スウィーピング（すうぃーぴんぐ）：情報システム用語事典

　基本的には、余剰資金がある口座からは代表口座に資金を吸い上げ、資金が不足している口座には代表口座から資金で補う。各口座の残高を日々ゼロにする「ゼロバランス」、あらかじめ設定された金額に保つ「ターゲットバランス」、1日の勘定を締めた段階で余剰資金を吸い上げ、夜間に運用して翌朝資金を還元する「スウィープバック」などがある。

　各支払口座はそれぞれに取引先があり、さまざまなタイミングで支払い／受け取りを行っている。その残高は日々刻々と変化しており、スウィーピングの周期が短いほど、効果的だといえる。日次でゼロバランスを実施すれば、各支払口座が一時的にマイナス残高になっても翌日までには解消される（この一時的な資金不足には銀行が設定する当座日中貸越枠で対応する）

　CMSのシステム／サービスの中には、多通貨・多国間・顧客間・銀行間でのスウィーピングをサポートするものもあるが、為替手数料や銀行手数料などを勘案してスウィーピング・ルールを設定する必要がある。