連載
» 2017年11月13日 05時00分 公開

Tech TIPS:Windowsでアクティブウィンドウだけをキャプチャーする方法

Windows OSで画面に表示されている内容を画像データとして取得したい場合は、「スクリーンキャプチャー」と呼ばれる標準機能が使える。[Print Screen]キーを押せば全画面イメージが、また[Alt]+[Print Screen]を押せばアクティブウィンドウの内容だけがクリップボードにコピーされる。

[デジタルアドバンテージ,著]
「Tech TIPS」のインデックス

連載目次

対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2/Windows Server 2016


スクリーンキャプチャーは[Print Screen]キーで

 Windows OSで画面の内容を静止画としてキャプチャーするには、標準で用意されているスクリーンキャプチャー機能が利用できる。操作は簡単、[Print Screen]キーを押すだけだ(システムによっては、キートップには[PrtSc][PrtScn]などと表記されていることがある)。

 このキーを押しても、ダイアログが表示されるわけでもなければ、ビープ音がするわけでもないので、何が起こったのか分かりづらい。だが、キーを押した瞬間の画面イメージがキャプチャーされ、クリップボードにコピーされている。

 そこでペイントプログラム(mspaint.exe)などを起動してクリップボードから画像データを貼り付けてファイルに保存したり、他のアプリケーションに直接貼り付けて利用したりすればよい。

 例えば次の画面は、エクスプローラやタスクマネジャーなどを起動した状態で[Print Screen]キーを押してキャプチャーしたデスクトップ画面である。

[Print Screen]キーでキャプチャーしたデスクトップ画面 [Print Screen]キーでキャプチャーしたデスクトップ画面
これはWindows 10の例。特別なツールを使わなくとも、適当な場面でキーボードの[Print Screen]キーを押せば、その瞬間のデスクトップのイメージがクリップボードにコピーされる。そして画像データを扱えるアプリケーションを起動してクリップボードから貼り付け、適当なファイル名を付けて保存すればよい。

 ただしこの[Print Screen]キーによるコピーでは、常に画面全体のイメージがコピーされる。通常は特定のアプリケーションのウィンドウのみを取得したいことの方が多いだろう。本TIPSではその方法についてまとめておく。

特定のウィンドウの内容だけをキャプチャーするには[Alt]+[Print Screen]キーを押す

 単独で[Print Screen]キーを押すと画面全体のイメージ(マルチディスプレイ環境なら、それらを全部並べた状態の画面イメージ)がクリップボードにコピーされる(ノートPCなど、機種によっては[Print Screen]キーを入力するためには、[Fn]キーも同時に押さないといけないことがある)。だが、これだとデスクトップ全体が含まれているので、いちいちトリミング(範囲指定の切り抜き)操作をして必要な部分を抜き出さないと使えないことが多い。

 ある特定のアプリケーションウィンドウやダイアログの内容だけをキャプチャーしたい場合は、次のようにする。

  1. 対象ウィンドウのアクティブ化
    まずキャプチャーしたいアプリケーションのウィンドウやダイアログなどをクリックしてアクティブにする。[Alt]+[Tab]キーでアプリケーションを切り替えたり、タスクバー上のタスクアイコンをクリックして選択したりしてもよい。
  2. [Alt]+[Print Screen]キーを押す
    [Alt]キーを押しながら[Print Screen]キーを押す。

 以上の操作で、現在アクティブなウィンドウやダイアログの内容だけがクリップボードにキャプチャーされる(機種によっては[Alt]と[Print Screen]とさらに[Fn]キーも同時に押す必要がある)。

アクティブウィンドウのキャプチャー例 アクティブウィンドウのキャプチャー例
本TIPS冒頭のデスクトップ画面において、タスクマネジャーをアクティブにしてから[Alt]+[Print Screen]キーを押したところ。デスクトップ全体ではなく、タスクマネジャーのウィンドウだけがキャプチャーされている。

 ただしこの方法には、次のような制約/注意点がある。

■アクティブウィンドウがない場合は画面全体がキャプチャーされる
 デスクトップをクリックするなどして、どのウィンドウもアクティブになっていない状態で[Alt]+[Print Screen]キーを押すと、単独で[Print Screen]キーを押したのと同じく、デスクトップ全体のイメージがキャプチャーされる。

■キャプチャーされるのは1つのウィンドウだけ
 現在の多くのアプリケーションは、実行ファイルは1つでも同時に複数のウィンドウを表示するようになっている(例:Office 2016など)。だが[Alt]+[Print Screen]キーでキャプチャーできるのは、そのうちのアクティブなウィンドウ1つだけである。アプリケーションが持つ複数のウィンドウをまとめてキャプチャーすることはできない。

 このようなキャプチャーが必要なら、単に[Print Screen]キーで画面全体をキャプチャーし、必要な部分だけをトリミングして取り出す。

■MDI形式の子ウィンドウだけをキャプチャーすることはできない
 Windows OSのアプリケーションには「MDI(Multiple Document Interface)」形式という、1つの親ウィンドウの中に複数の子ウィンドウを表示するものがある(例:Office 2010に含まれるVBA開発環境ウィンドウやExcelのブック表示など。TIPS「Excelを別ウィンドウで複数同時に操作する」も参照)。

 この子ウィンドウだけを単独でキャプチャーすることはできない。それを含む親ウィンドウ全体がキャプチャー対象となる。

■ウィンドウ上に別のウィンドウやダイアログなどが重なって表示されている場合は、それらも同時にキャプチャーされる
 [Alt]+[Print Screen]キーを押したとき、アクティブウィンドウの上に何か別のオブジェクト(ダイアログやウィンドウ、メニュー、タスクバー、ポップアップ表示されたメッセージボックスなど)が表示されていれば、それらも同時にキャプチャーされる。

 また、ウィンドウ全体がデスクトップ画面内に収まっていない場合、はみ出している部分はキャプチャーされないし、タスクバーなどもキャプチャーされてしまう。

 不要なものがキャプチャーされないように、キャプチャー前にウィンドウの位置やダイアログなどを調整しておこう。

不要なものが含まれたキャプチャー例 不要なものが含まれたキャプチャー例
これはエクスプローラをアクティブにしてから[Alt]+[Print Screen]でキャプチャーしたところ。エクスプローラ以外の余計なものがキャプチャーされていたり、端の方が切れていたりする。

■[Alt]キーの操作によってキャプチャーできないものがある
 [Alt]+[Print Screen]を実行するためには、最初に[Alt]キーを押す必要がある。だが、これによってキャプチャー対象のメニューなどが閉じてしまい、キャプチャーできないことがある。

 例えばマウスの右クリックで表示されるメニューをキャプチャーしようとした場合、[Alt]を押した時点でポップアップメニューが閉じてしまう。

ポップアップメニューのキャプチャー ポップアップメニューのキャプチャー
アプリケーションによっては[Alt]キーを使ったキャプチャーができない。画面はWindows 10のInternet Explorer上で文字列を選択し、右クリックして表示されたポップアップメニューをキャプチャーしようとしているところ。ここで[Alt]キーを押すとメニューが消えてしまい、メニューを含むウィンドウをキャプチャーできない(Microsoft Edgeなら[Alt]キーを押してもメニューは閉じないのだが。このあたりはアプリケーションの作り方に依存する)。

 これを避けるには、アクティブウィンドウのみのキャプチャーを諦めて画面全体のキャプチャーで代用するか(単に[Print Screen]を押す)、サードパーティー製のキャプチャーツールを導入する。

■マウスカーソルはキャプチャーできない
 これも上と同じであるが、[Print Screen]キーを使ったキャプチャー機能では、基本的にはマウスカーソルを含む画面イメージをキャプチャーできない。これが必要ならサードパーティー製のキャプチャーツールを導入するのが簡単である。

領域を指定してキャプチャーする

 [Print Screen]キーを使ったキャプチャーでは、画面全体かアクティブウィンドウ全体のみのキャプチャーしかできず、画面上の特定の領域だけをキャプチャーすることはできない。

 そのようなキャプチャーをするには幾つか方法がある。

●Windows 10バージョン1703以降の場合

 Windows 10のバージョン1703(Creators Update)以降の場合は、[Windows]+[Shift]+[S]キーを押すと、画面上の特定を指定してキャプチャーできる。具体的な方法については以下の記事を参照していただきたい。

●Snipping Toolを使う

 Windows 10以外のOSの場合は、OSに標準で付属している「Snipping Tool」を使うとよい。[すべてのプログラム]−[アクセサリ](もしくは[Windowsアクセサリ])の下にある「Snipping Tool」を起動すると利用できる。このツールを使う方法については以下の記事を参照していただきたい。

●Office OneNoteのコピー機能を使う

 Officeアプリケーションに含まれるOneNoteがインストールされていると、デフォルトではタスクトレイにOneNoteのアイコンが表示されているはずだ。このアイコンが存在する状態で[Windows]+[Shift]+[S]キーを押すと、上述のWindows 10の場合と同じ手順で画面上の特定領域をキャプチャーできる(キャプチャー後、OneNoteに保存するか、クリップボードにコピーするかを選択する画面が表示される)。

キャプチャー機能一覧

 ここでWindows OSにおけるキャプチャー機能とそのショートカットキーについてまとめておく。

キー 機能
[Print Screen] 画面全体のキャプチャー
[Alt]+[Print Screen] アクティブなウィンドウのキャプチャー
[Windows]+[Print Screen] 画面全体をキャプチャーしてクリップボードへコピーし、さらに画像ファイル(.pngファイル)も作成して、ユーザーの「ピクチャ」−「スクリーンショット」フォルダへ保存する。Windows 8/Windows Server 2012以降で利用可能
[Windows]+[Shift]+[S] Windows 10のバージョン1703以降での未利用な方法。画面上の領域を指定してキャプチャーできる
[Windows]ボタン(スタートボタン)+音量ダウン([−]ボタン) キーボードを持たないタブレットPCにおける全画面のキャプチャー方法。[Windows]ボタン(「スタート画面」を表示するためのボタン)と音量を下げるボタン([−]ボタン)を同時に押す。キャプチャーされた画像はクリップボードへコピーされ、さらにユーザーの「ピクチャ」−「スクリーンショット」フォルダへ画面ファイル(.pngファイル)としても保存される。Windows 8以降のタブレットPCで利用可能。TIPS「Windowsタブレットで画面キャプチャを取る」も参照
キャプチャー機能のためのキーボードショートカット

 なおOneDriveを利用している場合は、[Print Screen]や[Windows]+[Print Screen]で画面をキャプチャーするたびに、画像ファイル(.pngファイル)を作成して、OneDrive上の「\Pictures\Screenshots」フォルダに保存する機能が利用できる。この機能はOneDriveの設定画面にある自動保存のチェックボックスでオン/オフできる。

リモートデスクトップ接続時のキャプチャー機能一覧

 リモートデスクトップ接続している場合は、ローカルのウィンドウに対する操作とリモートのウィンドウに対する操作を区別するため、異なるショートカットキーが用意されている。以下のTIPSも参照していただきたい。

キー 機能
[Ctrl]+[Alt]+テンキーの[+] 画面全体のキャプチャー。ローカルの[Print Screen]キーに相当。キャプチャーしたデータは、ローカルとリモートの両方のクリップボードにコピーされる
[Ctrl]+[Alt]+テンキーの[−] アクティブなウィンドウのキャプチャー。[Alt]+[Print Screen]に相当。キャプチャーしたデータは、ローカルとリモートの両方のクリップボードにコピーされる
リモートデスクトップ接続におけるキャプチャー機能のためのキーボードショートカット

■更新履歴

【2017/11/13】最新のWindows OSに合わせて内容を更新しました。Windows 10でマウスカーソルをキャプチャーする機能は廃止されたので、記述を削除しました。

【2015/12/12】Windows 10のビルド10586におけるマウスカーソルのキャプチャーについての説明を追加しました。

【2015/12/11】Windows 7/Windows Server 2008 R2以降のOSに対応して全面的に書き換えました。

【2000/11/08】初版公開(対象はWindows NT/Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003)。


「Tech TIPS」のインデックス

Tech TIPS

Copyright© 1999-2017 Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

この記事に関連するホワイトペーパー

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。