ソーシャルタギング

social tagging


 ソーシャルブックマークなどで、ほかのユーザーと共有することを前提に情報にタグ(メタデータ)を付加すること。

 1つの情報(コンテンツ)に対してさまざまな人がいろいろな観点から異質で多様なタグを付けることで、その情報は多彩で豊かな意味を持つようになる。例えば、パンダの写真があるとき、そのファイルに対して「パンダ」というタイトルに加えて、「動物」「かわいい」「希少」「中国」といった、任意の説明語を追加することで、ほかの利用者が目的のファイルを見つけられる確率が大幅に高まる。このタギングを1人で行うのではなく、多数の人間で行うのがソーシャルタギングである。

 ソーシャルタギングは、統制語彙のようにあらかじめ定められた言葉で対象を分類するのではなく、各人が任意のタグ(自然語)を追加するものである。その意味では不完全な分類にしかならないが、簡単かつ安価に実施することができ、多くの用途で大きなメリットがある。グループの1〜2割程度のメンバーがタギングを行うだけでメンバー全員が恩恵を受けるという研究もある。

 ソーシャルタギング的な機能を提供するサイトとしては「Bitzi」が2000年には開設されていたが、当時はあまり知られることはなかった。2004年ごろになって写真共有サイト「flickr」、ソーシャルブックマーク・サイト「del.icio.us」などが急成長すると、ソーシャルタギングの有用性が認められるようになり、今日ではWeb 2.0時代な情報伝達・検索・共有の仕組みとして期待されている。

 タギングはソーシャルブックマークのように文字情報に対しても行われるが、動画・画像・音声などのマルチメディアデータに対して行われた場合、検索性が大幅に高まるため、これらのデータを扱うサイトでは積極的に使われる。また、印象や評価といったあいまいさを持つメタデータでも大量に集めて統計的に総合すれば、全体の傾向を把握することができるため、価値・人気判定システムとしても利用される。

 
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