FTE(えふてぃーいー)情報マネジメント用語辞典

full-time equivalents / 常勤換算 / 専従換算 / 常用雇用者換算 / フルタイム相当

» 2007年07月19日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 一般に人員数を測定する方法の1つで、フルタイムでないパートタイムの人員を、フルタイムの人員に換算して数える方法のこと。人的資源や労働力の投入量、あるいは教育機関や研究機関に在籍する教員やスタッフ、学生の数を測定する場合に使われる。

 研究開発(科学技術)統計では、FTEが研究開発に投入されたマンパワーを測定する方法の国際標準となっている。研究活動はパートタイム人員によって行われることが多く(例えば大学教員は一般に教育や大学の管理活動などを兼務する)、これを考慮した場合、単純な頭数(ヘッドカウント)よりもFTEによる測定が妥当であるとされ、研究開発統計の国際的なガイドラインであるOECD(経済協力開発機構)の「Frascati Manual」(初版は1964年)でもFTEの使用を支持している。FTEは通常、研究者が1年間のうちに研究活動に割り当てた時間を基準にして値を割り出すが、給与あるいは職位を基準にする方法もある。

 同様の考え方は労働統計をはじめ各種統計にも使われ、政策立案に供されている。また、ソフトウェア・サイトライセンスの基礎として利用される場合もある。

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