MECE(えむいーしーいー)情報マネジメント用語辞典

mutually exclusive, collectively exhaustive / ミッシー / ミーシー / メシー

» 2006年09月04日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 物事を要素や原因、手段などに分解していくとき、それらが相互に排他的で重複がなく、かつ全体が網羅されているようにすること。

 「漏れがなく、ダブリがない状態」を意味し、論理思考を行う際の基本ルールである。もともとは戦略コンサルティング・ファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーにおいて、コンサルタントが対象を構造的に把握するための基本テクニックとして使われていた。MECEの考え方を使った思考ツールとしては、「ロジックツリー」が有名である。

 MECEで最も重要なのは物事を分類する際の基準(切り口)であり、得られた要素の排他性・網羅性を検証できるか否かである。MECE自体はその方法を教えてくれるものではなく、ロジックツリーも同様である。一方、「ファイブフォース」「SWOT分析」といった思考フレームワークは、そうした切り口を提供してくれる存在である。

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