パフォーマンスの3レベル・フレームワーク

three levels of performance framework / 3レベル分析


 企業の業績(パフォーマンス)に影響を与える内外の要素を、「組織」「ビジネスプロセス」「ジョブ/パフォーマー」の3つの観点から整理・分析するラムラー・ブレーシュ・グループの業績改善方法論における概念フレームワーク。

 企業組織というシステムの内外の要素(顧客、製品・サービス、褒賞制度、技術、組織構造など)はすべて相互に影響・依存し合う関係にあり、業績改善のためにはそれら変数の関連をきちんと理解する必要がある。3レベル・フレームワークは、組織のパフォーマンスに影響を与えている、さまざまな要因の概要とその構造に関する理解を支援するためのものである。

 まず、1つ目の次元として企業を3つの“レベル”にブレークダウンする。その第1は「組織レベル」で、製造・販売・経理のように職能を同じくする集団を基礎とする観点である。第2は「ビジネスプロセス・レベル」で、設計プロセス・製造プロセス・販売プロセスというような職能横断型のワークフローを基礎とする観点である。第3は「ジョブ/パフォーマー・レベル」と名付けられた観点で、これは職能とプロセスの交点に位置する現場における個人と仕事が該当する。

 「組織レベル」の変数には、戦略、組織全体のゴールと尺度、組織構造、資源の開発などが含まれ、「ビジネスプロセス・レベル」では顧客ニーズ、プロセスの効果と効率性などが尺度となる。そして「ジョブ/パフォーマー・レベル」では、採用と昇進、業務責任と標準の設定、フィードバック、褒章、訓練などがパフォーマンス変数となる。

 次に2つ目の次元には“パフォーマンス要件”が置かれる。これは「ゴール」「デザイン」「マネジメント」の3つの要素からなる。このパフォーマンスレベルとパフォーマンス要件を組み合わせる(しばしば「パフォーマンスフレームワーク」と呼ばれる)と、9つのパフォーマンス変数が見えてくる。これらはパフォーマンス改善の際の操作と評価の対象となる。

  ゴール デザイン マネジメント
組織レベル 組織ゴール 組織設計 組織マネジメント
ビジネスプロセス・レベル プロセス・ゴール プロセス・デザイン プロセス・マネジメント
ジョブ/パフォーマー・レベル ジョブ/パフォーマー・ゴール ジョブ・デザイン ジョブ/パフォーマー・マネジメント

パフォーマンス=一定の成果・目的をもって行動すること、そしてその行動により得られた結果のこと。

参考文献

  • 『業績改善の技法――部門と部門を効果的に結ぶ3レベル分析』 ゲリー・A・ラムラー、アラン・P・ブレーシュ=著/高橋りう司=訳/ダイヤモンド社/1993年7月(『Improving Performance: How to Manage the White Space on the Organization Chart』の邦訳)
 
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