の保証を確保するところにある。

 IT業界の動きとしては、1999年には、「健全で効果的なデジタル・コンテンツの流通」を確立することを目的に、「コンテンツIDフォーラム」を立ち上げ、コンテンツIDの付与による流通モデルを提示している。また、XMLの標準化団体OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)も、2002年4月にDRM用のXML規格を策定する技術委員会「OASIS Rights Language Technical Committee」を設置。この委員会に参加しているContentGuard社の「XrML(eXtensible rights Markup Language)」をベースに、デジタル・コンテンツの正当な配信を支援する技術策定に取り組んでいる。

 音楽や映画などのコンテンツ業界の動きも活発で、例えば音楽CDの場合、1998年をピークに年々売り上げが減少し、深刻な問題となっている。これを防ぐため、主要レコード会社ではMidbarの「CDS(cactus data shield)」や、Macrovisionの「SAFEAUDIO」などの不正コピー防止技術を適用して、コンテンツ流出を防ぐ動きが進んでいる。

 DRMの代表的な製品としては、IBMの「Electronic Media Management(EMMS)」やマイクロソフトの「Windows Media Digital Rights Management」シリーズ、アドビシステムズの「Adobe Content Server」などがある。

参考文献

  • 『ユビキタス時代の著作権管理技術――DRMとコンテンツ流通』 今井秀樹=編著/五十嵐達治、遠藤直樹、川森雅仁、古原和邦、三瓶徹、中西康浩=著/東京電機大学出版局/2006年10月
  • 『特許出願技術動向調査報告書〈平成17年度〉 デジタル著作権管理(DRM)』 特許庁/2006年3月
 
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