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» 2015年12月12日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windowsでアクティブウィンドウだけをキャプチャする方法

Windowsで画面に表示されている内容を画像データとして取得したい場合は、「スクリーンキャプチャ」と呼ばれる標準機能が使える。[Print Screen]キーを押せば全画面イメージが、また[Alt]+[Print Screen]を押せばアクティブウィンドウの内容だけがクリップボードにコピーされる。

[小川誉久, 打越浩幸,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2



解説

●スクリーンキャプチャは[Print Screen]キーで

 Windows OSで画面の内容を静止画としてキャプチャするには、標準で用意されているスクリーンキャプチャ機能が利用できる。操作は簡単、[Print Screen]キーを押すだけだ(システムによっては、キートップには[PrtSc][PrtScn]などと表記されていることがある)。

 このキーを押しても、ダイアログが表示されるわけでもなければ、ビープ音がするわけでもないので、何が起こったのか分かりづらい。だが、キーを押した瞬間の画面イメージがキャプチャされ、クリップボードにコピーされている。

 そこでペイントプログラム(mspaint.exe)などを起動してクリップボードから画像データを貼り付けてファイルに保存したり、他のアプリケーションに直接貼り付けて利用したりすればよい。

 例えば次の画面は、エクスプローラーやタスクマネージャーなどを起動した状態で[Print Screen]キーを押してキャプチャしたデスクトップ画面である。

[Print Screen]キーでキャプチャしたデスクトップ画面 [Print Screen]キーでキャプチャしたデスクトップ画面
これはWindows 10の例。特別なツールを使わなくとも、適当な場面でキーボードの[Print Screen]キーを押せば、その瞬間のデスクトップのイメージがクリップボードにコピーされる。そして画像データを扱えるアプリケーションを起動してクリップボードから貼り付け、適当なファイル名を付けて保存すればよい。

 ただしこの[Print Screen]キーによるコピーでは、常に画面全体のイメージがコピーされる。通常は特定のアプリケーションのウィンドウのみを取得したいことの方が多いだろう。本TIPSではその方法についてまとめておく。

操作方法

●特定のウィンドウの内容だけをキャプチャするには[Alt]+[Print Screen]キーを押す

 単独で[Print Screen]キーを押すと画面全体のイメージ(マルチディスプレー環境なら、それらを全部並べた状態の画面イメージ)がクリップボードにコピーされる(ノートPCなど、機種によっては[Print Screen]キーを入力するためには、[Fn]キーも同時に押さないといけないことがある)。だが、これだとデスクトップ全体が含まれているので、いちいちトリミング(範囲指定の切り抜き)操作をして必要な部分を抜き出さないと使えないことが多い。

 ある特定のアプリケーションウィンドウやダイアログの内容だけをキャプチャしたい場合は、次のようにする。

  1. 対象ウィンドウのアクティブ化
    まずキャプチャしたいアプリケーションのウィンドウやダイアログなどをクリックしてアクティブにする。[Alt]+[Tab]キーでアプリケーションを切り替えたり、タスクバー上のタスクアイコンをクリックして選択してもよい。
  2. [Alt]+[Print Screen]キーを押す
    [Alt]キーを押しながら[Print Screen]キーを押す。

 以上の操作で、現在アクティブなウィンドウやダイアログの内容だけがクリップボードにキャプチャされる(機種によっては[Alt]と[Print Screen]とさらに[Fn]キーも同時に押す必要がある)。

アクティブウィンドウのキャプチャ例 アクティブウィンドウのキャプチャ例
本記事冒頭のデスクトップ画面において、タスクマネージャーをアクティブにしてから[Alt]+[Print Screen]キーを押したところ。デスクトップ全体ではなく、タスクマネージャーのウィンドウだけがキャプチャされている。

 ただしこの方法には、次のような制約/注意点がある。

■アクティブウィンドウがない場合は画面全体がキャプチャされる
 デスクトップをクリックするなどして、どのウィンドウもアクティブになっていない状態で[Alt]+[Print Screen]キーを押すと、単独で[Print Screen]キーを押したのと同じく、デスクトップ全体のイメージがキャプチャされる。

■キャプチャされるのは1つのウィンドウだけ
 現在の多くのアプリケーションは、実行ファイルは1つでも同時に複数のウィンドウを表示するようになっている(例:Office 2013など)。だが[Alt]+[Print Screen]キーでキャプチャできるのは、そのうちのアクティブなウィンドウ1つだけである。アプリケーションが持つ複数のウィンドウをまとめてキャプチャすることはできない。

 このようなキャプチャが必要なら、単に[Print Screen]キーで画面全体をキャプチャし、必要な部分だけをトリミングして取り出す。

■MDI形式の子ウィンドウだけをキャプチャすることはできない
 Windowsのアプリケーションには「MDI(Multiple Document Interface)」形式という、一つの親ウィンドウの中に複数の子ウィンドウを表示するものがある(例:Office 2007/2010に含まれるVBA開発環境ウィンドウやExcelのブック表示など。TIPS「Excelを別ウィンドウで複数同時に操作する」も参照)。

 この子ウィンドウだけを単独でキャプチャすることはできない。それを含む親ウィンドウ全体がキャプチャ対象となる。

■ウィンドウ上に別のウィンドウやダイアログなどが重なって表示されている場合は、それらも同時にキャプチャされる
 [Alt]+[Print Screen]キーを押した時、アクティブウィンドウの上に何か別のオブジェクト(ダイアログやウィンドウ、メニュー、タスクバー、ポップアップ表示されたメッセージボックスなど)が表示されていれば、それらも同時にキャプチャされる。

 また、ウィンドウ全体がデスクトップ画面内に収まっていない場合、はみ出している部分はキャプチャされないし、タスクバーなどもキャプチャされてしまう。

 不要なものがキャプチャされないように、キャプチャ前にウィンドウの位置やダイアログなどを調整しておこう。

不要なものが含まれたキャプチャ例 不要なものが含まれたキャプチャ例
これはエクスプローラーをアクティブにしてから[Alt]+[Print Screen]でキャプチャしたところ。エクスプローラー以外の余計なものがキャプチャされていたり、端の方が切れていたりする。
  (1)前面にあったタスクマネージャーの画面の一部。
  (2)右端が画面端で切れている。
  (3)下の方にはタスクバーもキャプチャされている。

■[Alt]キーの操作によってキャプチャできないものがある
 [Alt]+[Print Screen]を実行するためには、最初に[Alt]キーを押す必要がある。だが、これによってキャプチャ対象のメニューなどが閉じてしまい、キャプチャできないことがある。

 例えばマウスの右クリックで表示されるメニューをキャプチャしようとした場合、[Alt]を押した時点でポップアップメニューが閉じてしまう。

ポップアップメニューのキャプチャ ポップアップメニューのキャプチャ
アプリケーションによっては[Alt]キーを使ったキャプチャができない。これはWindows 10のInternet Explorer上で文字列を選択し、右クリックして表示されたポップアップメニューをキャプチャしようとしているところ。ここで[Alt]キーを押すとメニューが消えてしまい、メニューを含むウィンドウをキャプチャできない(Microsoft Edgeなら[Alt]キーを押してもメニューは閉じないのだが。このあたりはアプリケーションの作り方に依存する)。
  (1)このメニューを選択しているところをキャプチャしようとしている。

 これを避けるには、アクティブウィンドウのみのキャプチャをあきらめて画面全体のキャプチャで代用するか(単に[Print Screen]を押す)、サードパーティ製のキャプチャツールを導入する。

■領域を指定してキャプチャすることはできない
 [Print Screen]キーを使ったキャプチャでは、画面全体かアクティブウィンドウ全体のみのキャプチャしかできず、画面上の特定の領域だけをキャプチャすることはできない。

 そのようなキャプチャをしたい場合は、[すべてのプログラム]−[アクセサリ](もしくは[Windowsアクセサリ])の下にある「Snipping Tool」を使うとよい。このツールについては以下の記事を参照していただきたい。

■マウスカーソルはキャプチャできない
 これも上と同じであるが、[Print Screen]キーを使ったキャプチャ機能では、基本的にはマウスカーソルを含む画面イメージをキャプチャできない()。これが必要ならサードパーティ製のキャプチャツールを導入するのが簡単である。

Windows 10の標準機能でマウスカーソルをキャプチャする

 Windows OSのバージョンによっては標準のままでもマウスカーソルをキャプチャできるものがある。

 Windows 10のビルド10586(Windows 10の最初のメジャーアップデート版。参考記事 参照)では、[コントロールパネル]の[ハードウェアとサウンド]−[デバイスとプリンター]にある[マウス]を開き、[ポインター オプション]タブの[ポインターの軌跡を表示する]オプションをオンにしておくと(もしくは「拡大鏡」ツールを起動しておくと)、[Print Screen]キーを押した時にマウスカーソルやその軌跡も同時にキャプチャできる。逆に、マウスカーソルをキャプチャしたくない場合はこれをオフにする(将来もずっとこのような仕様になるのかは不明)。

マウスカーソルをキャプチャする マウスカーソルをキャプチャする
Windows 10のビルド10586では、この設定をオンにするだけでマウスカーソルもキャプチャできるようになった。Windows 10の初期リリース版(ビルド10240)やWindows 10以外では同様の挙動にならなかった。
  (1)このタブを開く。
  (2)これをオンにする。Microsoftアカウントでサインインしている場合は、他のPCでもこの設定が同期される。
  (3)この設定を行うと、マウスカーソルの素早い移動がこのように軌跡付きでキャプチャできる。

 ただしこの方法はどのWindows OSでも使えるわけではないので、一般的にはサードパーティ製のツールを導入してマウスカーソルをキャプチャするのがよいだろう。


●キャプチャ機能一覧

 ここでWindows OSにおけるキャプチャ機能とそのショートカットキーについてまとめておく。

キー 機能
[Print Screen] 画面全体のキャプチャ
[Alt]+[Print Screen] アクティブなウィンドウのキャプチャ
[Windows]+[Print Screen] 画面全体をキャプチャしてクリップボードへコピーし、さらに画像ファイル(.pngファイル)も作成して、ユーザーの「ピクチャ」−「スクリーンショット」フォルダーへ保存する。Windows 8/Windows Server 2012以降で利用可能
[Windows]ボタン(スタートボタン)+音量ダウン([−]ボタン) キーボードを持たないタブレットPCにおける全画面のキャプチャ方法。[Windows]ボタン(「スタート画面」を表示するためのボタン)と音量を下げるボタン([−]ボタン)を同時に押す。キャプチャされた画像はクリップボードへコピーされ、さらにユーザーの「ピクチャ」−「スクリーンショット」フォルダーへ画面ファイル(.pngファイル)としても保存される。Windows 8以降のタブレットPCで利用可能。TIPS「Windowsタブレットで画面キャプチャを取る」も参照
キャプチャ機能のためのキーボードショートカット

 なおOneDriveを利用している場合は、[Print Screen]や[Windows]+[Print Screen]で画面をキャプチャするたびに、画像ファイル(.pngファイル)を作成して、OneDrive上の「\Pictures\Screenshots」フォルダーに保存する機能が利用できる。この機能はOneDriveの設定画面にある自動保存のチェックボックスでオン/オフできる。

●リモートデスクトップ接続時のキャプチャ機能一覧

 リモートデスクトップ接続している場合は、ローカルのウィンドウに対する操作とリモートのウィンドウに対する操作を区別するため、異なるショートカットキーが用意されている。以下のTIPSも参照していただきたい。

キー 機能
[Ctrl]+[Alt]+テンキーの[+] 画面全体のキャプチャ。ローカルの[Print Screen]キーに相当。キャプチャしたデータは、ローカルとリモートの両方のクリップボードにコピーされる
[Ctrl]+[Alt]+テンキーの[−] アクティブなウィンドウのキャプチャ。[Alt]+[Print Screen]に相当。キャプチャしたデータは、ローカルとリモートの両方のクリップボードにコピーされる
リモートデスクトップ接続におけるキャプチャ機能のためのキーボードショートカット

■更新履歴

【2015/12/12】Windows 10のビルド10586におけるマウスカーソルのキャプチャについての説明を追加しました。

【2015/12/11】Windows 7/Windows Server 2008 R2以降のOSに対応して全面的に書き換えました。

【2000/11/08】初版公開(対象はWindows NT/Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003)。


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