ピアレビュー
peer review
ソフトウェアプロセスの各段階で生成される成果物を同僚やチームメンバーがレビューすること。あるいはそのための手法の総称をいう。
ピアレビューは、組織がソフトウェア開発の品質保証を行う際の第一歩である。ソフトウェア開発の上流工程から実施可能なレビューは、ソフトウェア品質を向上させるのに有効性の高いやり方だとされる。一方、ソフトウェア成果物の検証作業は、作成した本人以外の人間が行った方が効果が高いとされる。ピアレビューは身近な他人である同僚の力を借りて、成果物の品質向上を図る手法といえる。
ピアレビュー手法の代表的なものとして、インスペクション、チームレビュー、ウォークスルー、パスアラウンド、ピアデスクチェック、アドホックレビューなどが知られる。
一般にpeer reviewとは、学術論文を学会誌などに掲載する際に行われる査読をいう。同じ分野の研究者(peer)が原稿を読み、発表に値する内容かを検証する活動である。
ソフトウェア開発におけるピアレビューも、技術者の作った成果物を技術者が評価・検証する活動である。管理者が業績や仕事ぶりを評価する管理活動とは区別される。目的としては、成果物の欠陥を発見すること、あるいはチーム内の知識共有や技術移転などが挙げられる。
CMMIでは、成熟度レベル3(定義された)のキープロセスエリア「検証」で固有ゴール/プラクティスとしてピアレビューが挙げられており、開発プロセス改善のうえでも重要な活動に位置付けられている。
参考文献
- 『ピアレビュー ――高品質ソフトウェア開発のために』 カール・E・ウィーガーズ=著/大久保雅一=監訳/日経BPソフトプレス/2004年3月(『Peer Reviews in Software: A Practical Guide』の邦訳)
- 『コードコンプリート――完全なプログラミングを目指して』 スティーブ・マコネル=著/石川勝=訳/アスキー/1994年8月(『Code Complete: A Practical Handbook of Software Construction』の邦訳)
- 『ソフトウェアインスペクション』 トム・ギルブ、ドロシー・グラハム=著/伊土誠一、富野壽=監訳/構造計画研究所/1999年8月(『Software Inspection』の邦訳)
- 『ピアレビュー ――高品質ソフトウェア開発のために』 カール・E・ウィーガーズ=著/大久保雅一=監訳/日経BPソフトプレス/2004年3月(『Peer Reviews in Software: A Practical Guide』の邦訳)
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