プレシデンスダイアグラム法(ぷれしでんすだいあぐらむほう)情報システム用語事典

PDM / precedence diagramming method

» 2006年03月19日 00時00分 公開

 プロジェクトなどの作業工程を表すネットワーク図の1つで、依存関係にある2つの工程間の順序を論理的に4つの関係で定義することで表記する方法のこと。

 PDMの基本的な作図法はAONと同じで作業(アクティビティ)をノードとして、その順序・依存関係をアロー(矢線)でつないでいく(なお、しばしばPDMとAONは同一視される。)。

 ノード記号の内側には作業名、場合によっては作業期間、開始予定日などを書き込む。ノードは具体的なアクティビティではなく、終了やチェックポイントなどを示す「マイルストーン」も利用されることもある。マイルストーンは所要時間はゼロで、角の丸い四角で描かれることが多い。これらのノードを並べ、相互の関係を定義していく。並行作業はノードを上下に並べるが、順番に行われるアクティビティは次の4つの論理的順序関係で整理する。

 PERTなどは先行作業が終了すればすぐに後続作業がスタートする“イベントドリブン型”であったのに対し、PDMは連続する2つの作業の間にラグ(待ち時間)とリード(準備期間)の概念を持ち込み、より精緻な日程計画を表現できるように工夫されている。

(注1)AON

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