パレート図
累積度数分布図 / Pareto chart / Pareto diagram / Pareto graph
品質不良の原因や状況を示す項目(不良品数や損失金額など)を層別して値の大きい順に並べた棒グラフで表し、その累積百分率を折れ線グラフで示した図のこと。QC7つ道具の1つ。
品質不良の大部分はわずかな不良項目が占めていることを示すもので、問題解決・改善に当たってどの項目が重要かを判断する際に使われる。
パレート図の作成手順は次の通り。
- 不良の原因や現象を項目ごとに集計し、発生件数や損失金額の大きい順に並び替べる
- その順に項目の件数を累計し、全項目合計に対する累積構成比(%)を算出する
- 項目ごとに件数を棒グラフに、累積構成比を折れ線グラフにマップする
| 順位 |
項目 |
件数 |
構成比 |
累積
件数 |
累積
構成比 |
| 1 |
キズ |
35 |
35.4% |
35 |
35.4% |
| 2 |
歪み |
32 |
32.3% |
67 |
67.7% |
| 3 |
そり |
15 |
15.2% |
82 |
82.8% |
| 4 |
ねじれ |
7 |
7.1% |
89 |
89.9% |
| 5 |
着色不良 |
3 |
3.0% |
92 |
92.9% |
| 6 |
まがり |
2 |
2.0% |
94 |
94.9% |
| 7 |
クラック |
2 |
2.0% |
96 |
97.0% |
| 8 |
強度不足 |
1 |
1.0% |
97 |
98.0% |
| 9 |
異物混入 |
1 |
1.0% |
98 |
99.0% |
| 10 |
特性不良 |
1 |
1.0% |
99 |
100.0% |
| 合計 |
99 |
- |
- |
- |
|
|
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パレート図のベースになる集計表の例
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考案したのは、米国の経営コンサルタント ジョセフ・M・ジュラン(Dr. Joseph Moses Juran)博士である。1920年代半ばから品質不良の原因や現象の発生頻度に偏りのあることに気付いていたジュランは、のちにこれら現象が19世紀末にヴィルフレド・パレート(Vilfredo Federico Damaso Pareto)が示した定式(パレートの法則)に従うことを発見した。1940年代に書籍執筆のため自身のアイデアをまとめていたジュランはこの普遍的現象を「パレート原則」と名付けたことから、「パレート図」と呼ばれるようになった。
品質管理以外に、在庫管理やIE、販売・マーケティングなどの分野でも利用される。ABC分析で使われるABC分析図はパレート図と実質的に同じものである。
参考文献
- 『品質管理ハンドブック』 J・M・ジュラン=編著/日本科学技術連盟=訳/日本科学技術連盟/1954年
- 『品質管理のための統計手法』 J・M・ジュラン=著/東洋レーヨン=訳/日本科学技術連盟/1967年
- 『現場のQC七つ道具〈2〉』 石原勝吉=著/日科技連出版社=訳/日本科学技術連盟/1983年10月
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