egoless programming
自分の書いたプログラムの他人に見てもらい、改善点を積極的に指摘してもらうプログラミングスタイルのこと。
プログラマはしばしば自分が書いたコードを私物化し、他人にバグや不具合を指摘されることを嫌う。これに対して、ジェラルド・M・ワインバーグ(Gerald Marvin Weinberg)は著書『The Psychology of Computer Programming』(1971年)で、同僚にコードを見せ、アドバイスを謙虚に受け入れる開発現場ではソフトウェアの品質が高くなることを紹介した。
このようなソフトウェア開発チームにおける品質向上策を“エゴレスプログラミング”という。これはコードを見る側も見せる側も「自分の方が優れている」などといった自尊心を捨て、純粋によりよいものを作るという意識共有が必要になる。ピアレビューやオープンソース開発の原点とされる。
ワインバーグは「エゴレスプログラミングの十戒」を挙げている。
▼『プログラミングの心理学――または、ハイテクノロジーの人間学』 ジェラルド・M・ワインバーグ=著/木村泉、久野靖、角田博保、白浜律雄=訳/技術評論社/1994年11月(『The Psychology of Computer Programming』の邦訳)
▼『プログラミングの心理学――または、ハイテクノロジーの人間学〈25周年記念版〉』 ジェラルド・M・ワインバーグ=著/木村泉、久野靖、角田博保、白浜律雄=訳/毎日コミュニケーションズ/2005年3月(『The Psychology of Computer Programming: Silver Anniversary Edition』の邦訳)
▼『ソフトウエア開発55の真実と10のウソ』 ロバート・L・グラス=著/山浦恒央=訳/日経BP社/2004年4月(『Facts and Fallacies of Software Engineering』の邦訳)
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