共通キャリア・スキルフレームワーク

common career skills framework


 高度IT人材を育成・評価するため、ITに関する各職種で共通の能力尺度として利用できるよう定義された枠組みのこと。ITスキル標準(ITSS)、組込みスキル標準(ETSS)、情報システムユーザースキル標準(UISS)、および情報処理技術者試験などの共通の参照モデルに位置付けられる。

 共通キャリア・スキルフレームワークの目的は、異なるIT職種をまたがってレベルの異同や各職種に求められるスキル・知識の相違を理解できるようにするとともに、IT人材が学習や成長の目標に資する枠組みを提供することにある。これを通じて、IT人材評価メカニズムの高度化、実践的教育の推進、国際的な人材育成への取り組みなどを促進し、IT人材の質的向上と量的確保を目指す。

 共通キャリア・スキルフレームワークではITSS・ETSS・UISSの各スキル標準で示されたキャリアを3つの人材類型とそれを詳細化した6つの人材像に再構成し、人材像ごとに7段階でキャリアレベルを設定して、レベル判定の評価尺度を提供する。スキルについては各スキル標準の枠組みやレベル、用語などの共通化を図っている。

 キャリアレベル判定は低いレベルでは知識を、高いレベルでは成果をベースで行うこととしており、このうちレベル1〜3の判定は情報処理技術者試験の合否、レベル4は同試験と業務経験などで判定することになっている。

 経済産業大臣の諮問機関である産業構造審議会の報告書『高度IT人材の育成をめざして』(2007年7月)で客観的な人材評価メカニズムを構築するための基盤として構築が提言され、これに基づいて経済産業省が情報処理推進機構(IPA)と連携して取りまとめを行い、2008年10月に『共通キャリア・スキルフレームワーク第一版』が公開された。

参考文献

  • 『高度IT人材の育成をめざして』 産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループ報告書/2007年7月20日
  • 『共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)の公開について』 経済産業省、独立行政法人情報処理推進機構/2008年10月21日
 
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