もともとは、米国政府が2002年から検討を始めた「サイバーセキュリティ戦略」を推進する中で、注目された概念である。同戦略を管轄する米・国土安全保障省のサイバーセキュリティ部門の要請に対して、国家サイバーセキュリティ・パートナーシップ(NCSP)が2004年4月に「Information Security Governance: a call to action」という報告書を公表した。この報告書は(米国の)国家・産業界レベルでセキュリティを確保するために、各社のコーポレートガバナンス・プログラムに情報セキュリティを組み込むことを呼び掛けたものだ。ここでは情報セキュリティガバナンスを「不当な利用、開示、混乱、修正、破壊から情報や情報システムを保護し、情報の機密性・信頼性・有用性を確保すること」と定義し、情報セキュリティガバナンスを実施するためのフレームワーク(役職別責任・役割のガイド、対策プログラムの実施・報告・評価法)を提唱している。