非定和ゲーム

non-fixed sum game / 非一定和ゲーム


 ゲーム理論で扱うゲームタイプの1つで、各プレーヤーの利得(正負の支払い)の総和が一定でないゲームのこと。論理的には非ゼロサムゲーム同等のものである。

 初期のゲーム理論は定和ゲームゼロサムゲーム)を中心に発展した。1950年代、米ソ冷戦にゲーム理論を適用する場合もゼロサムゲームとして分析することが多かったが、両大国の核戦力が相手国に致命的な破壊をもたらすほどに大きくなると、核戦争は両者の利得がマイナスになる非定和ゲームと考えられるようになった。相互依存性の高い国際政治や貿易、企業間関係も各プレーヤーの利得がプラスとなる非定和ゲームとしてとらえることが必要と考えられている。

 非定和ゲームとしては囚人のジレンマ、チキンゲームなどが有名である。

参考文献

  • 『ORの話』 大村平=著/日科技連出版社/1989年8月
  • 『ゲーム理論』 岡田章=著/有斐閣/1997年1月
  • 『もっとも美しい数学――ゲーム理論』 トム・ジーグフリード=著/冨永星=訳/文藝春秋/2008年2月(『A Beautiful Math: John Nash, Game Theory, and the Modern Quest for a Code of Nature』の邦訳)
 
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