パーソナライズ(ぱーそならいず)情報システム用語事典

personalize / personalization / パーソナライゼーション

» 2003年08月14日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 Webサイトや電子メールなどで、利用者(閲覧者)個々人を特定・識別し、その属性や行動に合わせて提供するサービスやコンテンツを変えること、またはその仕組みや機能。完全に個人の特定までせずに、ユーザーのグループ化・セグメント化によって行われるものも含まれる。

 例えば、BtoCのWebショッピングサイトであれば、過去の購入履歴やサイト上での行動履歴、あるいはユーザーが事前に登録したオプトイン情報などから、個々人のニーズを特定もしくは推測して、それに合った商品を推奨したり(クロスセルアップセル)、相手が望む情報を提供することで、顧客満足度や顧客ロイヤリティの向上を図ることができ、それを通じて収益の増加が期待できる。

 また、企業の情報システムなどにおいても、エンドユーザーである社員それぞれの所属部署や職種、権限などに応じて必要な情報だけをタイムリーに配信することで、生産性の向上に寄与する。企業情報ポータル(EIP)ソフトの多くは、こうしたパーソナライズ機能を備えている。また、必要な人に必要な情報(コンテンツ)を提供するCMSも同様だ。

 パーソナライズされたWebのことを「パーソナライズドWeb」、パーソナライズされた電子メールのことを「パーソナライズドメール」などという。

 パーソナライズを実施するには、システム利用者個人の特定が必要でアイデンティティ管理が不可欠となる。興味や関心などのユーザープロファイルを取得するには、公開Webサイトやメールマガジンなどではオプトイン情報に基づいて行われるのが一般的だ。これらを自動的に行うテクノロジとしては、「ビジネスルール」「協調フィルタリング」「内容に基づくフィルタリング」などがある。

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