MTBF(えむてぃーびーえふ)情報システム用語事典

mean time between failures / 平均故障間隔

» 2009年09月22日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 信頼性評価の尺度の1つ。修理系(修理しながら使用するシステム)において、故障から故障までの期間の平均値をいう。故障率(λ)との関係でいえば、故障率の逆数となる。

 平均故障間隔と訳されるが、故障間隔とは故障と故障の“間”――すなわち実際には故障なしに動作している時間のことである。その総計を故障回数で除した値がMTBFである。単位は時間(月、日、時間、分など)で、値が大きいほど信頼性が高い(=故障しにくい)ことを示す。

 MTBFは修理系/修理アイテムを対象とした尺度であって、1回の保全作業が有効な期間の期待値といえる。そのため、定期点検や保守作業の周期を決める際の目安として使われる。なお、非修理系では故障を製品寿命と見なすので、使用開始から故障(使用終了)までをMTTF(mean time to failure)と呼ぶ。

参考文献

▼『おはなし信頼性〈改訂版〉』 斉藤善三郎=著/日本規格協会/2004年1月

▼『品質保証のための信頼性入門』 真壁肇、鈴木和幸、益田昭彦=著/日科技連出版社/2002年3月

▼『情報システム工学』 佐々木正文=著/共立出版/1990年2月

▼『信頼性・保全性の基礎数理』 三根久、河合一=著/日科技連出版社/1984年2月


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